Twitterが、今月の2020年10月20日(火)から11月の上旬までリツイートを制限すると発表。
具体的には、RTしようとするとコメントを書き込むよう求める画面(要するに引用RT)が表示されるとのこと。
コメントをつけずにそのまま投稿することで、通常のRTと同じになると思われます。
これは11月3日に行われるアメリカ大統領選挙に伴うもので、いわゆる脊髄反射で拡散することを可能な限り防ぎ、ユーザーにより慎重な投稿を促すための措置。
米大統領選では双方の陣営および支持者、あるいは各陣営に与する勢力などからさまざまな情報合戦が仕掛けられると予想され、Twitterはそういった投稿の中に潜むデマの拡散を防ぎたい狙いがあると思われます。
では、具体的にTwitterからはどのような声明が出ているのか?
ユーザーにはどのような影響が予想されるのか?
この記事でまとめました。
通常のリツイートが引用ツイートに変更される(期間限定)
Twitterの公式ブログに掲載された記事は以下。
特に”Encouraging more consideration”と題された段落が、日本のTwitterユーザーにも影響を及ぼしそうな部分。
NHKでも以下の通りニュースになっていますが、不十分なところもあるため補足します。
具体的には、リツイートのボタンを押すと、利用者自身のコメントを書き込む「引用ツイート」の画面が表示され、なぜ転載するのかを考えるための手順を追加するということです。
ツイッター リツイート時に慎重な投稿促す対策へ 大統領選前に | IT・ネット | NHKニュース
以下、Twitterの記事の解釈を掲載。
- 10月20日よりアメリカ大統領選(11/3)が終わる、あるいはTwitterが必要と判断する期間まで、以下の変更を実施
- ① 通常のリツイートボタンを押しても、引用リツイートを表示してコメントを促すように変更。これは拡散する前に一度立ち止まって考え、自身の考えを追加してもらうための措置。ただし、コメントなしでそのまま投稿すれば通常のRTと同じになる
- ② 「◯◯さんがいいねしています」「◯◯さんからフォローされています」のタイムラインへの表示をなくし、通知も送らない
- ③ (※アメリカ国内のみの変更のため省略)
2) We will encourage people to add their own commentary prior to amplifying content by prompting them to Quote Tweet instead of Retweet. People who go to Retweet will be brought to the Quote Tweet composer where they’ll be encouraged to comment before sending their Tweet. pic.twitter.com/ijODrMBXaB
— Kayvon Beykpour (@kayvz) October 9, 2020
①については、コメントを入力せずにそのまま投稿すれば通常のRTは可能ではあるものの、タップやクリックが1回多く必要ということになりますね。
また、この変更を知らない場合「誤操作したかな?」と手が止まり、そのまま拡散を止めるユーザーも一定割合でいるでしょう。
②に関しては、個人的には日頃から邪魔に思っていたので恒久的にこのままで非表示にしてほしいなと思わなくもありません。
ツイートがバズりにくくなる。期間中のプロモーションなどは注意
RT時にワンクッション置かれることにより、通常よりもツイートがバズりにくくなることはほぼ確実だと思われます。
よく「RTしてくれた人の中から抽選で◯◯プレゼント」的なプロモーションがありますが、今回実施されるTwitterの制限期間中(10/20〜11/3ごろ)までは控えておいた方がいいでしょう。
さまざまな画像や動画、漫画などでRTを伸ばしたいユーザーも、この期間中はいつもよりバズが見込めない可能性が高いです。
いずれにしろ11/3前後は話題がアメリカ大統領選一色になるでしょうから、プロモーションには向きませんね。
あとがき
期間限定とはいえ、特にTwitterを仕事で使っているユーザーにとっては大きな変更。
この期間どのように運営していくか、今のうちから考えておくのが良さそうです。
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