【厳選】これまでの人生で買ってよかったものベスト選

元祖長浜屋、元祖ラーメン長浜家1、家2を食べ比べ。味や価格の違い、独自ルールもくわしく解説します

元祖長浜屋、元祖ラーメン長浜家1、家2を食べ比べ

福岡において昔ながらのラーメン店として名高い、元祖長浜屋。(通称ガンソ、ガンナガとも呼ばれる。私はガンソ派)

創業は昭和27年で、長浜ラーメンとしては最も歴史のある店です。


『博多ラーメン』と『長浜ラーメン』の境界がかなり曖昧になってきていることもありますが、福岡のみならず全国に多数ある長浜ラーメン店はそのいずれも元祖長浜屋のラーメンとは全く異なる(少なくとも私の食べた限り)。

数ある長浜ラーメン店において『元祖長浜屋』のラーメンは店構えから店内、ラーメン自体も含めて際立って個性的。
もはや”ガンソのラーメン”という1カテゴリーと言えるかもしれません。


その元祖長浜屋とよく似た店として『元祖ラーメン長浜家(ながはまけ)』があります。

『長浜家』は2店舗あって中央区長浜の店舗が『家①』、博多区上川端にある店が『家②』と呼ばれており、それぞれルーツは元祖長浜屋でありながら経営が異なるというややこしさ。

いずれも元祖長浜屋の元従業員が開いた店で、外観から店内、ラーメンまでほとんど同じ。
少なくとも客目線で言えば、違うのは屋号だけと言っていいくらい似ています。


では、『元祖長浜屋』と2つの『元祖ラーメン長浜家』でラーメンの味や価格、雰囲気などはどう違うのか?

実際に同じ時期、同じ時間帯に3店舗を訪れ比較してみました!


元祖長浜屋および長浜家に関する基礎知識

まず、元祖長浜屋およびおなじルーツを持つ元祖ラーメン長浜家について、私の知る限りの基礎知識を紹介します。

訪問レポートだけを読みたい場合は、この項目は飛ばしてください。

元祖長浜屋および元祖ラーメン長浜家のいきさつ

元祖長浜屋は昭和27年(1952年)に創業者の榊原松雄氏が出店した屋台がルーツ。

魚市場で働く人の朝食として評判になり、屋台から店舗への転換なども経つつ不動の地位を築いていった福岡の名物店です。

1976年には近くに支店がオープン。
本支店ともに繁盛していたんですが、2008年4月に道路拡張工事のため本店が閉店し支店のみに。


2009年12月、当時の元祖長浜屋支店(2022年7月現在でいうとだいたい以下の場所)の向かいに現在も同じ場所で営業している元祖ラーメン長浜家(家①)が開店。

長浜屋の向かいにまったく同じような店ができたと話題になりました。

↓元祖長浜屋支店の当時の場所はこのへん

長浜家は、元祖長浜屋の労働条件が合わないとして辞めた元従業員たちがつくった店とのこと。

「家」とは、2009年12月、当時の長浜屋(旧支店)の向かいにオープンした「元祖ラーメン長浜家」(通称:家1)のことだ。

家1は、元々長浜屋のベテランスタッフが大量退職して始めた店だった。やめた理由は労働条件が合わなかったことだという。
福岡・元祖長浜ラーメン戦争 そっくり店名が密集、商標裁判になったことも – 弁護士ドットコム

2010年3月には元祖長浜屋の支店が閉店し一時的に長浜家のみになったものの、5月には元祖長浜屋が現在の場所で再オープン。


さらに、その長浜家(家①)をやめたスタッフが2010年4月に開店したのが、全く同じ名前の「元祖ラーメン長浜家(家②)」。当時は現在の元祖長浜屋、家①のすぐ近くにありました。

↓開店当時の家②の場所

↓まだ長浜にあったときの家②の様子(2014年撮影)

長浜にあったときの長浜家②の外観

長浜にあったときの長浜家②の店内

家①の社長が「その場しのぎ」でつい店名使用と近くでの出店を許可してしまったとのことですが、真相は不明。

訴訟記録によると、たもとを分かったとき、人間関係のトラブルはあったものの、家1の社長から「うちの看板使っていいけん、近くで出し」と言われたという。実際、この約束は書面にもなっていた。

ただし、家1の社長によると、その場しのぎで出て来た言葉だという。そもそも「近くに出して良い」とは言っても、まさか100m先にできるとは思ってもみなかった。家1側は、そんなことは想定されていないと主張した。
福岡・元祖長浜ラーメン戦争 そっくり店名が密集、商標裁判になったことも – 弁護士ドットコム

↓当時家①に掲示してあった文章(2012年撮影)

長浜家①にあった張り紙

その後、訴訟沙汰やらなんやかんやあった結果、最終的に家②は今のまま「元祖ラーメン長浜家」の店名を使用してよい、ただ家①が登録した「長浜家」の商標登録は有効という判断になった模様。

どのような合議があったのか(あるいはなかったのか)わかりませんが、家②は2016年6月に現在の川端地区に移転。現在に至ります。


なお、上記訴訟沙汰には「元祖長浜屋」は絡んでいないんですよね。店名以外ほとんど同じ店を真向かいに出されて影響がないはずはないんですが。。。

訴訟のゴタゴタに労力やお金を使わず営業に集中する選択をした、ということなのかもしれません。

3店に共通した特徴

元々の元祖長浜屋の特徴であり、今では長浜屋だけでなく長浜家①②とも共通となっている特徴は以下の通り。

  1. 看板の配色(白地に黒と赤の文字)
  2. ラーメン(麺、具、スープ、器に至るまで全部)
  3. 店の内装(メニュー表、赤いテーブル、「アブナイ」の注意書き、ヤカン入りのお茶とタレ)
  4. 日によって(スタッフによって?)スープの味が結構ばらつく

もうほとんど同じ店と言っていいくらいこの3店(長浜屋、家①、家②)はそっくりなんです。

日本広しと言えども、チェーン店でもない経営の異なる店でここまでそっくり同じの店はそうそうないでしょう。


ラーメンの特徴は、いわゆる博多ラーメンよりも麺がやや太くて量が多く、スープは豚骨風味控えめであっさり。具は細切れでしょっぱいチャーシューとネギ。

元祖長浜屋のラーメン

店内には赤いテーブル上にぬるいお茶入りの巨大やかん、青いザルに入ったプラスチックの湯飲み、ラーメンタレ入りのミニやかん、紅しょうが、こしょう。
「アブナイ チビッコ諸君 店の中は走りまわらないでね。」と書かれた昭和感ただよう看板も特徴的です。

元祖長浜屋店内の看板


一方で3店それぞれで異なるのは店名、場所、営業時間、それにラーメンの価格。

3店に分かれてからもラーメン含めて主要な要素は変わらないものの、立地や知名度を考慮したのか値段はそれぞれ変更となったようです。

独特のオーダーを覚えてから行こう

元祖長浜屋および長浜家には、独特のルールがあります。

入店と同時に「(麺の)硬さは?」と聞かれるので、自分のオーダー(たとえば「ベタナマ(脂多め麺バリカタ)」)をコールし、店員さんはそのラーメンをものの数十秒で持ってくる……までが一連の流れ。

長浜屋および長浜家において、当然ながらラーメンを注文しないという選択肢はないんです。


基本のオーダーは以下の通り。普通と違うものにしたい場合に以下を組み合わせて、たとえば「ナマ」「ベタカタネギオオメ」などと店員さんに言えばOK。

【脂の量】
ベタ・普通・ナシ

【麺の硬さ】
ナマ・カタ・普通・ヤワ

【ネギの量】
ネギ多め(ネギ盛り、ネギヤマなど諸説あり)


元祖長浜屋と長浜家①②を食べ比べてみた

さすがに同じ日に訪問は腹の容量的に厳しかったので、2022年7月の平日早朝5:00〜8:00頃に元祖長浜屋元祖ラーメン長浜家(長浜地区の家①)元祖ラーメン長浜家(川端地区の家②)の3店をそれぞれ訪問。

どこが同じで何が違うのか、比較してみることにしました。

元祖長浜屋

まず訪れたのは、やはりすべての始まりである元祖長浜屋。ここは2022年7月現在は創業者の娘の山本和子さんが経営しているらしい。

移転後は新しい道路に面した駐車場のビル1Fに店を構えているので、立派ではあるものの元祖っぽさ、老舗感はあまりないというのが正直なところ。

元祖長浜屋の外観

昔の写真とともに、昭和27年創業の由緒正しい店であることをアピール。

昔の写真とともに、昭和27年創業の由緒正しい店であることをアピール

移転後からは食券制となっており、2022年7月現在の価格はラーメン550円、替玉150円、替肉100円。

移転後からは食券制となっている

店内は広めのスペースに赤いテーブルがスペースを空けて4つあり、それぞれ5人まで着席可。少人数だと相席になるのが普通。
※感染症対策で広めにとっているのかも

元祖長浜屋の店内

ラーメンを作っていたのは外国人スタッフで、他にホールが男性1人、女性1人の合計3名。公式サイトでアルバイトを募集しているので、このうちの何人かはバイトなのかも。


卓上にはお茶入りの巨大やかん、青いザル入りの湯のみ、タレの入ったポット、紅しょうが、コショウ、ごま。
私の印象と違うのは、ミニやかん入りだったはずのタレ入れがポットになってるくらいでしょうか。

元祖長浜屋の卓上にあるもの


ものの20秒くらいでラーメンが到着。白地に青文字で「元祖長浜屋」いつもの丼ですね。

白地に青文字で「元祖長浜屋」と書かれた丼のラーメン

福岡のラーメンとしてはやや太めの中細麺もいつも通り。
そして、……うーん、スープが薄い!笑 豚骨風味抑えめであっさりしているのが特徴ではあるんですが、この日は特に薄く感じました。

元祖長浜屋のスープは薄い

薄めのスープに対し、とてもしょっぱい細切れチャーシュー。これぞガンソの味。

薄めのスープに対し、とてもしょっぱい細切れチャーシュー

日によってばらつきはあるものの基本的には薄味なので、卓上のラーメンタレで味を調整しましょう。入れすぎ注意!(撮りながら入れてたら入れすぎました。。)

卓上のラーメンタレで味を調整


【元祖長浜屋の基本情報】

店名元祖長浜屋
電話番号092-711-8154
住所福岡市中央区長浜2-5-25 トラストパーク長浜3-1F
営業時間6:00〜25:45
定休日12/31〜1/5
Web公式:元祖長浜屋 公式サイト

Retty:元祖長浜屋(長浜/ラーメン) – Retty

【長浜】元祖ラーメン長浜家(家①)

次に訪れたのは、元祖長浜屋から徒歩2分くらいのところにある元祖ラーメン長浜家(通称:家①)。もともと長浜屋の従業員だったスタッフが独立し、よりによって長浜屋支店の向かいにつくった店です。

いくら何でも元祖の向かいに店を構えるなんて、長浜家の創業者さんは元祖長浜屋に対して並々ならぬ思いがあったんでしょうね。。。

元祖ラーメン長浜家、通称家①

家①は3店の中で唯一の24時間営業(月曜7:00~9:00は清掃時間、月曜が休日の場合は火曜に清掃)で、訪れたのは早朝4:30頃。

長浜家①は唯一の24時間営業

こんな時間に開いているラーメン店がほとんどない&長浜家自体の人気もあってか、店内はほぼ満席の大盛況。なんでもない平日の早朝なのにすごい。
あと、接客はこの家①がほんのり一番丁寧です。微差ですが。

なんでもない平日の早朝なのに満席

ラーメンは500円、替玉100円、替肉100円と3店の中では最も安い価格も特徴的。


卓上にはミニやかん入りのラーたれ、紅しょうが、コショウ、ごま。大やかん入りのお茶は手の届かないところにあったものの健在で、入口横には給水器もありました。

元祖ラーメン長浜家①の卓上

白背景に青字で「元祖ラーメン長浜家」。おなじみの丼でいただきます。

白背景に青字で「元祖ラーメン長浜家」

食べてみた感想。やはり元祖長浜屋とほぼ同じ。
ただ、若干ですがこちらの長浜家の方が豚骨のコクを感じたような気がします。日のばらつきで変わりそうなくらいの微差ですが。

元祖長浜屋とほぼ同じだがややコクを感じる


【元祖ラーメン長浜家(家①)の基本情報】

店名元祖ラーメン長浜家
電話番号092-725-5559
住所福岡市中央区大手門2-7-10
営業時間24時間営業(月曜7:00〜9:00は清掃時間。月曜が休日の場合は火曜清掃)
定休日なし
WebRetty:元祖ラーメン 長浜家(大濠/ラーメン) – Retty

【中洲川端】元祖ラーメン長浜家(家②)

最後に訪れたのは、川端地区にある「元祖ラーメン長浜家(通称:家②)」。

繁華街からやや離れた長浜屋と家①に対し、この家②は中洲エリアから橋を渡ってすぐの場所にあるため立地は一番良い。
周囲にはラーメン290円の「博多ラーメン(通称:博ラ)」、「きりん」といったライバル店もある競争激しめの場所でもあります。

家②も長浜屋と同様に食券制となっており、ラーメン700円、替玉150円、替肉150円と3店の中でダントツに高い!
立地が良いのは間違いないし昨今の物価高騰もあるのはわかりますが、他のラーメン店と比べてさすがに高すぎる気も。。。


店内は細長いレイアウトで、少なくともこの時間は厨房にいる店員さん1人で回しているようでした。

店内は細長いレイアウト

大きなやかんに入ったお茶、小やかん入りのラーメンタレ、紅しょうが、コショウ、ごま。このあたりはいつも通り。

家②の卓上にあるもの

頭上には以前のものらしき価格表が貼ったままになっていました。ずいぶん値上げしたんだなあ。

頭上には以前のものらしき価格表が貼ったまま

家①のものと見分けがつかない丼。
ほぼ長浜屋や家①と変わらない見た目ですが、強いて言えばチャーシューがひたひたになっていること、脂がやや多めに浮いている気もします。

家①のものと見分けがつかない丼

味は、今回3店食べ比べた限りでは一番バランスが良い気がしました。長浜屋や家①はチャーシューがかなり塩分濃いめなんですが、家②はそれほどでもない。
基本的には3店ともほとんど同じ味で、日々の上振れ・下振れで逆転するくらいの差ではありますが、好みはどれか挙げるなら今回はこれかな。

3店食べ比べた限りでは一番バランスが良いラーメン

ただ、ダントツに高い700円という価格はちょっとなぁ…という気はするし、細長いレイアウトもあって店内の”ガンソ感”は一番薄いのがネックといえばネックでしょうか。


【元祖ラーメン長浜家(家②)の基本情報】

店名元祖ラーメン長浜家
電話番号092-292-7828
住所福岡県福岡市博多区上川端町10-242
営業時間7:00〜26:00
定休日なし
WebRetty:元祖ラーメン 長浜家(中洲/ラーメン) – Retty

長浜屋、長浜家①②食べ比べのまとめ

「福岡でおいしいラーメンが食べたい!」という人にはすすめませんが、「福岡名物のラーメンを感じたい!」人にとっては元祖長浜屋および長浜家は選択肢に入れてもいい店。

3店のどこに行くか迷った場合、元祖にこだわるなら『元祖長浜屋』、価格や雰囲気のバランス・営業時間で選ぶなら『元祖ラーメン長浜家(家①)』、中洲で飲む前後に行きたいなら『元祖ラーメン長浜家(家②)』というのが私の結論。


以上、福岡に来た人の長浜ラーメン選びの参考になれば幸いです!


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