2022年7月に発売となる、新しいApple M2チップ搭載のMacBook Air。
MacBook Airというと10万ちょいでコスパの良いイメージでしたが、M2チップMacBook Airは164,800円(税込)から。思ったより高い気が。。。
この価格上昇に大きく影を落としているのが、ここ最近の急激な円安。
以下のチャートを見ると、2021年に入ってから徐々に円安傾向が続き、2022年に入ってから一気に加速しているのがわかります。
2022年2月には1ドル115円だったのが、2022年6月8日現在はなんと1ドル134円。
1,000ドルの製品であれば、単純計算で115,000円 → 132,000円に値上がりすることに。
Apple製品の値上げ額一覧。iPhoneやiPad、AirPods、Apple Watchを値上げ前の旧価格で購入するには?
このままいくと、iPhone 14の日本での価格はいくらになるのか?考察してみました。
MacBook Airは円安の影響で値上がり
まず、2022年6月7日に発表されたMacBook Airがどの程度円安の影響を受けているのか確認してみましょう。
2020年11月に発売されたM1チップ搭載MacBook Airの最安価格は、999ドル。日本円では税込115,280円(税抜104,800円)でした。
2022年6月の価格改定により、最安999ドルのまま据え置かれたM1 MacBook Airの日本円価格は134,800円(税抜約122,545円)に大幅アップ。
表にまとめると以下になります。
年月 | 日本円価格 (税込) | 日本円価格 (税抜) | ドル価格 | Apple ドル円レート | 当時の ドル円レート |
---|---|---|---|---|---|
2020年11月 | 115,280円 | 104,800円 | 999ドル | 105円 | 105円 |
2022年6月 | 134,800円 (+19,520円) | 122,545円 (+17,745円) | 999ドル | 123円 | 132円 |
2020年11月当時は1ドル約105円で計算されていた価格が、円安の影響で2022年6月には1ドル約123円に変更。
結果として税込19,520円もの大幅値上げとなりました。。
とはいえ、これでも2022年6月現在の為替レートが1ドル132円まで進んでいることを考えると、値上げ幅としてはまだマシな方。
Apple製品価格は数ヶ月前のレートを基準に計算されるらしく、値上げがこの程度で済んだということのようです。
(1ドル125円と考えると、約2ヶ月前の2022年4月10日ごろ?)
ちなみに1ドル132円で計算すると、999ドルのM1 MacBook Air価格は145,055円(税込)まで上がります。円安やべぇ。。。
iPhone 13発売当時のドル円レートと日本での価格
では、iPhone 13シリーズが発売された当時(2021年9月)のドル円レートはいくらだったのか?確認してみました。
ドル建て価格と日本円での価格を比較してみた結果、iPhone 13は1ドル112円程度で換算されているようです。
機種名 | ドル建て価格 | Apple ドル円レート | 円価格 (税抜) | 円価格 (税込) |
---|---|---|---|---|
iPhone 13 | 799ドル | 約112円 | 89,818円 | 98,800円 |
iPhone 13 mini | 699ドル | 78,909円 | 86,800円 | |
iPhone 13 Pro | 999ドル | 111,636円 | 122,800円 | |
iPhone 13 Pro Max | 1,099ドル | 122,545円 | 134,800円 |
※いずれも128GBモデルの価格
ドル円レートの計算基準が数ヶ月前とすると、2021年5〜7月あたりのレートが反映されているはず。
チャートを見てみると、2021年5〜7月は1ドル110円程度。少し高めですがだいたい112円に近いくらい。
2022年6月8日現在では、iPhoneの価格はまだ上記価格のまま据え置かれている状態。
いつ値上げになるかは不明ですが、遅くともiPhone 14発売時には円安になった後のレートが採用される、つまり日本円だと高価になると予想されます。
iPhone 14の価格はいくらになる?
例年通りなら2022年9月に発売が予想される、iPhone 14(仮)。
iPhone 14シリーズが13と同じラインナップ(無印、mini、Pro、Pro Max)およびドル建てで同価格だとして、日本円だといくらになるのか?計算してみました。
1ドル=123円の場合、iPhone 14の価格は?
2022年6月のM1 MacBook Air価格改定では、1ドル約123円のレートが採用されていました。
もしこの価格でiPhone 14の価格が計算された場合、以下の表の通りになります。
機種名 (仮) | ドル建て価格 (iPhone 13と同価格想定) | 想定レート | 円価格 (税抜) | 円価格 (税込) |
---|---|---|---|---|
iPhone 14 | 799ドル | 約123円 | 98,277円 | 108,105円 |
iPhone 14 mini | 699ドル | 85,977円 | 94,575円 | |
iPhone 14 Pro | 999ドル | 122,877円 | 135,165円 | |
iPhone 14 Pro Max | 1,099ドル | 135,177円 | 148,695円 |
※いずれもiPhone 13シリーズ128GBモデルの価格を想定
1ドル=123円のレートが採用された場合、iPhone 14は13に比べるとだいたい9千円〜1万3千円ほどの値上げとなります。
ただし2022年6月8日現在のレートが1ドル=134円であり、日本政府が円安を容認し介入する気が現状ないことを考えると、このレートが採用される可能性は低いと考えられます。
少なくとも1ドル130円以上になる可能性が高いでしょう。
1ドル=134円の場合、iPhone 14の価格は?
この記事を掲載している現在のレートである「1ドル=134円」でiPhone 14の価格が決まった場合、日本円ではいくらになるのか?
計算した表がこちらです。た、高すぎる。。。
機種名 (仮) | ドル建て価格 (iPhone 13と同価格想定) | 想定レート | 円価格 (税抜) | 円価格 (税込) |
---|---|---|---|---|
iPhone 14 | 799ドル | 約134円 | 107,066円 | 117,773円 |
iPhone 14 mini | 699ドル | 93,666円 | 103,033円 | |
iPhone 14 Pro | 999ドル | 133,866円 | 147,253円 | |
iPhone 14 Pro Max | 1,099ドル | 147,266円 | 161,993円 |
※いずれもiPhone 13シリーズ128GBモデルの価格を想定
上の表を眺めてわかること。
※1TBモデルについては別途計算
- iPhone 14 miniの128GBモデルが10万超え
- iPhone 14の128GBモデルが約12万円
- iPhone 14 Proの128GBモデルは約15万、1TBモデルは約22万
- iPhone 14 Pro Maxの128GBモデルは約16万、1TBモデルは約23万5千円
ここまでくると円安の影響の恐ろしさを実感しますね。。。
どの機種・容量のiPhoneを買うかにもよりますが、iPhone 14シリーズを買う場合にはiPhone 13発売時(2021年)に比べてだいたいプラス2〜3万円は想定しておく必要がありそうです。
値上げ前に現行機種を買っておくのも手
現在の円安がどのタイミングでApple製品価格に反映されるかは不明。
ですが、遅くともiPhone 14の発売時(2022年9月予想)にはiPhoneならびに多くの製品群に円安を反映した価格が適用される可能性が高い。
そう考えると、iPhone 14の新機能を求めないのであれば値上げ前に現行のiPhoneを購入しておくのもひとつの手。
実際にいつ円安による日本での値上げが反映されるかわかりませんし、iPhone 14発売に伴って13シリーズなど過去機種のドルベース価格が下がることも考えられます。
そのあたりも踏まえた上で「値上げ前に買う」のがお得かどうか、自分のほしいiPhone機種にあわせて考えてみてください。
価格改定直後なら、値上げ前の価格で買える可能性も
iPhoneを含むApple製品の価格改定直後であれば、Amazonなど一部ショップでは値上げ前の安い価格で購入できる可能性があります。
たとえばM1チップ搭載MacBook Airの値上げのときは、半日〜1日くらいAmazonでは値上げ前の価格である115,280円で購入可能でした。その後はApple価格に合わせて値上げされています。
iPhoneなどApple製品が値上げされた場合は、Amazonをチェックしてみると値上げ前の価格で買える可能性あり。チェックしてみる価値はあるでしょう。
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