Amazonが製造販売しているストリーミングデバイス、Fire TVシリーズ。
テレビのHDMIポートに差し込み、インターネットに接続するだけで簡単に動画コンテンツが楽しめるのが特徴。その価格の安さも特筆すべきポイントです。
対応する動画コンテンツはAmazon自身が提供しているAmazonプライムビデオはもちろんのこと、YouTube、Netflix、DAZN、Apple TV、ABEMA、ディズニープラスなど幅広い。ほとんど何でも見られると言ってもいいくらい。
※Netflix等の有料コンテンツは、もちろん別途契約が必要
Fire TVには2025年12月の現時点でFire TV Stick HD(6,980円)、Fire TV Stick 4K Select(セレクト)(7,980円)、Fire TV Stick 4K Plus(プラス)(9,980円)、Fire TV Stick 4K Max(マックス)(12,980円)、Fire TV Cube(19,980円)の5機種があり、それぞれ価格も性能も異なります。
ではどこがどのように違うのか?
この記事では、Fire TV Stick HDと4K Select、Plus、Max、Cubeの5機種それぞれの特徴を詳しく比較。私の一押しも紹介します!
Fire TVシリーズの比較表(HD、4K Select、4K Plus、4K Max、Cube)
まず、Fire TVシリーズ5機種(Fire TV Stick HD、Fire TV Stick 4K Select、Fire TV Stick 4K Plus、Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Cube)を比較した表をチェックしてみましょう。
| Fire TV Stick HD | Fire TV Stick 4K Select | Fire TV Stick 4K Plus | Fire TV Stick 4K Max (第2世代) |
Fire TV Cube (第3世代) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() |
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| 定価 | 6,980円 | 7,980円 | 9,980円 | 12,980円 | 19,980円 |
| 形状 | スティック型 | キューブ型 | |||
| Wi-Fi /イーサネット |
Wi-Fi 5 | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 +イーサネット |
| リモコン | Alexa対応音声認識リモコン | Alexa対応音声認識リモコン Enhanced |
|||
| ハンズフリー 音声操作 |
– | ◯ | |||
| 内蔵スピーカー | – | ◯ | |||
| 映像出力 | 最大1080p | 最大4K | |||
| ストレージ | 8GB | 16GB | |||
| メモリ | 1GB | 2GB | |||
| プロセッサ | クアッドコア1.7GHz | クアッドコア2.0GHz | オクタコア2.2GHz + 2.0GHz |
||
| 発売月 | 2024年10月 | 2025年10月 | 2025年10月 | 2023年11月 | 2022年10月 |
※2025年12月現在
スティック型でHDMIポートに差し込み電源につなぐだけで使えるのはCube以外の4機種に共通ですが、その中でもベーシックな機能にしぼっているのがFire TV Stick HD。
このFire TV Stick HDに対し、性能はほぼ変わらず4K映像出力が可能になったしたのがFire TV Stick 4K Select。
Selectに比べてメモリが2倍になり、Wi-Fi 6、Dolby Atomosオーディオ、Dolby Visionにも対応しているのがFire TV Stick 4K Plus(プラス)。
PlusよりもCPUの性能が高く、ストレージが倍の16GB、より高速なWi-Fi 6Eにも対応したAmazon Fire TV Stick 4K Max(マックス)。
Fire TV Cubeは他の3機種とはまったく違うデザインのボックス型。4K出力可能、Fire TV 4K Maxをしのぐ高性能に加えてハンズフリー音声操作が可能となっているのが大きな特徴。
それでは次項で、現在発売されているFire TVシリーズ各機種についてくわしく解説します。
Fire TVシリーズ各機種の特徴
Fire TV Stick HDの特徴
Fire TVシリーズにおいてもっともベーシックな機種である、Fire TV Stick HD。標準価格は6,980円。

映像出力は最大1080p(FHD画質、1920×1080)ですが、ほとんどのテレビならこれでも十分綺麗に見られます。ちなみに地デジ放送が1440×1080なので、それよりも上。
AmazonプライムやNetflix、Hulu、ABEMAなどなど視聴できる動画サービスは上位機種である4K Max、Cubeと全く変わりありません。
違いがあるのは4K出力の可否、メモリやプロセッサといった性能面。
私もこのFire TV Stick HDを持っていますが、リモコン操作に対してやや遅れてカーソルが動く感じでややもっさりとしているのが正直なところ。
動作面で若干のストレスを感じる人はいるかもしれませんが、動画を見始めてしまえば再生はスムーズなので個人的には十分。
フリマアプリで2,000円で買った古いテレビでも、HDMIポートさえあれば動画コンテンツが楽しめる。とても便利に使えています!

Fire TV Stick 4K Selectの特徴
4K対応モデルの中で最も手頃な価格を実現したバランス型モデル、Fire TV Stick 4K Select(セレクト)。
価格はFire TV Stick HDより1,000円高い7,980円。
4Kテレビを準備しておけば、美しい4K動画コンテンツを存分に楽しめるモデルです。


性能自体はFire TV Stick HDと変わらないので、やはり動作には若干のもっさり感あり。ただ、ネットワークさえ問題なければ映像がカクついたりといったことはほぼありません。
リモコンはFire TV Stick HDと同じ第3世代Alexa対応音声認識リモコン。
音量調節やミュートボタンも備えており、日常使いには十分な機能があります。
Fire TV Stick 4K Plusの特徴
4K映像出力に加えてメモリ容量が倍にアップした機種がFire TV Stick 4K Plus(プラス)
価格はSelectより2,000円高い9,980円。
メモリが倍になっているので、4K Selectに比べて動作がよりスムーズ。
Wi-Fi 6、Dolby Atomosオーディオ、Dolby Visionにも対応し、より高速・高画質・高音質で動画コンテンツが楽しめます。
そもそも4K対応コンテンツ自体がまだまだ少ないですが、今後増えていくはずと考えればPlusなど4K対応モデル選んでおいた方がいい、という考え方もありそうです。
Fire TV Stick 4K Maxの特徴
Fire TV Stick 4K Plusの性能をさらにアップさせた、スティックタイプでは最上位の機種が、Fire TV Stick 4K Max。
価格は12,980円で、Plusとの価格差は3,000円。
他のスティック型機種に比べてCPUがクアッドコア1.7GHz→2.0GHzへとスペックアップしており、ストレージも倍の16GB搭載。Wi−Fi 6Eにも対応しています。
また、ホーム画面で美術館のような名画や写真を表示したり、便利なウィジェットを設置するなどのカスタマイズも可能(アンビエントディスプレイ)。
動作もサクサク動くので、Fire TV Stickをほとんど毎日使うようなヘビーユーザーにおすすめ。
Fire TV Cubeの特徴
Fire TV Stickおよび4K、4K Maxとは異なる特徴をもつ、Fire TV Cube。
3機種の中で唯一製品名が「Stick」ではなく「Cube」であることからわかる通り、スティック状ではなくCube(立方体)の名の通り箱の形をしています。
HDMIポートにそのまま挿して映像コンテンツが楽しめるFire TV Stickとは違い、CubeはHDレコーダーやゲーム機と同様にHDMIケーブルで接続して使うもの。
価格も19,980円とそれなりにするので、安価&手軽に使えるStickとはこの点も違います。
ではCubeの特長は何なのかというと、音声アシスタント・Alexa(アレクサ)による音声操作ができること。Fire TV StickとAmazon Echoを足したような製品と言えばイメージしやすいかも。
Fire TV Cubeに話しかけるだけで、画面を操作してコンテンツを検索、再生したり停止したりといったことが可能。
※Fire TV Stickも音声による検索や再生はできるが、リモコンのボタンを押しながらの発声が必要。Cubeは完全ハンズフリーでできる
何らかの作業や家事、子育てなどで手が離せない人や、手指が不自由な方でも使いやすい。
テレビが付いていない状態でも、アレクサ内蔵スマートスピーカーとして利用可能なのもポイント。
Fire TV Stick 4K Max以上の性能を備えているので動作もスムーズで、もちろん4K映像出力にも対応しています。
それぞれの機種はどんな人におすすめ?
Fire TV Stick HDはこんな人にオススメ
Fire TVシリーズで最も安いモデルであるFire TV Stick HDは、こんな人におすすめです。
- とにかく安く、テレビやモニターで動画コンテンツを見たい
- 4Kテレビを持っていない、4K画質にこだわらない
- リモコン操作への反応が悪かったり動作が遅くても、それほど気にならない
Fire TV Stick 4K Selectはこんな人にオススメ
Fire TV Stickの4K対応モデルで最も安い「Fire TV Stick 4K Select(セレクト)」をおすすめするのはこんな人。
- なるべく安く4K画質のコンテンツを楽しみたい
- 動画さえスムーズに再生できれば、多少の反応の遅さは我慢できる
Fire TV Stick 4K Plusはこんな人にオススメ
Selectの上位モデルで、メモリが倍になり動作がよりスムーズかつDolby Atomosなどにも対応した「Fire TV Stick 4K Plus(プラス)」をおすすめするのはこんな人。
- 4K映像が楽しめるモデルにしたい、かつ動作もある程度スムーズなものがほしい
- Maxほどのスペックは不要、そこそこ動いてくれればそれでOK
Fire TV Stick 4K Maxはこんな人にオススメ
Fire TV Stickシリーズの最上位機種・Amazon Fire TV Stick 4K Max(マックス)は、以下のような人なら買う価値がありそうです。
- Fire TV Stickをほぼ毎日のようにヘビーに使うので、可能な限り動作がスムーズな機種にしたい
- リモコンで「最近のアイテム」「Prime Videoライブチャンネル」ボタンを使いたい
- Fire TV Stickを使っていないときは、テレビやモニターをAlexa搭載スマートディスプレイとして使いたい(アンビエントディスプレイ機能)
Fire TV Cubeはこんな人にオススメ
Fire TVシリーズの中でも異色を放つ、箱型のFire TV Cubeはこんな方におすすめ。
- リモコンすら使わず、ハンズフリーですべて操作したい
- Fire TV Stick 4K Maxよりさらに8,000〜13,000円高い価格を出しても構わない
- Amazon Echoを持っておらず、Fire TVとEchoが一体化したCubeを使いたい
個人的オススメは「Fire TV Stick HD」か「Max」
もちろん各個人の好みによるんですが、もし迷っている方がいるなら私がオススメしたいのはFire TV Stick HDかAmazon Fire TV Stick 4K Max。
Fire TVシリーズの最安モデルで、多少リモコン操作はもたつくもののHD画質で動画を見るには十分な性能があるFire TV Stick HD。
Fire TV Stickで最高のスペックがあり、リモコン操作もスムーズで他モデルに比べてストレスなく使えるAmazon Fire TV Stick 4K Max。
SelectやPlusはその中間となるバランス型モデルですが、個人的には上記2つと比べるとちょっと中途半端かなと思います。
この記事が、どのFire TVデバイスを選ぶべきか迷ったときの参考になれば!






























































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