クラウド会計ソフトのfreee・MFクラウド確定申告・やよいの青色申告オンラインの違いは?比較した

今年も確定申告の季節が近付いてきましたね。2017年分の確定申告は2018年2月16日〜3月15日までなので、個人事業主やその他確定申告が必要な方はお忘れなく。

私もずっとしてきましたが、現在は法人化しており「ふるさと納税」はワンストップ特例を申請済みなので、今回はする必要なし。
この時期に確定申告のことを考えなくていい開放感よ。

ふるさと納税って?やらなきゃ損?手続きは?など、調べてQ&A形式にまとめた

2018.02.02
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ところで、確定申告書の作成には何を使っているでしょうか?

数年前ならパソコン用の会計ソフト、特に「やよいの青色申告」あたりが一番人気だったかと思いますが、2018年現在であれば断然クラウド会計ソフトがおすすめ。


それは何故なのか?
その理由と、代表的なクラウド会計ソフトであるMFクラウド確定申告、freee、やよいの青色申告オンライン、Crewを詳しく比較してみました。

これから確定申告をどうしようか考える、という人の参考になれば幸いです!


※クラウド会計ソフトの利用をもう決めている方は、最初の項目は飛ばしてもらってOKです!

クラウド会計ソフトのメリット

パソコン用会計ソフトの代表格「やよいの青色申告」を始め、多くの会計ソフトはそもそもMacで使えません。
ブートキャンプを使ってWindowsをインストールして無理やり使う方法もありますが、会計ソフトを使うためだけにWindowsまで買って作業するなんて面倒すぎるしもはやあり得ない。

Macに導入したWindows8に「やよいの青色申告」をインストール&初期設定する手順

2018.02.02
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では、Windowsユーザーにとってはどうでしょうか?
これまで通りパソコン用の会計ソフトを使うべきか、クラウド会計ソフトを使うべきか?

私としては、断然クラウド会計ソフトをオススメします。
その理由を説明しましょう。


まず、クラウド会計ソフトのメリットのうち主なものをいくつか挙げます。

クラウド会計ソフトの主なメリット
  • ・銀行、クレジットカード、電子マネー等と連携して明細の自動取り込み
  • ・それらを設定したルールに合わせて半自動仕訳
  • ・インターネット環境があればどこからでも作業や閲覧が可能
  • ・データはクラウド上にあるためパソコンが壊れても関係ない
  • ・書式変更や法令改正があっても、ユーザー側でアップデート等の作業は必要ない
  • ・税理士さんとのやりとりがしやすい(※操作可能なスキルを持った相手に限る)

独立当時はクレジットカードや銀行の明細を引っ張り出して、取り消し線を引きながら1つ1つ仕訳に起こして…なんていう気の遠くなるような作業をしていたのですが、クラウド会計ソフトを使い始めてから劇的に楽になりました。

↓確定申告を終え、ラクさを実感したときに書いた記事

今回始めて確定申告にクラウド会計ソフト使ってみたけど、めちゃくちゃ楽ですね

2017.12.06
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2018年現在では「やよいの青色申告」もカード・銀行明細の取得と自動仕訳およびデータのバックアップに対応しているようですが、ソフト購入(約13,000円)だけでなく「あんしん保守サポート(年8,640円〜)」の加入が必要。

それに、一部機能がクラウド対応したとしても基本的にはパソコン用のソフトウェア。さまざまな点でクラウド会計ソフトより不自由、かつ一歩遅れた対応にならざるを得ません。

あくまで、パソコン用会計ソフトでの作業に慣れてしまい今更戻れない人用だと言えるでしょう。


クラウドにデータを預けるのが不安…という声もたまに聞きますが、特に専門家でもない個人や中小企業が利用しているPC内のデータと、クラウドを生業としている企業が保守しているデータ、どちらが安全だと思いますか?

あくまで可能性の問題で絶対とは言えませんが、私は企業に預けてしまった方がむしろ安全だと考えます。
盗まれる可能性はかなり低いと思いますし、なにより「間違えて消えてしまった!」という場面が減る。安心感がぜんぜん違います。


以上の考え方から、これから確定申告をはじめるなら私としてはクラウド会計ソフトをオススメします。

クラウド会計ソフトにはどんな製品がある?

では、どのクラウド会計ソフトを選べばいいのでしょうか?

2018年1月時点では、MFクラウド確定申告freee(フリー)やよいの青色申告オンラインが3強。

MFクラウドとfreeeはベンチャー企業が作っているサービスで、この2社がクラウド会計ソフト業界をリードしてきました。
そこに弥生会計のノウハウを持って後発で「やよいの青色申告オンライン」が登場し、計3社でしのぎを削っているという状況。

この3社のそれぞれを無料お試しで使ってみて、気に入ったものを使うというのが基本的なパターンとなるでしょう。


上述の3ソフトのほか、税理士の全国チェーン「Q-TAX」が開発した「Crew(クルー)」というクラウド会計ソフトもあるようです。

私が調べた限りでは、2018年1月時点で運営されているクラウド会計ソフトは以上の4つ。


では、1つ1つについて特徴や料金プランなどを確認・比較していきましょう。

MFクラウド確定申告

MFクラウド確定申告は、株式会社マネーフォワードが運営するクラウド会計サービス。

私は個人事業主時代からずっとこれを使っています。法人化して現在は「MFクラウド会計」を利用中。

↓MFクラウド確定申告がざっくりわかる動画

マネーフォワードは家計簿アプリとしても有名ですね。

家計簿が続かないタイプの人へ、マネーフォワードで資産を「ざっくり把握」するのがマジおすすめ。

2017.02.26
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クラウド会計ソフトとしての基本的な機能である銀行やクレジットカードの明細取り込み、設定したルールに基づいた自動仕訳に対応。
登録できる銀行やクレジットカードの種類も充実しており、よほどのことがない限り登録できないことはないでしょう。

私は10の銀行、7枚のクレジットカードを利用しているのですが、全て問題なく登録できました。

Mf cloud moneyforward 1

Mf cloud moneyforward 5

収益や費用の推移がグラフで確認できるなどレポート機能も充実。
※さすがに数字はぼかしてます、あしからず

MFクラウド確定申告のレポート機能

MFクラウド確定申告のレポート機能

日々仕訳をこまめにやっていれば、確定申告時は保険料、控除などいくつかの項目を入力するだけで簡単に確定申告書が完成します。

確定申告書

あとは印刷して提出するだけ。

↓MFクラウドで確定申告するならこの記事を見ればOK

MFクラウド確定申告で仕訳→確定申告書を作るざっくり手順と注意点(個人事業主ブロガーの場合)

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借方、貸方の勘定科目や数字を指定して登録する複式簿記の形で仕訳登録するので、簿記が多少でもわかるととっつきやすい。
(ほとんどどの会計ソフトも同じですが)

簿記を知らないと最初は戸惑うかもしれませんが、ググったりヘルプを見たり、簿記の本を読みながらやっていけばそれほど難しくありません。
一度慣れてしまえば迷うようなポイントもそうありませんしね。


私はMFクラウド エヴァンジェリストに認定されている会計事務所さんに担当してもらっているので、いつでも内容をチェックしてアドバイスがもらえるのも強み。

これは手元にしかデータがないPCソフトではできないことです。

▼ 料金

【フリープラン】

無料
・毎月仕訳15件まで
・チャットサポートは登録後30日まで
・仕訳データのエクスポート不可

【ベーシックプラン】

月額800円 or 年額8,800円

【あんしん電話サポート付きベーシックプラン】

年額17,200円

MFクラウド確定申告の料金プラン

▼ 無料で利用できる範囲

・月あたり仕訳15件までなら、無料のフリープランのまま継続可能
・有料プランに登録した場合、最初の30日間のみ無料お試し可

▼ 特徴

  • freeeと並び、クラウド会計ソフトのパイオニアの1つ
  • 仕訳の画面は複式簿記を基本としたつくりなので、簿記が多少わかる人には特におすすめ
  • 取り込み可能な金融機関の数が充実しており、レポート機能も見やすい
  • MFクラウド公認を受けている会計事務所を選べば、いつでもデータを見てもらえるため相談しやすい

▼ 解説記事

個人事業主にMFクラウド確定申告をおすすめする8つのポイント。法人成り後の会計にも便利に使える![PR]

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仕訳や確定申告が超ラクになる「MFクラウド確定申告」Mac利用・無料試用可、個人事業主におすすめ!

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freee(フリー)

MFクラウド確定申告と双璧をなすクラウド会計ソフトのパイオニア、freee(フリー)

freeeはGoogle出身の方が立ち上げた会社で、「会計の面倒なことから解放したい」という思いで名付けられたとのこと。

↓freeeがざっくりわかる動画


そのコンセプト通り、MFクラウドや他の会計ソフトと違い、複式簿記がわからなくても記帳がしやすいように工夫されています。

例えば、「雑収入」「租税公課」などと最初から勘定科目で表示するのではなく、「売上」「税金」と一般的にもわかりやすい言葉で説明が表示されたり。

freeeの仕訳画面

登録できる銀行やクレジットカードなど金融機関との連携も充実。

Freee 2

もちろん自動登録(自動仕訳)ルールの登録にも対応していますし、

Freee 7

レポートも自動生成してわかりやすく表示してくれます。

Freee 12

MFクラウド確定申告と比べると甲乙つけがたいので、どちらを選ぶかは好みの問題かなと思います。

強いて言えば簿記の知識が多少でもあるのならMFクラウド、全く会計初心者ならfreeeの方ががとっつきやすいかもしれません。

両方無料期間だけ使ってみて、自分に合いそうな方を選ぶのがよいでしょう。


freeeにもMFクラウドと同様に認定アドバイザー制度があるので、freeeを利用しつつ認定された会計事務所と契約すれば、いつでも会計データを確認してもらえるのでラクですね。

▼ 料金

【スターター】

月額980円 or 年額9,800円
・ファイル保存 月5枚まで
・消費税非対応
・月次推移レポート表示不可

【スタンダード】

月額1,980円 or 年額19,800円
・ファイル保存無制限
・消費税申告機能
・レポート表示可

【プレミアム】

年額39,800円
・経費精算、部門階層、カスタム権限管理などに対応

freee料金表

▼ 無料で利用できる範囲

各プランとも1ヶ月だけお試し利用可、ただし無料期間中の確定申告書出力は不可
(無料でずっと利用できるプランはなし)

▼ 特徴

  • MFクラウドと並び、クラウド会計ソフトのパイオニアの1つ
  • 会計初心者でもわかりやすいよう工夫されている
  • 取り込み可能な金融機関の数も充実。レポートも見やすい(ただしスタータープラン以降では閲覧できない)
  • freee 認定アドバイザーの会計事務所を選べば、いつでもデータを見てもらえるため相談しやすい

▼ 解説記事

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2018.05.25
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やよいの青色申告オンライン

パソコン用会計ソフトNo.1の弥生が、freeeやMFクラウドを後から追う形でクラウド会計ソフト業界に進出。名称はそのまんま「やよいの青色申告オンライン」です。

後発ではあるものの、その圧倒的な知名度とPC用ソフトのユーザー数、1年間無料で利用可能という顧客取り込み策が功を奏し、クラウド会計ソフト業界でも大きくシェアを伸ばしているようです。

↓やよいの青色申告オンラインがざっくりわかる動画


銀行やクレジットカード等金融機関から取り込んだデータの自動仕訳にも対応。損益レポートや日別取引レポートもグラフィカルにチェックできます。

で、今回この記事を書くにあたってとりあえず無料登録して使ってみたのですが。。。個人的な感想で言うと、かなり使いづらい。
UI(ユーザーインターフェース)がまだまだこなれていない印象。

銀行口座連携しようと思ったら再ログインの後別のページに飛ばされるし、口座を登録して明細を取り込んだはずなのに仕訳画面には反映されていないし。。
直感的にわかりづらく、ムダなステップや画面遷移が多い気がします。

慣れれば問題ないのかもしれませんが、MFクラウドやfreeeに比べると一歩遅れているかなという感じ。

私自身がMFクラウドでのやり方に慣れすぎているせいかもしれないので、無料お試しで使ってみてから判断したらよいかと思います。


やよいの青色申告オンラインは、確定申告まで可能な「セルフプラン」が初年度無料で利用できるのも特徴。
後発なこともありとりあえず使ってもらうことに力を入れているようです。

確定申告手続きまで含めてたっぷりお試しできるのは大きなメリットと言えるでしょう。

▼ 料金

【無料体験版】

無料
・決算や確定申告は不可
・サポート対応なし

【セルフプラン】

年額8,640円、初年度無料
・決算・確定申告まで可
・サポート対応なし

【ベーシックプラン】

年額12,960円、初年度6,480円
・電話、メール、チャット、画面共有によるサポートあり

やよいの青色申告オンライン料金表

▼ 無料で利用できる範囲

・無料体験版にて、決算・申告以外の機能は利用可
・確定申告書まで作成可能なセルフプランも、1年間無料で利用可

▼ 特徴

  • パソコン用会計ソフトNo.1の弥生が放つオンライン会計ソフト
  • サポート以外の全機能が利用できるセルフプランも、初年度の1年間無料で利用可
  • MFクラウドやfreeeとは使い勝手がかなり異なる。個人的にはちょっと使いづらい

Crew(クルー)

2018/2/16追記
Crewの運営元であるアックスコンサルティングは、2/15にマネーフォワード(MFクラウドの運営元)との業務提携を発表。CrewはMFクラウドへと引き継がれることになりました。

現在当社が提供する『ハイブリッド会計Crew(クルー)』及び『Crewシリーズ』をマネーフォワードへの引き継ぎます。引き継ぎは2018年11月末日までの完了を予定しております。『ハイブリッド会計Crew(クルー)』及び『Crewシリーズ』利用者様を『MFクラウドシリーズ』に移管する形式で実施いたします。
【プレスリリース】株式会社マネーフォワードとの業務提携に関する基本合意のお知らせ|クラウド会計ソフトCrew(クルー)

Crewの利用を検討していた方は、MFクラウドなり他のソフトにするのが良さそうです。

Q-TAXという団体が運営しているクラウド会計サービスが「Crew(クルー)」。
freeeやMFクラウドより後、やよいオンラインよりは先の2014年4月にリリースされていたようです。
(freee:2013年3月、MFクラウド:2013年11月、やよいの青色申告オンライン:2014年10月)

なお、Q-TAXはアックスコンサルティングという会社が運営する税理士団体。

↓Crewがざっくりわかる動画


銀行やクレジットカードなどの金融機関の明細取り込みや自動仕訳、レポートの表示など一通りの機能は網羅しています。

ただし、金融機関との連携にはMoneytree(マネーツリー)という別のサービスへの登録が必要。

マネーツリー自体は良いサービスなのですが、Crewを使いたいだけなのにもう1つのサービスにも登録しなければいけないのは若干面倒ですね。。


ところどころ不親切だと感じる部分もあり、料金も特別安いわけではないため、MFクラウドやfreeeを差し置いて使う理由はないかなというのが正直な感想。
トライアルとはいえ、会計ソフト使いたいだけなのに広告が表示されるのもあまり印象は良くない。

Crew

1ヶ月間はトライアルで利用ができるので、気になる方はお試ししてみてから判断してみるといいでしょう。

▼ 料金

【トライアルプラン】

無料(1ヶ月のみ)
・決算、申告書の作成は不可
・メールや電話でのサポートはあり

【ビジネスプラン個人】

月額980円 or 年額10,780円
・決算、申告書の作成など全ての機能が利用可能

【ビジネスプラン法人】

※法人プランなので今回は比較対象外

Crew料金表

Crew機能とサポート一覧

▼ 無料で利用できる範囲

・1ヶ月限定のトライアルプランにて、帳票出力や決算書の作成以外の機能は利用可

▼ 特徴

  • 税理士向けサービスを運営するアックスコンサルティングが提供しているクラウド会計ソフト
  • 料金的にも機能的にも、MFクラウドやfreeeよりこちらを使いたい理由は見出せない
日本中の頑張る経営者が、経理や税務で頭を悩ませることなくビジネス成功に専念できるようにするため、生まれました。インストール不要、無料で始められる、全く新しい...

結論とあとがき

4社とも調べて実際に使ってみた感想としては、MFクラウド確定申告とfreeeを両方試して気に入った方を使うのが良いという結論。

もちろん合う合わないがあると思うので、やよいの青色申告オンラインやCrewの無料プラン含めて利用してみて、肌に合うものを確定申告に使えばいいのではと思います。


いずれにしても、パソコン用会計ソフトからクラウド会計ソフトへの移行は避けられない潮流ですし、実際の利便性で言ってもクラウド会計ソフトの方が圧倒的に優れているのは間違いないところ。

手書きやPC用ソフトをまだ利用しているなら、今回の確定申告を機にクラウド会計ソフトを試してみてはどうでしょうか?

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