ScanSnap iX2500はどこが変わった?スキャン速度アップ&セット枚数倍増、デザインも機能も大幅進化

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ScanSnap iX2500 本の自炊
ScanSnap iX2500

2025年6月に発売された、定番スキャナーの最新モデル・ScanSnap iX2500

前モデル・ScanSnap iX1600からデザインが一新され、性能も大幅にアップ。

デザインから中身まで含めたフルモデルチェンジとしては、2018年のScanSnap iX1500以来実に7年ぶりとなります。


このiX2500は、いったいどこが進化しているのか?

ScanSnapシリーズを15年以上使い続けている私の視点から、なるべくわかりやすく紹介します!

速度・セット枚数の向上で圧倒的にスキャン効率アップ。自炊もはかどる

基本となるスキャン性能が大きく向上したScanSnap iX2500では、スキャン速度が上がっています。

前モデルであるiX1600では40枚/分だったところ、iX2500は45枚/分にスピードアップ


これだけだとわずかな性能向上に思うかもしれませんが、もうひとつ大きいのがセット枚数の大幅増

従来のScanSnapでは最大50枚だったところ、iX2500は最大100枚と2倍の原稿が一気にセットできる。これが非常に大きい。

たとえば少年マンガだと、1冊分が一気にスキャン可能。

従来のScanSnapは最大50枚しかセットできない

従来のScanSnapは最大50枚しかセットできない

ScanSnap iX2500は最大100枚セット可能

ScanSnap iX2500は最大100枚セット可能

これまでのScanSnapフラッグシップモデルのスキャン速度・セット枚数を表にしてみると、その違いがわかりやすいはず。

ScanSnapモデル名 スキャン速度 セット枚数 発売日
S1500 20枚/分 最大50枚 2009/2/7
iX500 25枚/分 2012/11/30
iX1500 30枚/分 2018/10/12
iX1400・1600 40枚/分 2021/1/22
iX2500 45枚/分 最大100枚 2025/6/24


試しにマンガ1冊(表紙除く)のスキャン時間を比べてみたところ、これまで私が使ってきたiX1500では2分4秒だったところ、iX2500では1分18秒で完了しました。

スキャン速度の違いもさることながら、この時間効率アップに貢献しているのはセット枚数の違いも大きい。

これまでは2回に分けてスキャンが必要だったところ、1回で済むのが大幅な時間短縮につながっています。


2、30枚くらいまでのスキャンであればそう恩恵を感じないかもしれませんが、100枚、200枚と大量の原稿をスキャンするユーザーならiX2500に買い替えることで時間・労力が大幅に軽減できること間違いなし。

たとえば紙の本の自炊(データ化)、大量の書類スキャンなどにScanSnapを使っているユーザーには特におすすめです。


タッチパネルが高性能になり操作性向上。スキャン開始は物理ボタンで

4.3インチのタッチパネルを搭載していた前世代のiX1600に対し、iX2500では5インチの静電容量式タッチパネルにグレードアップ。

次世代チップを新たに内蔵したこともあり、体感でも反応速度がかなり上がっているのがわかります。

スマートフォンやタブレット等を操作しているのとほぼ変わらない感覚で操作できる。

大きくなったiX2500のタッチパネル

大きくなったiX2500のタッチパネル

左:iX1500、右:iX2500

左:iX1500、右:iX2500

ユーザーごとの設定を保存して、タッチパネルからすぐに呼び出すことも可能。

たとえば家庭で使う場合には、家族ごとに好みの設定を保存しておくと便利です。


設定やほとんどの操作はタッチパネル上で行いますが、スキャン実行は物理ボタンで。

ScanSnap iX2500のスキャンは物理ボタン

ScanSnap iX2500のスキャンは物理ボタン

好みの設定が完了したら、わざわざ画面を切り替えたりせずにボタンを押せばスキャンできます。

タッチパネルと違い、押し間違いなどがなく”確実に”押せるのも非常に良い。


わざわざスキャンボタンだけ物理にするのはおそらくコストがかかるし、内部の配線等々も大変だったと思いますが……よくぞやってくれたと拍手を送りたい。


設定を持ち運んでScanSnap本体に転送できる

ScanSnap iX2500の目玉機能のひとつが、PCやスマホに保存した設定を持ち歩いて他のiX2500に反映できること。

たとえば自宅でカスタマイズした好みの設定を、コワーキングスペースやオフィス等のScanSnap iX2500にそのまま持ち込んで利用できます。


わざわざケーブルやWi-Fiで接続しなくとも、スマホをかざすだけで設定を反映させる機能も今後のアップデートで提供予定とのこと。

どういう仕組みで実現してるんだろうか。。。


デザインが以前よりクールな印象に

ScanSnap iX2500のデザインは、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」をコンセプトとしてリニューアル。

iX1600までの丸みをおびたやわらかいデザインとはまた違う、光と影のコントラストが際立つシャープな印象になっています。

ScanSnap iX2500

ScanSnap iX2500

左:iX1500、右:iX2500

左:iX1500、右:iX2500


全体的なサイズ感はほぼ変わらないので、買い替える場合でも以前と同じスペースに問題なく収まるはず。


紙送りのトラブル防止機能、画質もさらに進化

重ねて読み込んだり、傾いたまま吸い込んでしまったり……といったトラブルを防止する機能も進化。

色の違いやモアレ(モヤモヤした模様のようなもの)の発生を低減したり、縦筋を軽減する機能もグレードアップしています。


正直これまでのScanSnapでも個人的にはさほど不満はなかった部分ですが、より良くなっているならそれに越したことはない。


ScanSnap iX2500の進化ポイント まとめ

家庭用スキャナーとして15年連続No.1の定番スキャナー・ScanSnapシリーズの最新モデル「ScanSnap iX2500」。

スキャン速度・セット枚数といったベース部分の性能が上がり、設定の持ち運びなどの便利機能も追加された”間違いない”正統進化モデルです。


プリントや書類を一度に数枚ずつスキャンする程度ならiX1300で十分ですが、スキャンしたい原稿が多いユーザー、ScanSnapをしょっちゅうヘビーに使うユーザーにはこのiX2500がおすすめです!

ScanSnap iX1300のレビューはこちら


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