私が現在メインマシンとして使っているiMac は、使い始めてもう4年。
3TBあったFusion Driveの空き容量もかなり少なくなってきているほか、しばらく使っていると動作が遅くなってしまうこともしばしば。細かいフリーズが頻繁に発生するので、いちいちイライラさせられるし作業も止まってしまうんですよね。
そのたびに再起動したりもするのですが、根本的な改善には至らず半ばあきらめていました。
そんなときに連絡をいただいて知ったのが、「CleanMyMac X」というアプリ。
ウクライナ・キエフに本拠地を置くMacPawという会社がつくっているMacのメンテナンスアプリで、既に欧米を中心に世界で1,700万ダウンロードの実績あり。
ウクライナのキエフに本社を置くソフトウェア開発会社のMacPaw(マックポー)は、世界中で1,700万ダウンロードを数える受賞歴のあるMac向けメンテナンスソフト「CleanMyMac X」を本日よりApp Storeで販売開始します。
ASCII.jp:【MacPaw】Mac向けメンテナンスソフト「CleanMyMac X」App Storeで販売開始
通常”Mac”といったワードが入るサードパーティアプリはMac App Storeで販売できないらしいのですが、長年の実績が考慮されたほか必要な手続きをクリアし販売が可能になったとのこと。
サードパーティ製のメンテナンスアプリと言われるとやはり信頼性が気になりますが、公式のMac App Storeでも販売されているとなればその点も問題なさそうですね。
「CleanMyMac X」の特徴は、Macのクリーンアップや各種メンテナンス、ウイルススキャンがこのアプリ1つで可能なこと。
ワンクリックでスキャン→最適化してくれるので、難しい操作や知識も必要ありません。
私も実際にCleanMyMac Xでメンテナンスを実行してみたところ、空き容量が113.57GB増加。
さらに、日々悩まされていた細かいフリーズがメンテ以来ほとんど発生しておらず、快適に動作しています。期待以上の効果だ……!
もちろん空き容量や動作の改善についてはMacの状態により個人差があると思いますが、Mac用メンテナンスソフトとしてぜひオススメしたい逸品です!
CleanMyMac XでMacをスキャン
まず、CleanMyMac Xをインストールしましょう。
公式ページと Mac App Storeのどちらでもダウンロード可能ですが、永年ライセンスは前者のみで購入可能となっています。
無料お試し | 1年ライセンス | 永久ライセンス | |
---|---|---|---|
公式ページ![]() |
◯ | 3,755円 | 8,041円 |
Mac App Store | ◯ | 3,800円 | – |
※7/28現在
なお、無料版で可能なのはスキャンと500MBのクリーンアップまで。
ライセンスは1台分のほか2台、5台とまとめ買いできて割安なプランもあります。
こちらが、CleanMyMac Xのメニュー画面。
左メニューから好きな項目を選んでもいいですし、よくわからなければ「スキャン」からMacの状態を自動で診断し、最適化することも可能です。
今回私はレビュー用にライセンスをいただいたので、左下の「完全版を購入」からライセンスコードを入力しアクティベーションしました。
以降、ライセンス購入済みとして実際に利用してみた様子をレビューします。
(なお、無料版の場合は前述の通りシステムのスキャンと500MBのクリーンアップまで可能です)
まず「スキャン」ボタンを押してMacがどのような状態なのかチェックしてみましょう。
容量にもよりますが、3TBのFusion Driveを搭載したiMacでもほんの数分程度でスキャンが完了。
ピコーンと通知も来るのですぐに気付きます。
スキャンの結果、不要なファイルをクリーンアップすることで113.57GBの空き容量ができるとのこと。
また、セキュリティ上問題のファイルが2つ、高速化のために可能なタスクが3つ発見されました。
クリーンアップの詳細を確認すると、「写真ジャンク」「iTunesジャンク」「システムジャンク」というファイルが大半。
これらは削除しても元の写真データ等に影響はなく、安全に削除可能です。こんなに不要ファイルがあったのか。。。
CleanMyMacはストレージの容量を無駄に取っている可能性のある写真アプリのキャッシュの削除を行います。 例えば写真の編集後は、写真アプリは常にフルサイズの写真のコピーを作成しています。 つまり、単に写真の向きを回転させているだけでも、その写真のコピーが多く作成されているのです。
写真ジャンク:利用方法
iTunesライブラリの容量を縮小したい場合には、このCleanMyMacの機能を使う事で、それが簡単に実現します。 これはMacに保存されているiOSバックアップ、iOSソフトウェアのアップデート、そして様々な壊れたダウンロード等の不要なデータを削除します。
もし音楽が好きであれば、iTunesジャンクはキャッシュされた多くのアルバムアートワークを発見するでしょう。そして、これらは相当の容量を取っている原因である事も珍しくありません。
iTunesジャンク:利用方法
通常システムジャンクには、一番多くの不要ファイルが保存されており、これは何ギガバイトもの容量を取っている可能性があります。 これらのファイルは自動生成されるものであり、安全に削除する事ができます。 古いキャッシュファイルとログ、未使用の言語、過剰な数のドキュメントバージョン、およびXcodeジャンクなどを削除する事によって、多くの空き容量を作る事ができます。
システムジャンク:ご利用方法
次にセキュリティを確認すると、Mac Clean Plusなるアドウェアが検出されていました。Macに危険を及ぼすほどのものではないですが、不要な広告を見せられたり不必要にリソースを消費してしまうことも。
もちろんインストールした覚えのないソフトです。
高速化の項目では、メンテンナンススクリプトの実行、DNSキャッシュのクリア、RAM解放が提案されました。
タスク実行前のFusion Drive容量は約171GB。この空き容量が114GB近く増えるはず……!
クリーンアップにより空き容量が増えただけでなく、Macの調子が良くなった
そのまま実行ボタンを押すと、クリーンアップや高速化といったタスクがスタート。
実行中は、CleanMyMac Xのアプリアイコンでワイパーが動く演出も。凝ってるなあ。
今どのタスクを実行しているのか、アプリ上の画面でも把握できるようになっています。
私の場合、タスクは約6分ほどで完了。思っていたよりもかなり速い。
不要なキャッシュ等をクリーンアップしたことで、空き容量が171→285GBに増えました。よしよし。
空き容量が増え、アドウェアが削除されたことはもちろん嬉しいんですが、それ以上に良かったのがMacの調子が良くなったこと。
最近はしばらく使っていると動きがもたついてしばしば細かいフリーズを繰り返していたんですが、CleanMyMac Xでのタスク実行後は今のところほとんど発生していません。
人それぞれ状況が違うので実際の効果には個人差があるものの、私の場合は明らかに動作が改善しました。
ファイルやアプリの整理など、Mac管理の便利機能が他にもたくさん
スキャンして推奨されたタスクをそのまま実行するのが最も手軽で簡単ですが、左のメニューから様々な情報を確認し、手動でタスクを実行することもできます。
以下ではその一部を紹介。
例えば「最適化」の項目では、起動エージェントやリソース消費の多いアプリなどの管理が可能。
「メンテナンス」に含まれるのは、自動タスク実行時にも含まれていたRAMの解放やメンテナンススクリプトの実行、さらにはアクセス権の修復や起動ディスクの検証といった操作。
「アンインストーラ」
アプリの中から最近使用されていないものを探したり、アプリ削除後の不要ファイルを検出して削除。
「アップデータ」
アプリのアップデートを管理。Mac App Storeのアップデート項目には出てこないものも検出しています。
「スペースレンズ」
容量が右側に表示されているので、削除などの取捨選択がしやすいFinderライクなフォルダ・ファイルビューア。
「大容量&古いファイル」
Mac内のファイルを、アクセス日時や種類別、サイズ別にソートして整理しやすく。
あとがき
CleanMyMac Xを使うことで、ひっ迫していたMacの空き容量に余裕ができMacの動作も軽くなりました。想像以上の効果に大満足。
今後仮に不要ファイルのクリーンアップでは間に合わないほど空き容量がなくなったとしても、CleanMyMac Xの機能である「スペースレンズ」等を使って効率よくMacの片付けができそう。
本格的に機能を使うには1年 or 永年ライセンスを購入する必要がありますが、Macが重くて作業効率が落ちるロスや容量を空ける手間を考えると、十分その価値はあると個人的には思います。
いきなり有料版はハードルが高いなら、まずは自分のMacの状態を知るためにスキャンまで可能な無料版を導入してみてもいいかも。
興味のある方は、ぜひ試してみてください!
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