SNSを巡回していると、話題になっていたcheero Power Plus 5というモバイルバッテリー。
コンパクトかつ大容量、バッテリーの残量を数字で表示でき、急速充電技術であるPower Derivery 3.0にも対応しているらしい。
既にモバイルバッテリーをいくつも持っている私ですが、それよりも優れた製品が後からどんどん出てくるのは世の定め。
これまでにない機能・性能を持っているとなれば、買わずにはいられません。
実際に購入して試してみたところ、確かに10000mAhもの大容量とは思えないほどコンパクト。
残量が数字で見えることで充電のタイミングなど予測がつけやすいし、iPhone XSを30分で約半分ほど充電してくれるPD急速充電もかなりいい。
これだけ高性能にも関わらず、3,200円という手を出しやすい価格に抑えているのもポイント高い。
これからモバイルバッテリーの購入を考えているなら、候補として確実にオススメの1つに入る製品です!
大容量&急速充電なのにコンパクトなcheero Power Plus 5
多くのモバイルバッテリーを販売してきたcheeroが放つ新製品、cheero Power Plus 5。
ざっくりと特徴を挙げると、
・10000mAhの大容量で、iPhone XSなら約2.5回充電可能
・Power Delivery 18Wで、対応した機種に急速充電
・PD対応アダプタを利用すれば、本体を3時間で充電可
・機器の違いを自動判別して最適な電流で充電
・残量のパーセンテージをデジタル表示
こんなところでしょうか。
中身はバッテリー本体、USB-Cケーブル、取扱説明書。
本体は10000mAhの大容量とは思えないほどコンパクト(98×46×24mm)。ただ中身は詰まっているようで、205gと見た目の小ささで想像するよりはずっしり重みがあります。
この大きさなら気軽に持ち運びやすいですね。
IN(バッテリー本体の充電)/OUT(スマートフォンなど外部機器への充電)の両方に使えるUSB-Cポート、それに外部への充電専用のUSB-Aポートがそれぞれ1つ。合計で18Wまでの充電が可能。
サイドにはバッテリーの残量を表示したいとき、充電したいときに押すボタン。
いろいろ接続してみましたが、充電する機器がUSB-C接続の場合はボタンを押さなくても自動的に充電が始まるようです。
サイドボタンを押すと、インジケーターに残量のパーセンテージが表示。これまではランプで大まかな残量を示すものがほとんどでしたが、1%単位で数字で把握できるのはありがたい。
iPhoneや他のバッテリーと並べて大きさを比べてみました。左からiPhone 7、cheero Power Plus 5、Anker Astro E1(5200mAh)、Anker PowerCore Fusion。
10000mAhの容量を備えるにも関わらず、cheero Power Plus 5がいかにコンパクトなのかわかるでしょう。
7年前に発売された初代cheero Power Plusとも並べてみました。同じ容量なのに大きさは約半分ほど。
技術の進歩って素晴らしいですね。
cheero Power Plus 5の充電にはUSB-C対応アダプタ等が必要
cheero Power Plus 5には、電源アダプタがついていません。USB-Cケーブルのみ。
なので、USB-CポートからUSB-Cポートへ充電できる何らかのアダプタや変換ケーブルが別途必要になります。
例えば、USB-Cポートから充電できる以下のような充電器を用意するか、
USB-Aポートから、変換ケーブルを介して充電する方法が考えられます。
MacBookなどUSB-Cに対応した機器を持っている場合は、付属しているアダプタを利用して充電することも可能。
どのくらいの時間で充電できるのか?測定してみた
急速充電をうたうcheero Power Plus 5ですが、実際にどのくらいの速さで充電できるのか?
実際に試してみました。
iPhone XSの場合
iPhone XSを電池が切れるまで利用し、そこにフル充電状態のcheero Power Plus 5を接続し充電してみました。
・接続し1分でiPhone XSの電源が再びオンに
・15分でiPhone XSが24%充電され、cheero Power Plus 5の残量は90%
・30分でそれぞれ47%、81%
・2時間10分でそれぞれ100%、61%
経過時間 | iPhone XS | cheero Power Plus 5 |
---|---|---|
開始時 | 0% | 100% |
15分 | 24% | 90% |
30分 | 47% | 81% |
2時間10分 | 100% | 61% |
※iPhone XS付属の純正Lightningケーブルを使用
たった30分でiPhone XSが約半分も充電されるのは素晴らしい。
iPhone XSをゼロからフル充電してcheero Power Plus 5の残量が61%を示していることを考えると、表示されている数値が正しいとすればiPhone XSは約2.5回充電できることになりますね。
MacBook Air(2018)の場合
USB-Cポートを備え急速充電に対応しているなら、MacBookも充電できるのでは……?
そう考え、手持ちのMacBook Air(2018)を充電してみることに。
新MacBook Airゴールドはむしろブロンズ?Touch IDでのロック解除が速くて便利!
その結果は、以下の表の通り。
経過時間 | MacBook Air | cheero Power Plus 5 |
---|---|---|
開始時 | 0% | 100% |
30分 | 16% | 68% |
60分 | 35% | 28% |
1時間55分 | 48% | 0% |
※MacBook Airに付属の純正ケーブルを使用
充電できないことはないけど、やはり性能的に厳しいのかあまり効率は良くなさそうというのが結果を見ての感想です。
cheero Power Plus 5がカラになるまで充電しても、電池容量が5000mAhないはずのMacBook Airを50%弱しか回復できませんでした。
その間cheero Power Plus 5は持てないほどに発熱しており、せっかくの電力がうまくMacBook Airに流れていないという印象。
YouTubeを見ながらでも何とか充電できるほどのパワーはあるものの、あまりMacBook充電用には使わないほうがいいようです。
せいぜい緊急時に多少延命させるために使う、くらいが妥当でしょう。
cheero Power Plus 5への充電
電源アダプタに接続してcheero Power Plus 5への充電をした場合、どのくらいの時間でどの程度充電ができるのでしょうか?
測定してみた結果がこちら。
経過時間 | cheero Power Plus 5の充電量 |
---|---|
開始時 | 0% |
30分 | 25% |
60分 | 48% |
※MacBook Airのアダプタを使用
わずか30分で半分近く回復するのは便利ですね。これだけでもiPhone XSを1回と少し充電できる計算。
あとがき
コンパクトで持ち運びやすく大容量、かつPD対応のモバイル機器に急速充電できる。
日頃持ち運ぶモバイルバッテリーとして、現時点で最高峰の製品と言っていいかと思います。
個人的に気に入っている、コンセントに挿して直接充電できる一台二役の「Anker PowerCore Fusion 5000」。

これとシチュエーションによって使い分けるという形になりそうです。
いや、この大きさなら両方持ち運ぶのもありかな……?
