ついに日本でも解禁となったApple Pay。
日本で普及しているSuicaやiD、QUICPayにも対応しているとあって、初日である10/25の日中には決済が集中してサーバーがパンクする事態にまでなったようです。
Apple Payへのクレジットカード(iD、QUICPay)登録、Suicaの新規作成や登録については以下の記事で解説しましたが、


実際にお店や改札ではどのように使えば良いのでしょうか?実際に試してみた結果とその感想をレポートします!
iPhoneのApple PayでSuicaを利用する
Suicaに関しては、Apple Payに登録しておけばiPhoneがスリープ状態でもそのままタッチするだけでOK。
わざわざWalletアプリを立ち上げる必要はありません。
改札でも、コンビニでも普通のSuicaを使うときと同じようにピッとかざすだけ。
ただし、Touch IDを使わずにiPhoneのSuicaを利用するためには「エクスプレスカード」に設定されている必要があります。
普通に登録すると自動的にエクスプレスカードになっているので特に意識しなくていいのですが、例えば2枚以上のSuicaを登録している方はここで設定されているSuicaから決済されるので確認してみてください。
試しにコンビニで使ってみましたが、問題なく決済できましたよ!
ただし、ローソンのみ読み取り方式が違うらしく、Touch IDでの認証が必要。ひたすら面倒で他のコンビニに行きたくなってしまいますが、12月に機種入れ替えをするようなので改善に期待。
2017年現在は改善され、他コンビニと同様に普通にかざすだけで決済ができるようになりました。
iPhoneのApple PayでiD・QUICPayを利用する
Apple Payにクレジットカードを登録すると、自動的にiDかQUICPayとして追加されます。
このiD・QUICPayは、Suicaのようにタッチするだけでは利用できないので注意。
Walletアプリを起動し、利用するカードを選択した状態でTouch ID認証をしてももちろんOK。
ですが、後述の通りホームボタンのダブルクリックでロック画面から直接Walletのカード選択画面に移ることが可能。そこから選択しTouch ID(Face ID)認証するのが簡単。
ただ、Touch IDは手汗をかいていたり角度が良くないと結構認証失敗するので、うまくいかない場合はパスコード入力で決済を完了しましょう。
このときは、幸い問題なくTouch ID認証を使って利用することができました。
iD・QUICPayはダブルクリックで呼び出しできる
Apple PayのiDやQUICPayを利用時、わざわざロック解除してWalletアプリ起動して認証するのはとても面倒。
ですが、それをショートカットする方法があります。それは、ホームボタンのダブルクリック。
これでロック画面から一気にWalletアプリがデフォルトのカードを選択した状態で起動します。
こちらもデフォルトでオンとなっているはずですが、念のため設定を確認してみてください。
「Touch IDとパスコード」の「Wallet」がオンになっていれば使えるはずです。
なお、デフォルトの(Walletアプリで最前面に表示される)カードは、Walletアプリ上でカードを長押し→ドラッグすれば変更できますよ。
「結局Suicaしか使わなくない?」その理由
以上の通り、カード版と同様にタッチするだけで使えるSuicaに対し、クレカのiD・QUICPayはわざわざアプリ起動して認証する必要があります。
iPhoneが盗まれたり紛失したときのことを考えるとセキュリティ上しかたないのですが、いちいち起動して指紋認証するのめっちゃ面倒ですよね。。。
また、Apple Payに登録できないクレジットカードも結構あります。VISAをはじめ、AMEXプロパーカードもダメですし、Masterでもカードブランドによって使えないものがありました。自分のメインカードが使えないという方も多いのでは。
その点、Suicaへのチャージであればほとんどのクレジットカードが利用可(もちろんVISAもOK)。
登録可能なクレジットカードは、「ビューカード」(ビュー法人カードを含む)のほか、「JCB」「VISA」「MasterCard」「American Express」「Diners Club」「JR東海エクスプレス・カード」になります。(一部ご利用できないカードもあります。)
ビューカードには、「ルミネカード」「JALカードSuica」「大人の休日倶楽部カード」「ビックカメラSuicaカード」などの提携カードも含まれます。
JR東日本:モバイルSuica>よくあるご質問>[モバイルSuicaとは?] 利用可能機種、利用可能なクレジットカードについて
私自身も、Apple Payには登録できなかったVISAカードでチャージできることを確認しました。
Suica新規作成時の最初のチャージはApple Pay対応カードでなければできませんが、それ以降はほとんどのカードが使えるということですね。
※オートチャージするには、JR東日本が発行する対応のVIEWカードが必要です
以上の通り、事前にチャージしておく手間はあるものの、Apple Payにおいては明らかにiD・QUICPayよりもSuicaの使い勝手の方が格段に上です。
iD・QUICPayは使えるがSuicaは使えない、なんていうお店はほとんど見たことないですしね。
↓2016/10/28追記↓
Twitterで指摘いただいたところによると、例えばマクドナルドではSuicaは使えないがiDが使えるそうです。他にもそういった場所はそこそこあるらしいので、上記は私の観測範囲での話でしかなかったかも。
それぞれ自分のよく利用するお店でどうかを確認してみるといいですね。
↑追記ここまで↑
というわけで、現時点で私は「結局Suicaしか使わなくない?」と思っております。もちろん私自身もそうなりそう。
iPhoneやApple Watchに登録して使うなら、ビックカメラSuicaカードがおすすめ
私がiPhoneやApple Watchに登録して使っているのは、ビックカメラSuicaカード。
普通に使っていれば年会費無料、かつモバイルSuicaに登録できるクレジットカードの中で通常利用時の還元率が最も高いんです。
申込条件 | 年会費 (税込) | 定期券 | 還元率 (Suicaチャージ時) | 還元率 (通常利用) | |
---|---|---|---|---|---|
ビュー・スイカ | 18歳以上 | 524円 | ○ | 1.50% | 0.50% |
JRE CARD | 18歳以上 | 524円 初年度年会費無料 | ○ | 0.50% | |
ビュー・スイカリボ | 18歳以上 | 無料 | ○ | 0.50% | |
ビューゴールドプラス | 20歳以上 安定収入 | 11,000円 | ○ | 0.5〜1.0% | |
大人の休日倶楽部ジパング | 男性65歳以上 女性60歳以上 | 4,364円 | × | 0.50% | |
大人の休日倶楽部ミドル | 男性50〜64歳 女性50〜59歳 | 2,624円 初年度年会費無料 | × | 0.50% | |
ルミネカード | 18歳以上 | 1,048円 初年度年会費無料 | ○ | 0.50% | |
JALカードSuica | 18歳以上 | 2,200円 初年度年会費無料 | × | 0.50% | |
ビックカメラSuicaカード | 18歳以上 | 524円 初年度年会費無料 2年目以降も利用があれば無料 | × | 1.00% | |
weビュー・スイカ | 18歳以上 | 524円 初年度年会費無料 | × | 0.50% | |
エスパルカード | 18歳以上 | 524円 初年度年会費無料 | × | 0.50% | |
ジェクサービュー | 18歳以上 ジェクサー会員のみ | 無料 | × | 0.50% |
例えば普通のビュー・スイカカードなら年会費524円、通常利用時の還元率0.5%のところ、ビックカメラSuicaカードなら年会費無料(※ただし年1回以上利用すること)、通常利用の還元率1.0%。
ちなみにSuicaチャージ時の還元率はどちらも1.5%です。
ゲットしたポイントはSuicaチャージ、ビックポイント、商品券などに交換できるので無駄なし。

あとがき
私の運用としては、Suicaには常にメインのクレジットカードからある程度チャージしておき普段使い。
チャージ忘れやiD・QUICPayしか使えない特殊な状況に遭遇したときのみそちらを使う、という感じになりそうです。

