2025年8月に発売された、Pixel 10 Pro。
Pixel 9 Proとパッと見はそれほど変わっていませんが、iPhoneのMagSafeと同等の機能「Pixelsnap」やカメラ機能の進化、バッテリー持続時間の向上など中身はしっかりアップデートされています。
この記事では、Pixel 9 ProとPixel 10 Proを比較。
デザイン・見た目を写真で比較するほか、機能・スペックの違いについてもくわしくまとめました!
Pixel 10 Proと9 Pro、Pixel 10を比較した表
まず、Pixel 10 ProとPixel 9 Pro、それにPixel 10の主要スペックを比較した表をみてみましょう。
Pixel 10・Pixel 10 Proの特徴的な部分は太字にしてあります。
Pixel 10 Pro | Pixel 9 Pro | Pixel 10 | |
---|---|---|---|
画像 |
![]() |
![]() |
![]() |
容量と 価格 (税込) |
【10 Pro】 256GB:174,900円 512GB:194,900円 【10 Pro XL】 256GB:192,900円 512GB:212,900円 |
【9 Pro】 128GB:159,900円 256GB:174,900円 512GB:194,900円 【9 Pro XL】 128GB:177,900円 256GB:192,900円 512GB:212,900円 ※いずれも発売当時 |
128GB:128,900円 256GB:143,900円 |
ディス プレイ |
【10 Pro】 6.3インチ Super Actua 1280×2856 1〜120Hz 【10 Pro XL】 6.8インチ Super Actua 1344×2992 1〜120Hz |
【9 Pro】 6.3インチ Super Actua 1280×2856 1〜120Hz 【9 Pro XL】 6.8インチ Super Actua 1344×2992 1〜120Hz |
6.3インチ Actua 1080×2424 60〜120Hz |
チップ | Google Tensor G5 | Google Tensor G4 | Google Tensor G5 |
サイズ |
【10 Pro】 152.8 ×72 ×8.6mm 【10 Pro XL】 162.8 ×76.6 ×8.5mm |
【9 Pro】 152.8 ×72 ×8.5mm 【9 Pro XL】 162.8 ×76.6 ×8.5mm |
152.8 ×72 ×8.6mm |
重量 |
【10 Pro】 207g 【10 Pro XL】 232g |
【9 Pro】 199g 【9 Pro XL】 221g |
204g |
メモリ | 16GB | 16GB | 12GB |
カメラ |
トリプルカメラ 50MP広角:f/1.68 48MP超広角:f/1.7 (画角123°) 48MP望遠:f/2.8 |
トリプルカメラ 50MP広角:f/1.68 48MP超広角:f/1.7 (画角123°) 48MP望遠:f/2.8 |
トリプルカメラ 48MP広角:f/1.70 13MP超広角:f/2.2 (画角120°) 10.8MP望遠:f/3.1 |
ズーム |
光学ズーム5倍 超解像ズームPro 100倍 ズームアウト0.5倍 |
光学ズーム5倍 超解像ズーム30倍 ズームアウト0.5倍 |
光学ズーム5倍 超解像ズーム20倍 ズームアウト0.5倍 |
動画撮影 |
8K撮影 (30fps、動画ブースト) 4K・1080p撮影 (24・30・60fps) 超解像ズーム動画 (最大20倍) |
8K撮影 (30fps、動画ブースト) 4K・1080p撮影 (24・30・60fps) 超解像ズーム動画 (最大20倍) |
4K・1080p撮影 (24・30・60fps) 最大20倍の 動画デジタルズーム |
おもな 撮影モード |
夜景モード ポートレート モーションモード シネマティック撮影 シネマティックぼかし マクロ撮影 一緒に写る プロ設定 ベストテイク オートベストテイク 音声消しゴムマジック 動画ブースト ビデオ夜景モード 編集マジック カメラコーチ |
夜景モード ポートレート モーションモード シネマティック撮影 シネマティックぼかし マクロ撮影 一緒に写る プロ設定 ベストテイク 音声消しゴムマジック 動画ブースト ビデオ夜景モード 編集マジック |
夜景モード ポートレート モーションモード シネマティック撮影 シネマティックぼかし マクロ撮影 一緒に写る ベストテイク オートベストテイク 音声消しゴムマジック 編集マジック カメラコーチ |
フロント カメラ |
42MP f/2.2 オートフォーカス 画角103° |
42MP f/2.2 オートフォーカス 画角103° |
10.5MP f/2.2 オートフォーカス 画角95° |
Pixelsnap | ◯ | – | ◯ |
バッテリー |
【10 Pro】 4,870mAh 【10 Pro XL】 5,200mAh 30時間以上 |
【9 Pro】 4,700mAh 【9 Pro XL】 5,060mAh 24時間以上 |
4,970mAh 30時間以上 |
認証 |
指紋認証 (超音波式) 顔認証 |
指紋認証 (超音波式) 顔認証 |
指紋認証 (超音波式) 顔認証 |
カラー |
Moonstone Jade Porcelain Obsidian |
Porcelain Rose Quartz Hazel Obsidian |
Indigo Frost Lemongrass Obsidian |
発売日 | 2025/8/28 |
【9 Pro】 2024/9/4 【9 Pro XL】 2024/8/22 |
2025/8/28 |
こうやってみると、”Pixel 10 Proでしか使えない機能”ってそんなにないんですよね。。。超解像ズームPro 100倍くらいでしょうか?
Pixelsnapやカメラコーチ、バッテリーの持続時間向上はPixel 10・10 Proの共通した特徴。
ディスプレイやカメラ性能など、多くの主要なスペックはPixel 9 Proとあまり変わっていないように見えます。(少なくとも仕様を見る限りは)
では、Pixel 10 Proと9 Proは本当のところどこが違うのか?実機で比較してみました。
Pixel 10 Proと9 Proを写真で比較
左がPixel 10 Pro(色:Jade)、右がPixel 9 Pro(色:Rose Quartz)。
Googleのロゴがやや大きくなっているくらいで、一見全然変わらないように見えます。

左:Pixel 10 Pro、右:Pixel 9 Pro
……が、よーく見るとPixel 10 ProのカメラバーのほうがPixel 9 Proよりすこし大きい。
仕様上はほとんど変わらないように見えても、実は進化してるということなんでしょうか。
(なので、Pixel 9 Pro用のケースはPixel 10 Proには使えません)

左:Pixel 10 Pro、右:Pixel 9 Pro
横から見ると、デザインもほぼ同じなので色の違い以外はほぼ区別つかず。
10 Proの方が0.1mmだけ厚みがあるんですが肉眼ではわからない。

左:Pixel 10 Pro、右:Pixel 9 Pro
下部を見てみるとスピーカーの形状が変わっているほか、Pixel 9 ProではここにあったSIMカードスロットがPixel 10 Proでは本体上部に移動しています。
iPhone 17のようにeSIM専用になったわけではないので、SIMカードを使っているユーザーも心配する必要なし。

上:Pixel 9 Pro、下:Pixel 10 Pro
ディスプレイの仕様も基本的に同じなので、正面から見てもまず違いは判別不可。
※以下の写真で違うように見えるのは、たまたま輝度が違っていただけ

左:Pixel 10 Pro、右:Pixel 9 Pro
Pixel 10 Proが進化したポイント
Pixel 9 ProからバージョンアップしたPixel 10 Proは、いったいどこが進化しているのか?主なものをまとめました。
Pixelsnap(iPhoneのMagSafeと同様の機能)
大きな変化のひとつが、iPhoneのMagSafeと同じ機能「Pixelsnap」。
Pixel 10および10 ProはこのPixelsnapに対応して、背面にマグネットを搭載しています。
MagSafeに対応したワイヤレス充電器やアクセサリーなら、基本的に何でも同じように使用可能になりました。
試しに、私がiPhone用に使っているUGREEN MagFlow 2-in-1 ワイヤレス充電器にくっつけてみた写真がこちら↓

Pixel 10 ProはMagSafe充電器やアクセサリーに対応
iPhoneと同じようにピッタリくっついて充電できました。
カメラコーチ機能
こちらもPixel 10・10 Pro共通の機能、カメラコーチ。
カメラを構えてボタンを押すと、GoogleのAIがよりよい写真を撮るための構図や撮影設定を教えてくれる機能です。

Pixel 10・10 Proのカメラコーチ
瞬間を切り取るような写真には使いにくいですが、景色や物撮り、料理の撮影などには便利。

カメラコーチによるアドバイス
あまりうまく撮れなくて悩んでいるユーザーに、ぜひ使ってみてほしい機能です。
ユーザーインターフェースの改善
実際に使ってみて気付いたんですが、ユーザーインターフェース(ボタンやテキストなど)も地味に改善されているようです。
たとえば設定画面。
Pixel 9 Proではモノクロで良く言えばシンプル、悪く言えば違いがわかりにくかった。

Pixel 9 Proの設定画面
Pixel 10 Proの設定画面は、それぞれのメニューに色がついてよりわかりやすくなりました。

Pixel 10 Proの設定画面
カメラのUI。
ズームの表示やボタンが大きく、フォントも太めになっています。

左:Pixel 10 Pro、右:Pixel 9 Pro
改善というべきかどうかわかりませんが、バッテリーの表示も変更に。

上:Pixel 9 Pro、下:Pixel 10 Pro
細かいバージョンアップなのでさすがに買い替えるかどうかの判断基準にはなりませんが、確実に良くなっているようには感じます。
超解像ズーム Pro(100倍ズーム&AI画像生成)
もともとズームに強いPixelシリーズですが、Pixel 10 Proでは最大100倍の超解像ズーム Proに対応。
Pixel 9 Proは最大30倍だったことを考えると、100倍という数字はとんでもない……!
ですが、実態は「100倍ズーム」ではなく「100倍ズーム+AI画像生成(補完)」でした。
実際に試してみた結果がこちら。
比較的シンプルな形や文字であれば、はるかに遠く離れた場所からびっくりするほど綺麗な写真が出来上がります(というかAIが補完してくれます)。




一方で、たとえば漢字など複雑なものではAIが暴走(?)してしまってぐちゃぐちゃに。


人間やフィギュア等の実際の表情が、変に補正されてしまうこともあるようです。
Google Pixel 10 Pro ウワサの100倍ズームでAI補正されたナナチ
←等倍 / 8m離れて100倍 → pic.twitter.com/t1Q8Lm54nl
— 朝比奈 / Asahina @ Indie Freaks (@ajisai_ff14) August 28, 2025
そもそも、このAI画像生成によって写真の補完をする機能に「超解像ズーム Pro」という名前をつけている時点でかなり違和感あり。
これはズーム機能ではなく、度を越したズームで撮ったボケボケ写真をAIで無理やりそれっぽくしてるだけ。
「AIアシストズーム」のようにAI生成を使っていることがわかるネーミングなら、納得できなくもないんですけどね。。。
ただ、カメラ性能自体はまったく変わらないわけではなく、上がってはいるようです。
Pixel 9 Proと10 Proで同じ30倍ズームで撮った写真を見ると、明らかに違う。
暗所での撮影性能が上がっているのかもしれません。


結論:やや進化が寂しい気もするが、Pixelsnapなど新機能に魅力を感じるなら
総合的にみるとカメラ性能はズーム、パリッとした画作りともに優れていますし、PixelのProシリーズとして恥じない機種であることに間違いはない。
ただ、Pixel 9 Proから買い替えるほどかと言われたらそこまでの変化はないかな。。。というのが正直なところ。
Pixelsnapやカメラコーチなどの新機能に魅力を感じる人、大きな変化でなくともPixelシリーズ最高性能のカメラで写真を撮りたいユーザーであれば、選ぶ価値はあると思います!
Pixel買うなら「紹介プログラム」で10%オフ【2026年2月まで】
2026年2月まで、Googleストアでは紹介プログラムを実施中。
紹介コード「REF-TAMAKD70LUK383HGZY0U0UH」を購入時に入力すると、10%オフでGoogle Pixelが購入できます。
以下のボタンを押すとかんたんに紹介コードがコピーできるので、自由にお使いください!
REF-TAMAKD70LUK383HGZY0U0UH
※コードが使用済みの場合は、お問い合わせフォームより連絡ください。新しいコードを発行します
コメント
比較表のディスプレイの項目ですが10pro欄に9proが記入されていますね。
取り急ぎご報告まで。
うわ、本当だ。。。修正しておきます。
ご指摘助かります、ありがとうございます!