自炊に適したスキャナーをえらぼう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第2回】

今回は全6+1回シリーズの第2回「スキャナーをえらぼう!」です。

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【自炊(本の電子化)完全マニュアル】 全2+6+1回シリーズ

序章「本を電子化する6つのメリット」

序章「本の電子化に向けての3つのハードル」

第1回「裁断機をえらぼう!」

☆ 第2回「スキャナーをえらぼう!」

第3回「本を裁断しよう!」

第4回「本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!」

第5回「電子化した本をiPadやiPhone、MacやWin機で読もう!」

第6回「裁断機・ScanSnapを手入れしよう!」

番外編「裁断した本を処分しよう!」

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スキャナーの選定

さて、今回はスキャナーを選びます。

とはいえ、実は私もネット記事などから「本のスキャンならScansnap一択!」と思っていたクチ(^^;)

果たして本当にそうなのか?他社のスキャナーでも良いものがあるかもしれない…

スキャン猿を自称するものとして、詳しく知っておかねば。

というわけで、最も知名度の高いScansnap(富士通)を筆頭に、

スキャナーと聞いて思い浮かぶ有名メーカー「Canon」「EPSON」のスキャナーについて調べてみました。

なお、私が500冊スキャンした中で考える、自炊用スキャナーにとって特に必要な要素は以下の3点です。

この3点に注目しつつ、記事を読み進めていただければわかりやすいかと思います。

  1. 読み取り速度(特に、拡大しても粗さが目立たない、300dpiでの速度)
  2. 重送検知機能(重なったまま読み飛ばす→気付かず元の本を捨てる、というのが最大の悲劇ですから…)
  3. セット可能枚数(1冊を何度にも分けてセット→スキャン→結合、するのは結構面倒)

上記の他にはOCR機能もあると便利ですが、今回紹介する3機種は全てOCR機能を搭載しているようです。

※OCR機能…読み取った画像から文字を識別し、検索可能な文字列に変換する機能

Scansnap S1500(富士通)

言わずと知れた定番機。ネット上でも多くの関連記事があります。

私も、もちろんScansnapユーザーのひとり。

カラー300dpiでも20枚/分という高速読取り、超音波による重送検知、OCR認識、といった一通りの機能を備えています。

主な仕様は以下の通り。

・価格:40000円程度

・読み取り性能:カラー300dpi以下なら20枚/分

・機能:

・超音波センサーによる重なり検出

・OCR機能

・自動白紙ページ削除

・セット可能枚数:50枚

・付属ソフト:

・Adobe Acrobat Standard 9(Mac用のS1500Mには8 Professional)

・名刺管理ソフト

・サイズ:W292mmD159mmH158mm

・重量:3kg

・ファイル形式:JPG,PDF

・公式ページはこちら→http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/s1500/

YouTube上にScanSnap S1500でスキャンした動画をアップしましたので、参照ください。

#追記

2012/11に、ScanSnap S1500の後継機種となるiX500が発売されました。

価格は8,000円ほど高くなりますが、スキャン速度アップ、Wi-Fiでのスマートフォンへの連携、ローラーなど消耗品が長持ちするように変更になっているなど、良いところは残しつつ全体的によりよいスキャナーになっています。

今から購入するなら、個人的にはそちらがオススメ。

性能アップしたScanSnap iX500で自炊!本に合わせた最適な設定と手順とコツ

S1500と読み取り速度を比較した動画は以下から。

imageFORMULA DR-2510C(Canon)

Canon imageFORMULA DR-2510C 2455B001 Canon imageFORMULA DR-2510C 2455B001

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※2013/4/3現在は廃番となっています

Canonのスキャナーの中でも、価格・読み取り性能ともに最も自炊向きと思われるのが「imageFORMULA DR-2510C」です。

カラー300dpiだと15枚/分とScansnapに比べやや速度は落ちますが、重送検知、OCR認識など自炊に必要な機能を備えています。

解像度を200dpiまで落とせば、25枚/分とScansnapよりも高速に。

Scansnapに次ぐ自炊用スキャナーとして、なかなか良さそうです。

(しかしこの商品、発売がScansnap S1500の1年半も前なのです。それでこの機能はCanon恐るべし、といったところ。

最新機種が発売されたら、もしかすると自炊のデファクトスタンダードになるかも?要チェックですね。)

主な仕様は以下の通り。

・価格:36000円程度

・読み取り性能:カラー300dpiで15枚/分、200dpiで25枚/分

・機能:

・超音波センサーによる重なり検出

・OCR機能

・自動白紙ページ削除

・セット可能枚数:50枚

・付属ソフト:

・Adobe Acrobat Standard 9

・名刺管理ソフト

・サイズ:W298mmD160mmH160mm

・重量:2.4kg

・ファイル形式:JPG,PDF

・公式ページはこちら→http://cweb.canon.jp/imageformula/lineup/dr-2510c-2010c/index.html

Offirio ES-D200(EPSON)

Canonと並ぶスキャナーメーカー、EPSONが今年8月に発売したのが「Offirio ES-D200」です。

最大75枚セット可能と、他の2機種に比べ1.5倍の枚数をセットできます。

読み取り速度は解像度が低ければある程度早いものの、300dpiにすると10枚/分とScansnapの半分。

そして何よりも痛いのが、超音波による重送検知が無いところ。これは致命的です。

重なって読み込んだのに知らんぷり、というのはちと厳しい。。。

数枚~数十枚程度のドキュメントをスキャンするならともかく、本を裁断・スキャンする人にはちょっとオススメできません。

主な仕様は以下の通り。

・価格:39000円程度

・読み取り性能:カラー300dpiで10枚/分、200dpiで25枚/分

・機能:

・OCR機能

・自動白紙ページ削除

・セット可能枚数:75枚

・付属ソフト:

・Adobe Acrobat Standard 9

・名刺管理ソフト

・サイズ:W303mmD202mmH213mm

・重量:5kg

・ファイル形式:JPG,PDF,TIFF,Multi-TIFF,BMP,PICT

・公式ページはこちら→http://www.epson.jp/products/offirio/scanner/esd200/spec.htm

こちらに紹介記事があります。やはり重送検知に課題があるようです。

まとめ

以上を表にまとめてみます。

名前 メーカー 価格(9/20 Amazon) 速度(カラー300dpi) 超音波重送検知 セット枚数 サイズ 重量 評価
ScanSnap S1500 富士通 40179円 20枚/分 あり 50枚 W292×D159×H158 3kg
DR-2510C Canon 36327円 15枚/分 あり 50枚 W298×D160×H160 2.4kg
ES-D200 EPSON 39125円 10枚/分 なし 75枚 W303×D202×H213 5kg ×

※OCR、白紙削除は全ての機種に搭載

というわけで、やはり定番のScansnap S1500が一歩リード、という結果となりました。

とはいえ、Canon DR-2510Cも検討の余地はありそうです。4000円の価格差と、5枚/分の速度差をどう考えるか、ですね。

ES-D200は速度、サイズ、重送検知といった面で上記2機種より若干劣る印象です。自炊する者としては、せめて重送検知は標準装備してほしいところ。

(念のため、ES-D200は200dpi以下の解像度であれば他2機種より読み取り速度が上、ということも付け加えておきます)

少しは参考になりましたでしょうか。今から自炊を始める方は、Scansnap S1500で間違いなし、ですよ!

■Scansnap S1500(Windowsモデル)

■Scansnap S1500(Macモデル)

なお、今回は大量のスキャンをする方に向けた比較でしたが、コンパクトさ、持ち運びやすさを重視する方であれば、ScanSnap S1300という手もあります。

読み取り速度はカラー300dpiで4枚/分と遅いですが、1.4kgでサイズも半分程度。会社や旅先に持ち運んでスキャンしたい、という方はこちらも選択肢として加えてもよいのではないでしょうか。

次回予告

次回は、いよいよ実際に本を裁断します!

実際に本を解体し、裁断している動画も載せる予定なので、ご期待ください。

(友人に裁断の様子を見てもらったところ、「あれ、こんな簡単なの?」という感想でした。意外と楽にできるものなんですよ。)

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ABOUTこの記事をかいた人

牛嶋 将太郎@ushigyu

牛嶋 将太郎@ushigyu

株式会社エコーズ代表取締役社長(と名乗ってみたくて会社をつくりました)。当ブログにておすすめの製品やお店、旅行先、ガジェットなどを気のむくままに、わかりやすさを心がけて紹介しています。 長崎出身で福岡市在住。東京で就職しましたが独立を機に学生時代を過ごした大好きな福岡に帰還。
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