2020年の「買ってよかったもの」はこれだ!

福岡の三大うどんチェーン「ウエスト」「資さん」「牧のうどん」それぞれの特徴を現地民目線で紹介。三者三様、どれもうまい!

福岡の三大うどんチェーン「ウエスト」「資さん」「牧のうどん」それぞれの特徴を紹介

うどんと言えば香川県が全国的に有名ですが、実は福岡もかなりの「うどん県」。

諸説あるようですが、日本のうどんは福岡というのが有力な説のひとつ。

宋との交流の拠点になったのが九州の博多で、当時の博多には「大唐街」とよばれる中国人街が形成されました。そして大唐街の貿易商人、謝国明の援助で宋に渡った「円爾(えんに)」という僧が製粉技術とともに「うどん」「そば」「饅頭」「茶」などを日本に持ち帰ったという説があります。つまり日本のうどんそばの発祥の地は博多というわけです。
国際うどん大学 第1部 うどんの歴史|うどん,お好み焼,たこ焼,パックご飯【テーブルマーク】

それが関係しているのかはわかりませんが、福岡にはうどん文化が根付いています。
有名なラーメンよりも普段はうどんを食べる人が多い、と言ってもいいくらい。


比較的知名度が高いのはコシの弱い「博多うどん」だと思いますが、いわゆる典型的な柔らかい博多うどんを出す店の新規出店は実は少ない。

讃岐との間の子のようなコシのある麺を出す店や、他県ではあまり見かけない「うどん居酒屋」などバラエティ豊かなうどん店も増えています。

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そんな中にあって根強い人気を誇るのが、福岡県を本拠地とした「ウエスト」「資さん」「牧のうどん」の三大うどんチェーン店

いずれも博多うどんとはまた異なる三者三様の魅力を持っており、福岡県民の胃袋を支え続けています。


この記事では、そんな福岡三大うどんチェーンを地元民目線から詳しく紹介します!


ウエスト

ウエスト

ウエストは、福岡県福岡市を本拠地とするうどんのチェーン店。
九州で最大のうどんチェーンです。

福岡市内を中心に、福岡だけにとどまらず九州の他県や首都圏にも出店しています。

本拠地と出店範囲

福岡県福岡市博多区
※第1号店は福岡県福間町(現・福津市)

福岡県下に85店舗、うち福岡市内に38店舗
他に九州各県、首都圏(千葉県、東京都)あわせて全国に132店舗
※2021年1月現在

うどんの特徴

【麺】
加水率が高くツルッとした、適度なコシのある滑らかな麺。

加水率が高くツルッとした、適度なコシのある滑らかなウエストの麺


【ダシ】
厳選された『あじこ』と『いりこ』、切り出し昆布、独自配合の削り節、五島灘の塩とアルカリイオン水を使用。風味がよくさっぱりとした後味。
保存料や化学調味料を使わず、毎日お店で手作り。

厳選された『あじこ』と『いりこ』、切り出し昆布、独自配合の削り節、五島灘の塩とアルカリイオン水を使用したスープ

-●御社ならではのこだわりは?
まずはおだしですね。だしはあじこやいりこ、昆布を使って、毎日お店で 手作りし、フレッシュなものをご提供しています。保存料や化学調味料などを使うと、味は強いけれど、どうしても口の中に後味が残ったり、風味も全然違いま す。九州のお客様はだしにうるさいですから、そこはいつも「フレッシュ」にこだわっています。ちなみに、だし用の水はアルカリイオン水を、味を整える塩は 「五島灘の天然塩」を使用しています。
九州最大のうどんチェーン。人気の秘密は?~ウエストうどん 麦野店|フーズチャネル

名物メニュー

ウエストといえば、揚げたてサクサクの天ぷら

特にかき揚げは単品190円、かき揚げうどんなら490円という値段とは思えないボリューム。
野菜やエビがこれでもかと詰まっており、個人的には一押しのメニューです。

その他の特徴

入れ放題のネギと天かす

ウエストでは、ネギと天かすは卓上に準備されており好きなだけ入れることができます。
最近では卓上に置かない店もあるようですが、「ネギ/天かすありますか?」と言えば出してくれるはず。

ウエストでは、ネギと天かすは卓上に準備されており好きなだけ入れることができます

うどんにネギを盛り盛りにして食べるのが私の流儀。

うどんにネギを盛り盛りにして食べるのが私の流儀

安すぎるウエスト居酒屋

都市部を中心に、ウエストの一部店舗では17時から居酒屋メニューを提供しています。これがびっくりするほど安い……!

もつ鍋一人前がなんと290円で食べられるのをはじめ、おつまみは200・300・400円均一。生ビールは390円、ハイボールは300円。

普通に食べて飲んでもまず一人3,000円を超えることはありません。庶民の味方すぎる。


また、ウエストは焼き肉店も展開中。
こちらも食べ放題2,980円から、焼肉ランチが980円からとお財布に優しい価格設定です。

資さんうどん

資さんうどん魚町店

資さんうどん(すけさんうどん)は、福岡県北九州市が発祥のうどんチェーン。

井型の中心に「資」の文字が印象的なロゴがトレードマーク。

本拠地と出店範囲

福岡県北九州市小倉南区
※第1号店は北九州市戸畑区の一枝店

福岡県下に44店舗、うち北九州市に22店舗。他に下関、佐賀、熊本にも出店しており、あわせて50店舗
※2021年1月現在

うどんの特徴

【麺】
もちもちとした食感が特徴的な、ほどよいコシのある自家製麺。

もちもちとした食感が特徴的な、ほどよいコシのある自家製麺


【ダシ】
鯖節や昆布、椎茸などから旨味を引き出したダシ。
各店で毎日数回仕込みを行う。

鯖節や昆布、椎茸などから旨味を引き出したダシ

「やっぱり資さんうどんは出汁が命」と堀切さんは言い切る。鯖や昆布、椎茸等たっぷりじっくり煮込み、ギューッと絞って手間暇かけて出汁をとる。入社当時からの心がけで、今も素材の味を心を込めて丁寧に引き出すことに徹している。「各店舗でも基本は同じですよ。心込めて作っているから美味しんですよ。だから、お客さんにはやっぱり出来立てを召し上がってもらいたいですね」。
好きっちゃ!ぼくらの資さんうどん その6『資さんうどん』一筋34年。出汁にこだわる仕事人 | ふくおかナビ

名物メニュー

まずは人気No.1の肉ごぼう天うどんで甘辛い肉とサクサクのごぼ天、モチッとした麺とダシのハーモニーを味わいましょう。

丼物メニューもバラエティ豊か、オールシーズン注文可能なおでんも美味しそうなので、来るたびに目移りしてしまいます。


私は和菓子が苦手なので食べたことがないんですが、ぼた餅も資さんの名物。
あんこ好きな方はぜひ!

その他の特徴

とろろ昆布と天かすが入れ放題

卓上に常備されており入れ放題なのが、天かすととろろ昆布

天かすは割と見かけますが、とろろ昆布が入れ放題なのは資さんでしか見たことがないですね。ありがたい。

資さんは天かすととろろ昆布が入れ放題

ネギと違って入れすぎるとダシが吸われてしまうので、適度に入れて楽しみましょう。

さまざまな商品販売、記念グッズ、ふるさと納税などにも力を入れている

今回紹介している三大うどんチェーンの中で、店舗営業以外の部分に最も力を入れている(ように見受けられる)のが資さんうどん。

たとえば福袋の販売であったり、新規オープン店での記念グッズ配布であったり。


北九州市のふるさと納税返礼品も提供しており、私も肉うどんともつ鍋&限定ペアグラスのセットを入手しました。うどんダシで食べるもつ鍋がまたうまいのなんの。
※2021年1月現在、ペアグラスつきの商品は販売終了しているようです

資さんの肉うどんともつ鍋&限定ペアグラスのセット

北九州市ふるさと納税でもらえる資さんの返礼品をチェック


オンラインへの展開も積極的な資さんうどん。2020年4月には、うどんやもつ鍋、ぼた餅などが買える「資さんストア」もオープンしています。

牧のうどん

牧のうどん

牧のうどんは、福岡県糸島市からはじまったうどん店。

ウエストや資さん、他のうどん店と比べてもひときわ個性を放つ『食べても食べてもなくならない麺』が特徴です。

本拠地と出店範囲

福岡県糸島市

福岡県に14店、佐賀県に3店、長崎県に1店の合計18店舗が営業中。
※2021年1月現在


ウエストや資さんと異なり、市街地からやや離れた国道沿いに麺の裁断機併設の大型店舗を構えている。
(博多バスターミナル店を除く)

うどんの特徴

【麺】
冷水で締めていないため、時間が経つごとにどんどんダシを吸って増える極太麺
硬・中・柔麺と硬さが選べるが、基本的にコシがなく柔らかい。

冷水で締めていないため、ダシを吸って増える極太麺


【ダシ】
大量の利尻昆布、それに鰹節やうるめいわし節、サバ節を使ったスープ。
本店工場から毎日直送していため、配送できる範囲外には出店ができない。

──スープの特徴やこだわりを教えてください。

齋藤本部長:スープは利尻だし昆布のだしに加え、かつお節やうるめいわし節、サバ節がたっぷり入っています。本店の工場で炊いて、1日2回持って各店舗へ持っていきます。朝炊いたものは昼に、夜炊いたものは朝に。
やわらかい福岡うどんはなぜ美味い?三大チェーンが語る「コシよりも大切なもの」 – メシ通 | ホットペッパーグルメ

名物メニュー

肉ごぼううどん
甘辛く煮込んだ牛肉とネギが、ダシにさらなるコクを足してくれます。サクサクのごぼ天は言わずもがなうまい。

牧のうどんの肉ごぼううどん中麺

麺の硬さは初回「中麺」を選び、やや歯ごたえが残った麺が徐々に膨張していくさまを楽しむのをオススメします。

ダシが減ってきたら、やかん入りのダシを足しましょう。

その他の特徴

卓上のネギ入れ放題

定番ですね。

牧のうどんはネギ入れ放題

やかん入りのダシがデフォルトでついてくる

牧のうどんの特徴である「ダシを吸って増える麺」対策(?)として、小さなやかん入りのダシがうどん一杯につき1つついてきます。

なお、私の体感ではうどんダシよりもやかんダシの方がやや塩気が強いので、一口味わってみてから好みの量を足すとよいでしょう。

かしわごはんをダシ茶漬け風にして食べる技も。

牧のうどんのやかん入りダシ

お店が広く座敷席がある

牧のうどんは、博多バスターミナル店を除けば郊外型の大型店。

車以外でアクセスしづらい難点はあるものの、お店が広く座敷席もあるため家族連れなど大人数でも訪れやすい特徴があります。

お店が広く座敷席がある牧のうどん

あとがき

ウエストと資さんの麺にはコシがありますし、牧のうどんはコシがないものの麺が極太で個性的なお店なので、いずれもいわゆる「博多うどん」とは異なるもの。ですが三者三様、どれも美味しい。強いて1つを挙げるとするなら、個人的には資さんが特におすすめかな。
博多うどんを食べたいなら、「因幡うどん」「うどん平」「かろのうろん」「みやけうどん」あたりはいかがでしょう。

福岡には、他にも北九州を発祥とする細く透き通った麺が特徴の「豊前裏打会」系のお店や、冒頭でも紹介したうどん居酒屋など、幅広く奥深いうどん文化があります。

ラーメン・もつ鍋・水炊きなどおいしいものがたくさんある福岡ですが、状況が落ち着いたらぜひ「うどん」も食べに来てみてください!

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