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当記事は2010年に書いたもの。基本は変わらないものの裁断機やスキャナーの新機種など多くの情報が更新されています。
それらも含めて、以下の記事に本を裁断・スキャンしてデータ化する”自炊“についてまとめてあります。
この記事だけチェックしておけばOKなように随時更新していきますので、こちらもチェックしてみてください。

さて、今回もいかにもなタイトルで書いてみたいと思います( ꒪⌓꒪)
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【自炊(本の電子化)完全マニュアル】 全2+6+1回シリーズ
☆ 序章「本の電子化に向けての3つのハードル」
第4回「本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!」
第5回「電子化した本をiPadやiPhone、MacやWin機で読もう!」
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最近、ふとしたきっかけから知り合いの輪が広がり、著名なブロガーの方々に「500冊スキャンの男(笑)」として徐々にですが認知していただけるようになりました。
今までたった2投稿のへなちょこブロガーにですよ…本当にありがたいことです!
そういった方とお話する上で、僕はやはり「スキャン猿」を名乗るものとして、本の電子化を薦めずにはいられないわけです。
既に電子化を実践され、NHKの取材まで受けた@ttachiさんのような方もいらっしゃいますが、やはり「そこまではちょっと。。。」という方が多いのも事実。
iPhoneやiPad、ライフハックなどに詳しい著名ブロガーの方々ですら、本のスキャン&電子化にはハードルを感じるようです。
何故だろう??と自分がスキャン小猿だった時代を思い出して考えてみると…大きく分けて以下3つのハードルがあることに気づきました。
- 金銭的ハードル(スキャナーと裁断機、けっこう高い…)
- 心理的ハードル(その本の背表紙をやぶるなんて、とんでもない!)
- 物理的ハードル(本を解体して、裁断して、スキャナーにセットして…めんどくさそう。)
今回は、普通の方が感じるこの3つのハードルを、具体的に考えてみたいと思います。
前回の記事と見比べつつ、スキャンに踏み切るかどうかの判断材料にしていただければと思います(^-^)
1.金銭的ハードル
電子化に向けてまず最初のハードルが、「お金」です。
最低限、本の電子化にはスキャナー(4万程度)と裁断機(1万~4万程度)が必要ですから、確かに安い出費ではないことは事実(^^;)
この出費に踏み切るかどうかは、前回の記事で書いたようなメリットが、どれだけその人にとって嬉しいかによります。
ただ、
「本の電子化によって家が整理され、スペースを確保できる」「何十冊でも気軽に持ち運べる」「自由に検索ができる」…
といったメリットは、たくさん本を読む人であればあるほど、どこでも本を読む人であればあるほど、ビジネスや仕事に関連する本を読む人であればあるほど、指数関数的に増大していきます。
ちなみに、自炊による電子化以外の方法だと。。。
☆メリット例(1)「本の電子化によって家が整理され、スペースを確保できる」
→(代替案)トランクルームだと、例えば1畳だと月15000円程度。ちょっと高い…
☆メリット例(2)「何十冊でも気軽に持ち運べる」「自由に検索できる」
→(代替案)スキャンサービスを利用すると、普通のpdfにするだけなら1冊100円程度。ただし、検索可能にすると+100円、雑誌はダメ、設定等も業者任せ(基本的に「自動」のため、スキャナーの誤認識に対応できない)などの問題あり
…「本の電子化」の代替案って、ありそうでなかなかないんですよね。
金銭的ハードルを越えるかどうかは、「それを補ってあまりあるメリット」があるかどうかがポイント。
では、電子化のための設備投資(スキャナー&裁断機で5~8万程度)の出費が、電子化のメリットと釣り合うかどうか?
少なくとも読書家、ライフハッカーの方々であれば、出費以上のメリットは十分あると僕は考えます。
2.心理的ハードル
2つ目のハードル、これは子供の頃からの刷り込み(?)によるものなので、実は最も高いハードルかもしれません。
私達は、小さい頃から様々な本に慣れ親しんできています。絵本、教科書、小説、マンガ…
ただ、それはどれも「読んで、本棚や机の中にしまう」ものだったと思います。
本を意図的に破るなんて、ほとんどの人は考えもしなかったのでは。
(破ろうものなら、学校の先生や親にこっぴどく叱られたことでしょう…^^;)
こういった幼い頃の習慣から、スキャンのためとはいえ「本を破る」「裁断する」ことに、漠然とした抵抗を持っている方は非常に多いと思います。(むしろほとんど?)
でも、よく考えてみてください。ここで本を破ったり裁断することは、本を粗末にしているわけではありません。
ともすれば本の山に埋もれ、二度と読まれなくなるかもしれない本を、電子化して取り出しやすく、また手に取ってもらいやすくしているのです。
加えて、前回述べたようなメリットも享受でき、よりその本を様々な場面で活用することができます。
これって、自分にとっても本にとっても素晴らしいことだと思いませんか??
もしこういったハードルを感じている方がいたら、もう一度自分が感じている漠然とした心理的抵抗と、電子化によって得られるメリットを冷静に比べてみてほしいと思います。
3.物理的ハードル
最後のハードルは、「労力」です。
本を解体して、裁断して、スキャナーにセットしてスキャンして、縛って捨てて…そんな面倒なことできるか!という方はたくさんいることでしょう。
確かに、何十冊も裁断しようとすると、それなりに労力をかける必要はあります。
ただ、ちょっと待ってください。
今これを読んでいるほとんどの方が感じている物理的ハードルよりは、もっと少ない労力で、もっと短時間で電子化することができるんです!
そのノウハウを少しでも多くの方と共有し、本の電子化への敷居を下げること、これがこのブログの大きな目的の一つなのです。
それでは、1冊あたりの電子化にどのくらいの時間がかかるのか?マンガ本1冊を裁断、スキャンしてみました。
かかった時間は以下の通り。
-解体&裁断:1分10秒
-スキャン:4分30秒
-設定、ファイル整理:1分弱
※表紙含まず
1冊あたり6~7分。何冊も電子化する場合はスキャン中に裁断できたりするので、もう少し短くなります。
しかも、その多くを占めるのは、スキャナーが読み取っているのを待つ時間。
どうです?意外と短時間で、さほどの労力も使わず楽にできるんだな、と思いませんか??
これは、僕が500冊スキャンによって身につけた熟練の技を体得しているから早い…のではないですよ(笑)
やり方を知っていれば、誰でもこのくらいでできます!
実際のノウハウはこれからどんどん公開していきますので、もう少しお付き合いくださればありがたいです(^-^)
(あと5,6記事くらいでネタが尽きる気もしますが…まあそのときはそのときで(;^_^A)
次回予告
次回は、いよいよ裁断&スキャンに使う機器を選んでいきたいと思います。
スキャナーは今のところscansnapの独壇場ですが、裁断機にはそれぞれ特徴があり、用途や保管スペースの有無などに合わせて選ぶ必要があります。
次の記事ではそれらの機器のメリット・デメリットや、私が実際使っている愛機wもご紹介したいと思います。
乞うご期待。うっしっし。