都内某所にある、会員制の馬肉専門店「ローストホース」。
会員の募集は現在停止中。現在ですらあまりにも予約が速攻で埋まりすぎる、予約が取りにくい状態のため。
つまり、既存の会員に連れてきてもらう以外に来る方法はない、知る人ぞ知る名店。
先日、会員の友人から誘ってもらい念願の初訪問を果たすことができました。ありがとう、ありがとう。
馬肉と言えば私の住む福岡県の南隣、熊本県。福岡にも馬肉を食べさせる店もありますし、熊本で何店か巡ったことも。
その本場・熊本から馬肉を仕入れる東京の人気店。果たしてどんな馬肉料理を食べさせてくれるのか…?
都内某所の地下にある、会員制馬肉料理店「ローストホース」
都内某駅近くで待ち合わせ、地下にある店内へ。
奥に大きな特注の石窯を備えた厨房があり、手前の長いテーブルでワイワイと食事をするスタイル。

場所や電話番号は非公開なものの、店内や料理の写真撮影やアップはOKとのことで安心。

壁にはZOZOTOWN創業社長の前澤友作さんをはじめ、おそらく設立時に出資した方々であろうパネルが飾ってありました。

遂にやって来たぜ……ローストホース……!

こちらのお皿、よく訓練されたローストホースファンは見るだけで食欲がわくという。

一杯目はビールで乾杯!

私の中で、飲食店について2つの法則があります。「味噌汁のおいしい店は外れない」「ビールの泡が細かい店はいい店だ」
このビール、しっかり泡が細かくておいしい。
ビールに特に注力している店でもないのにこういうところに手を抜かない=間違いなく良い店だ、とこの時点で確信。
さっぱりとしつつもコクのあるユリ根のポタージュスープで胃腸に起きてもらいましょう。

中には桜の花びら風のユリ根が。

ここからは怒涛の馬肉ラッシュがはじまります。
寿司から始まる怒涛の馬肉ラッシュ。とにかく旨い
まずやって来たのは、三角バラのお寿司。いきなり寿司かよ!飛ばすな!

赤身のしっかりとした歯ごたえと、サシの脂の旨味。さらにはシャリの解け具合も絶妙でこれは旨いわ。

馬の背中の肉にタケノコを乗せ、あおさのソースをかけたもの。オリーブオイルを使っているのか、イタリアンのような味わい。

ロースの昆布締め。噛めば噛むほど味わい深い。

鮮やかな赤をたたえたシャトーブリアン。

玉ねぎ、にんにく、醤油と一緒に口の中へ。あぁ〜うまいんじゃ〜

様々な部位で馬の深遠なる世界を味わう
2時間45分でコース&飲み放題の一本勝負。馬肉づくしの宴は続きます。

ロースの上にジャムを乗せたもの。ジャムの甘味と馬ロースが不思議なマッチング。

“オビ”という部位。融点が25℃と非常に低いため、口の中に入れると体温でスルッと溶けて旨味エキスに変化。なんやこれ…。

馬刺し盛り合わせなんかにもよく登場するフタエゴ。
旨味と歯ごたえが絶妙なバランス。

2杯目はハイボール。なんと胡椒が入っているんですが、甘くないハイボールには意外なほどにピリッと合う。

カイノミと先ほど出てきたオビに塩昆布を乗せたもの。
前に出すぎない塩昆布の旨味は、馬肉のおいしさを損なわず引き立てる。

「80点以下の出来なら捨てる」というほどこだわりのハツとレバー。全く臭みがなく、新鮮な魚の刺身のようななめらかな食感と独特の風味。

牛レバーはダメになってしまったけど、馬レバーという手があったか。といっても厳選した仕入れと下ごしらえのなせる業なので、どこでも食べられるわけではもちろんない。

語彙力が低下する料理の数々。たてがみの軍艦で旨味のピークを迎える
卵黄でつくったソースにくるまれているのは……

馬肉とイイダコ。ふんわり濃厚なソースとイイダコの噛みごたえも相まって、絶品。

しっかり味を染み込ませてある馬肉の竜田揚げ。こんな食べ方もあったのか…!

上品な甘さの卵焼き。こういう馬肉以外の料理のクオリティが、お店の仕入れ・調理技術のレベルの高さを物語ります。

この日出た料理の中でも、最もわかりやすく美味しかったのがこのたてがみの軍艦。
馬刺し盛りによく刺し身で出てくるイメージだけど、軍艦…だと…!?

店員さんの「たてがみは軍艦が最高なんです」旨味の洪水が舌の上でドバドバと惜しげもなく溢れ出す凄まじい逸品。海苔がそれをピシッと引き締めてくれます。ナニコレ最高に旨い。
たてがみは軍艦にすべきものです。
職人に発注したという特製石窯で焼いた春キャベツとスナップエンドウ、エリンギ。
野菜の水分と甘味が溶け出さずにギュッと中に詰まっているので、ジューシーおいしい。


ここだけメモが抜けてたのでどこの肉かわからないけど、サシがしっかり入った部位を酢味噌でいただく料理。
馬肉の脂のうまみがグッと来たあとに酢味噌と野菜で後味さっぱり。

そしてクライマックスへ
そろそろクライマックスが近付いてきました。
これは馬のおしりの肉。しっかりと噛みごたえがあり、じわじわと味が染み出してくる。牛で言えば熟成肉的なおいしさ。

バラ肉の外側の「ちょうちん」と呼ばれる部分の焼肉。
香ばしくて柔らかく、ちょうどよく乗った脂が焼きでギュッと凝縮されていて素晴らし。

山菜の炊き込みご飯と濃厚赤だしで胃のクローズ準備。

馬肉のおいしさで満たされた後、しっかり和で〆るのが良いね。

と思ってたら最後何か凄いの出てきた!
パッと見苔むした庭かと思うようなこのデザートは、抹茶のかき氷。
氷がパウダースノーのような軽やかさで、口に入れるとスルッと溶けていくんです。

どうやらローストホースさんは「FUWAGORI」というかき氷屋さんも出店しているらしい。どおりで。
馬肉料理に合う日本酒がおすすめ
馬肉に合うお酒しか置いていませんが、特におすすめなのは店主が選んだ日本酒の数々。
フルーティで甘味があるものが多かった印象なので、日本酒初心者でも飲みやすいと思います。
栃木の小さな酒蔵、渡邉酒造の旭興磨き五割。

愛知の老舗・藤市酒造のニューブランド、菊鷹。

愛知・青木酒造の米宗。昔ながらの時間と手間をかけた山廃仕込みが特徴。

山形・米鶴酒造の赤色酵母で仕込んだロゼ色のお酒。アルコール度数が10度と低くとても飲みやすい。

あとがき
会計は、コース+飲み放題で10,800円。気軽に行ける値段ではありませんが、これだけのものを食べられるなら十分価値はあります。
会員の知り合いを頼るしか方法がないのが難点ですが、チャンスがあるならぜひ訪れてみるべし!
| 店名 | ローストホース(ROAST HORSE) |
|---|---|
| 電話番号 | 非公開 |
| 住所 | 非公開 |
| 営業時間 | 18:00〜と21:00〜の2交代制 |
| 定休日 | 不明 |
| Web | Facebook:ロースト ホース – ホーム |







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