2021年9月14日のApple新製品イベントにて発表された、iPhone 13シリーズ。
今回もiPhone 12のときと同様、iPhone 13、mini、Pro、Pro Maxの4種類が発売されることになりました。
iPhone 13の4種類は、それぞれどういう特徴があって何が違うのか?また、前世代までの機種からどこが進化しているのか?値段はどのくらい違うのか?
この記事で詳しくまとめたので、購入の際の参考にどうぞ!
iPhone 13の4機種をざっくり分類すると……?
まず、全く予備知識のない方にiPhone 13シリーズ4機種のざっくりとした位置づけを説明します。
(それなりに知っている方はこの項目を読み飛ばしてください)
標準的なiPhone 13、コンパクト好きには13 mini
iPhone 13と13 miniは、カメラも含めて性能は同じ。違うのはサイズと重さのみです。
標準的な広角、広い範囲が撮れる超広角の2つのカメラレンズを持っている一方、望遠レンズがないので光学ズーム機能はなし。
Pro・Pro Maxほどの性能や新機能がない分、比較的リーズナブルに購入可能。
……と言ってもそれなりに高いので、普通に使えれば性能はそこそこでいいから安い方が良いのであればiPhone SEなどの旧機種を買うのも選択肢としてはアリですね。
先進的な機能を搭載し、高くて重いiPhone 13 ProとPro Max
iPhone 13 Proと13 Pro Maxは、カメラも含めて性能は同じ。違うのはサイズと重さのみです。
4機種発売されるiPhone 13シリーズですが、無印とmini、ProとPro Maxの中身は基本的に同じなので、実質的には2種類ということになりますね。
Pro・Pro MaxにはAppleの技術の粋を集めた先進的機能が搭載され、スペックも最先端。
今回のiPhone 13 Proで言えばGPUのコア数が多く、3倍光学ズーム望遠レンズを備え、Apple ProRAWの撮影が可能、などといった無印・miniとの違いがあります。
サイズはiPhone 13と13 Proでまったく同じですが、高性能の代償なのかProの方が1.5倍近くも重い。
Pro Maxはタブレットに迫る6.7インチもの大きさで、もちろん重量もさらにあります。ポケットに入れるのが厳しくても、大画面でネットやゲーム等のアプリを使いたい人向け。
iPhone 13を含めた現行iPhoneを一覧表で比較
縦横にスクロールできるようになっているので、自由に動かしながらチェックしてみてください。
iPhone 13 | iPhone 13 mini | iPhone 13 Pro | iphone 13 Pro Max | iPhone 12 | iPhone 12 mini | iPhone 11 | iPhone SE (第2世代) | |
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画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |||
容量と 価格 (税込) | 128GB:98,800円 256GB:110,800円 512GB:134,800円 | 128GB:86,800円 256GB:98,800円 512GB:122,800円 | 128GB:122,800円 256GB:134,800円 512GB:158,800円 1TB:182,800円 | 128GB:134,800円 256GB:146,800円 512GB:170,800円 1TB:194,800円 | 64GB:86,800円 128GB:92,800円 256GB:104,800円 | 64GB:69,800円 128GB:75,800円 256GB:87,800円 | 64GB:61,800円 128GB:67,800円 | 64GB:49,800円 128GB:55,800円 |
ディスプレイ | 6.1インチ Super Retina XDR 2,532×1,170 | 5.4インチ Super Retina XDR 2,340×1,080 | 6.1インチ Super Retina XDR 2,532×1,170 | 6.7インチ Super Retina XDR 2,778×1284 | 6.1インチ Super Retina XDR 2,532×1,170 | 5.4インチ Super Retina XDR 2,340×1,080 | 6.1インチ Liquid Retina HD 1,792×828 | 4.7インチ Retina HD 1,334×750 |
CPU | A15 Bionic (GPU4コア) | A15 Bionic (GPU5コア) | A14 Bionic | A13 Bionic | ||||
サイズ | 146.7 ×71.5 ×7.65mm | 131.5 ×64.2 ×7.65mm | 146.7 ×71.5 ×7.65mm | 160.8 ×78.1 ×7.65mm | 146.7 ×71.5 ×7.4mm | 131.5 ×64.2 ×7.4mm | 150.9 ×75.7 ×8.3mm | 138.4 ×67.3 ×7.3mm |
重量 | 173g | 140g | 203g | 238g | 162g | 133g | 194g | 148g |
カメラ | デュアル12MP 超広角:f/2.4 広角:f/1.6 スマートHDR 4 センサーシフト 光学式手ぶれ補正 | トリプル12MP 超広角:f/1.8 広角:f/1.5 望遠:f/2.8 スマートHDR 4 デュアル ・センサーシフト 光学式手ぶれ補正 | デュアル12MP 超広角:f/2.4 広角:f/1.6 スマートHDR 3 光学式手ぶれ補正 | デュアル12MP 超広角:f/2.4 広角:f/1.8 次世代スマートHDR 光学式手ぶれ補正 | シングル12MP 広角:f/1.8 次世代スマートHDR 光学式手ぶれ補正 | |||
撮影モード | ポートレート ナイトモード フォトグラフスタイル | ポートレート ナイトモード フォトグラフスタイル マクロ写真撮影 Apple ProRAW | ポートレート ナイトモード | ポートレート ナイトモード | ポートレート | |||
ズーム | 2倍光学ズームアウト 5倍デジタルズーム | 3倍光学ズームイン 2倍光学ズームアウト 15倍デジタルズーム | 2倍光学ズームアウト 5倍デジタルズーム | 2倍光学ズームアウト 5倍デジタルズーム | 5倍デジタルズーム | |||
ビデオ | 4K(24,25,30,60fps) 2倍光学ズームアウト 3倍デジタルズーム Dolby Vision対応HDR(60fps) シネマティックモード | 4K(24,25,30,60fps) 3倍光学ズームイン 2倍光学ズームアウト 9倍デジタルズーム Dolby Vision対応HDR(60fps) シネマティックモード 最大4K,30fpsのProRes撮影 ※128GBモデルは最大1080p | 4K(24,30,60fps) Dolby Vision対応HDR(30fps) 2倍光学ズームアウト 3倍デジタルズーム | 4K(24,30,60fps) 2倍光学ズームアウト 3倍デジタルズーム | 4K(24,30,60fps) 3倍デジタルズーム | |||
フロント カメラ | 12MP f/2.2 True Depth ナイトモード Dolby Vision対応HDRビデオ撮影 フォトグラフスタイル シネマティックモード | 12MP f/2.2 True Depth ナイトモード Dolby Vision対応HDRビデオ撮影 フォトグラフスタイル シネマティックモード Apple ProRAW | 12MP f/2.2 True Depth ナイトモード Dolby Vision対応HDRビデオ撮影 | 12MP f/2.2 True Depth | 7MP f/2.2 FaceTime HD | |||
5G対応 | ◯ | × | ||||||
ワイヤレス充電 | ◯ | |||||||
LiDARスキャナ | × | ◯ | × | |||||
セラミック シールド | ◯ | × | ||||||
MagSafe | ◯ | × | ||||||
防水防塵 | IP68 (水深6mで30分) | IP68 (水深2mで30分) | IP67 (水深1mで30分) | |||||
バッテリー (ビデオ再生時間) | 最大19時間 | 最大17時間 | 最大22時間 | 最大28時間 | 最大17時間 | 最大15時間 | 最大17時間 | 最大13時間 |
オーディオ | 空間オーディオ | ステレオ | ||||||
認証 | Face ID | Touch ID | ||||||
カラー | PRODUCT RED スターライト ミッドナイト ブルー ピンク | グラファイト ゴールド シルバー シエラブルー | ブルー グリーン PRODUCT RED ホワイト ブラック | パープル イエロー グリーン ブラック ホワイト PRODUCT RED | ブラック ホワイト PRODUCT RED | |||
発売日 | 2021/9/24 | 2020/10/23 | 2020/11/13 | 2019/9/20 | 2020/4/24 | |||
取り扱い (ボタンを 押すと 公式へ 飛びます) |
※価格はApple Online Storeによる(税込)
※2021/9/20現在
iPhone 13・13 miniのおもな特徴、新機能
iPhone 13および13 miniにはどのような特徴があるのか、紹介していきます。
A15 Bionicチップ
iPhone 13・13 miniには、Appleが新たに開発した新世代の「A15 Bionicチップ」を搭載。
毎年恒例のアップデートではありますが、前世代よりも確実に性能がアップしています。
センサーシフト光学式手ぶれ補正
iPhone 12シリーズではPro・Pro Maxにしか搭載されていなかったセンサーシフト光学式の手ぶれ補正が、iPhone 13・13 miniにも搭載されることに。
仕組みについては割愛しますが、要するにこれまで以上に手ぶれがしにくくなるということですね。
フォトグラフスタイル
iPhone 13シリーズで新登場となった、フォトグラフスタイル。
肌のトーンを保ちながら色温度を変えたり、鮮やかで明るくしたりといった設定を事前にしておくことが可能になりました。

iPhone 13で撮影された写真
好きなスタイルを設定しておくことで、いつでも簡単に好みの色味の写真が撮影可能です。
シネマティックモード
こちらもiPhone 13シリーズで初めて搭載される、シネマティックモード。
被写体の動きや視線を認識して自動でフォーカスを切り替えるほか、撮影した後にボケ効果やフォーカスを変えることも可能。
撮影後にフォーカスを変えるのは、プロ向けのカメラにもできないこと。
ちょっと想像しづらいほどの凄い機能ですね。。。
バッテリー持続時間の延長
iPhone 13シリーズは、従来モデル(iPhone 12シリーズ)よりもバッテリーの持続時間が伸びています。
ビデオ連続再生時間で表すとiPhone 13は12よりも2.5時間、13 miniは12 miniよりも1.5時間伸びているとのこと。
iPhone 13 Pro・Pro Maxののおもな特徴、新機能
機能的にはiPhone 13の完全上位互換
基本的に、iPhone 13にできて13 Proにできないことはありません。
なのでシネマティックモードも、フォトグラフスタイルも、センサー光学式手ぶれ補正もiPhone 13 ProおよびPro Maxは当然使えます。
高くてもいいからとにかく全部入りのiPhoneがほしいのであれば、iPhone 13 ProかPro Maxを選んでおけば間違いなし。
(ただし、その分重いという特徴もあり)
コアが1つ多いA15 Bionicチップ
iPhone 13 Pro・Pro Maxに搭載されているのは、iPhone 13と同じA15 Bionicチップ。
ですが、iPhone 13がGPU4コアに対し13 Pro・Pro MaxはGPU5コアとなっており、より高いグラフィック性能が期待できます。
暗い場所でもより明るく撮れる。3カメラともナイトモード利用可
iPhone 13 Pro・Pro Maxは、よりf値が小さく明るく撮れるレンズを搭載。
暗所撮影にさらに強い特徴を持っています。

iPhone 13 Proで撮影された写真
それに加えてソフト側の進化もあり、広角・超広角・望遠の3カメラ全てでナイトモードが利用可能に。
3倍光学ズームに対応
望遠レンズの改良により、これまで2倍が限度だった光学ズームが3倍まで可能に。
マクロ写真撮影
カメラの進化により近くの物にもピントを合わせやすくなった結果、最小2cmまでのマクロ写真撮影(接写)ができるようになりました。

iPhone 13 Proでマクロ撮影
Apple ProRAW写真、ProRes動画が撮影できる
iPhone 12 Proでも可能だったApple ProRAW形式での写真撮影は、iPhone 13 Pro・Pro Maxでも可能。
また、iPhone 13 Pro・Pro Maxでは最大30fpsの4K ProRes動画も撮影ができるように。発売当初は対応していませんが、2021年中に対応するとのこと。
それぞれのiPhoneはこんな人にオススメ!
2021年9月現在Apple公式サイトにて販売されているiPhoneは、iPhone 13の無印・mini・Pro・Pro Max、iPhone 12および12 mini、iPhone 11、iPhone SE(第2世代)の8機種。
それぞれのiPhoneをオススメするとすればどんな人なのか表にまとめてみたので、どのiPhoneを選ぶか迷っている人はチェックしてみてください。
機種名 | こんな人におすすめ |
---|---|
iPhone 13 |
とりあえず現時点での新機種を買っておきたいが、重かったり高価すぎるのは嫌な人向け 光学ズームやRAW撮影といった機能まではいらないのならこれでも十分綺麗な写真・動画が撮れる |
iPhone 13 mini | |
iPhone 13 Pro |
高価で多少重いのを我慢してでも新機能、特にカメラにこだわりたい人はこれ 光学3倍ズーム、より明るいレンズ、ProRAW写真・ProRes動画撮影などガチ機能満載 ただし重さは覚悟すること とにかく大画面指向があるならPro Max一択 |
iPhone 13 Pro Max | |
iPhone 12 |
今12を買うのはちょっと中途半端な印象あり もう少し出して13を買うか、いっそ節約して11やSEを選ぶ方がいいと思う もし買うなら、値下げ幅の大きいminiの方がお得感あり |
iPhone 12 mini | |
iPhone 11 |
さらに1万値下げされ手を出しやすくはなった あまりお金を出せないが、画面は大きい方がいい人向け |
iPhone SE |
新機能や高性能を求めないライトユーザーなら、コスパ随一のSEがおすすめ 普通にネットしたりアプリを使う分には全く問題ない その上Touch ID搭載なのでマスクしながらでも使いやすい |
iPhone 13シリーズの予約開始はいずれも9月17日(金)21:00から
iPhone 13シリーズの4機種は、いずれも9月17日(金)21:00に予約開始、9月24日(金)発売予定。
おそらく、ドコモ・au・ソフトバンクおよび楽天モバイルの携帯各社でも同時刻に予約がスタートすると予想されます。
どの程度予約が入るかは未知数ですが、これまでの傾向からいけば新色に人気が集中する可能性が高い。
今回で言えばiPhone 13・13 miniのスターライトやピンク、iPhone 13 Pro・Pro Maxのシエラブルーあたりは品薄になりやすいかもしれません。

iPhone 13 ピンク

iPhone 13 Pro シエラブルー
飲み会などの予定も入りにくいこのご時世、金曜夜9:00であれば予約合戦に参加できる人も多いはず。
狙っているiPhoneがあるなら、忘れずに準備しておきましょう!