新しい働き方として、たびたび話題になる在宅勤務(リモートワーク/テレワーク)。
「オフィスに通う従来の働き方と違い、ITを利用して場所にとらわれず仕事ができる」と聞くと良いことづくめのように感じますが、まだまだ一般的とは言い難いのが実際のところ。
多くの会社が導入を試みてはいるものの、断念したりごく限定的な範囲に終わってしまっていることが多いようです。
元々がオフィス勤務を前提としている会社だと、意思疎通であったり通勤している他社員の理解など難しい面もあるのでしょう。
フリーランスとして在宅勤務を実現することも可能ですが、いざ仕事を得ようと思っても人脈がないとなかなか厳しい。
ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサイトはあるものの、あくまで案件ベースであり継続して収入を得るのが難しいほか、不特定多数を集める関係上報酬が安く抑えられがちという欠点があります。
実際にこれから私が在宅勤務で仕事を得ようとするなら、「人のつてを頼って聞いてみる、営業する」「クラウドソーシングサイトでタスクをこなしつつ、いい関係になれそうなクライアントを探す」「大手求人サイトで数少ない『在宅勤務』の案件を探す」くらいしか思いつきません。。。
そういった状況を変えようとリリースされたのが、IT/Web業界のリモートワーク求人サイト「ReWork(リワーク)」。
ありそうでなかった在宅勤務(リモートワーク)専門の求人サイトで、「在宅勤務したい人」「在宅勤務するメンバーを採用したい企業」それぞれが登録および検索可能。
スキルはあるのに子育てなどで通勤が難しい方と、そういった埋もれた人材をうまく採用して事業に役立てたい会社、その両方が注目すべきサービスです!
リモートワーカーと企業をつなぐサービス「ReWork」
ReWorkは、リモートワーカーと企業をつなぐプラットフォームサービス。
言い換えると、在宅勤務に特化した企業と人のマッチングサイトです。
リモートワークで働きたい人は、自分が持っているスキルや実績などを登録して公開。
企業は、リモートワーカーに希望する条件を記載して募集。
それぞれの公開情報に企業側から連絡を取ったり、逆にリモートワーカーが求人情報に応募することももちろん可能です。
採用する企業のメリット
マッチングしたらあとは当事者同士の交渉次第ではありますが、少なくとも正社員雇用が前提のサービスではありません。
正社員として雇用すると企業側が負担するコストは非常に大きくなってしまいますし、雇用される側も日々一定の成果を求められるため「空いた時間に働く」といった在宅勤務のメリットが活かしにくい。
採用側のメリットを、こちらのページで4つにまとめてあります。
1. 例えば月額5万から、少ないコストでスタートできる
リモートワーカーに適材適所で働いてもらうことで、社会保険や給料など毎月固定で大きなコストのかかる正社員に比べて予算をグッと抑えることができる
2. 勤務場所、設備コストが不要
在宅勤務が前提なので、オフィスやパソコン等の設備が基本的に不要
3. 教える時間が必要ない
あらかじめ持っているスキルを把握した上で採用するため、事前の教育をする必要がほとんどない
4. 仕事量にあわせてコントロールできる
正社員での雇用に比べ、繁忙期・閑散期といった事業の波に合わせて仕事の依頼が可能
「正社員としての雇用でないメリット」もいくつか述べましたが、しばらく一緒に働いてみて正社員として雇用した方が双方にとって良いという判断になれば、もちろんそれも良いでしょう。
ReWorkはあくまでリモートワーカーと企業をつなげる場であり、マッチングした後は当事者同士の進め方次第です。

企業の募集ページ一覧

企業の募集ページ詳細
応募するリモートワーカーのメリット
それでは、応募するリモートワーカー側のメリットは何なのでしょうか?
こちらのページをベースに4つにまとめました。
1. 在宅勤務の仕事に特化して探せる
まだまだ絶対数が少なく探しにくい「在宅勤務」の仕事に絞って探せるため、希望者にとっては非常に便利
2. 家族との時間が増える
単純に通勤時間が無くなり、あらかじめ働ける時間を設定するなり企業と交渉することで勤務時間もコントロールできるため、子育てをしたり家族と過ごす時間が増やせる
3. 通勤が不要
首都圏では特に時間、労力ともに消費する通勤をしなくて済む。悪天候や渋滞、電車事故といったトラブルにも左右されにくい
4. 仕事や条件に関するすれ違いが起こりにくい
リモートワーカーとしてReWorkに登録し、それに対して企業からのコンタクトがあった場合、事前に持っているスキル等の情報を確認した上で連絡してくるため仕事内容や条件に関する齟齬が起こりにくい

登録しているリモートワーカーの一覧

リモートワーカーのスキルや条件詳細
ランサーズやクラウドワークスとの違い
現在、リモートワーカーによく使われているのがランサーズとクラウドワークスでしょう。
この2サイトとReWorkの大きな違いは、前者は案件ベースなのに対し、ReWorkは人ベースという部分。
案件ベースのクラウドソーシングだと、不特定多数に向け仕事内容を公開するため、単価が低く抑えられることが多い。
画像や文章をパクって安価に記事を量産する、WELQやRETRIPなどのパクリキュレーションサイトにもよく利用されていたと聞きます。
また、1つ1つの仕事が単発のため良いクライアントを見つけないと単価が上がりにくかったり、毎回仕事を探して選ばれる必要があるため収入はやや不安定。
(ランサーズとクラウドワークスはあくまでプラットフォームであり、この2サイトが良くないという話ではありません。現在のところそういった事実及び傾向があるというだけの話です。念のため)
それに対し人ベースのReWorkでは、企業側はリモートワーカーのスキルや希望する給料や稼働時間、リモートワーカー側は会社情報や業務内容などをある程度把握してから連絡を取るため、どちらかが不満を持つような報酬や仕事内容のアンマッチが起きにくい。
最初の仕事がうまくいけば、多くの場合は継続してよい関係を続けていくことができるでしょう。
一方で、それぞれマッチする良い人や企業を探せるかという面についてはこれからの求人情報の充実度にかかってきそうです。
現時点で掲載費は無料
2017/3/17現在、サイトを立ち上げたばかりということで企業、リモートワーカーともに掲載料は無料となっています。
空いた時間で在宅勤務をしたいけど探し方がわからない方や、IT/Web関連の仕事を在宅でも良いからスポットで頼みたい企業は、とりあえずこの機会に掲載して試してみてはいかがでしょうか?
あとがき
せっかく高いスキルを持っているのに、子育てその他の理由により「通勤できない」というだけで埋もれてしまったり、安い単価で働かされるのは悲しいことです。
この在宅勤務求人サイトReWork(リワーク)がそういった状況を変え、より多様な働き方が広まるきっかけになることを期待しています。
在宅勤務希望のフリーランスの方、そういった方々を採用したい企業担当者さんは要チェックですよ!