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2016年4月、熊本を中心に九州を襲った熊本地震。
8月現在多くの場所は復旧しているものの、被害が特に大きかった地域や建物に関してはこれから。
そして現地の方々、特に観光地を悩ませているのが風評被害による観光客の減少です。
私自身も「熊本行ってみたらやっぱ大丈夫だったし、何よりご飯めっちゃうまい」ことを証明しにゴールデンウィークに熊本グルメツアーを敢行したりしていたのですが、そんなときにジモコロさんの熊本震災支援イベントを発見。
ライター・編集者やブロガー、クリエイターなど、熊本県外の人たちを集めて、同じ日に集まって黒川温泉に泊まろうじゃないかと。とにかくお金を落として、ただ熊本観光を楽しむ。それが県外の人間にできる一番シンプルなことではないでしょうか。
【熊本震災支援イベント】黒川温泉に100人集めて「お金を落として」「情報発信しよう」 – イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
だいぶ克服はしたものの根が人見知りなので、知り合いの少ない100人イベントは多少不安もありましたが、んなこたぁ言っていられない。
速攻で参加することを決めました。
当日、現地にて熊本・南小国町(黒川温泉)の方々のおもてなしやイベントを楽しみながら思ったのは「被災地支援とか小難しいことはいいから、みんな普通に遊びに来ようよ」ということ。
なぜそう思ったのか。
そして地震云々抜きにしてなぜ熊本・黒川温泉に遊びに来ると楽しめるのか。
その理由を詳しく書いていきたいと思います。よろしくお付き合いください!
黒川温泉の宿「御客屋」への思い入れ。個人的な宿夕食ランキングNo.1
私が今回のジモコロさんのイベントに参加したのは、九州が大好きなこともありますが、黒川温泉で始めて泊まった宿「御客屋」さんが強く印象に残っていたから。
老舗の風情を残す建物に、2種の泉質をもつ掛け流しの温泉。
そして、ご飯が何よりめちゃくちゃ美味しかった!出てくるもの全てが最高。
言うても1泊2食15,000円くらいの普通のプランなのに、ですよ?
(写真撮っとけばよかった。。。食べるのに夢中で忘れてた)
日本全国色々な宿に泊まりましたが、今のところ一番印象に残っている宿の夕食と言っても過言ではありません。
もちろん御客屋さんだけじゃありません。黒川は温泉街の雰囲気も良いし、泉質豊富で疲れが癒えるし、福岡からサクッと行けるし、みどころ満載の阿蘇も近い。
というわけで、それ以来ちょくちょく訪れるように。
こういった経緯もあったので、黒川温泉を起点とした熊本支援イベントとあれば参加しない理由はありませんでした。
阿蘇を巡り、黒川温泉へ。イベントでの体験とおもてなしを楽しむ
今回の黒川温泉イベントでどんな体験をしおもてなしを受けたのか、写真を中心に振り返ってみます。
阿蘇を巡って地震による被害なども見せてもらいながら、黒川温泉のある南小国町へ向かいます。
途中で立ち寄った大観峰。上まで行く時間はなくても、この景色。さすが絶景のバーゲンセール・阿蘇さんやで。
ちなみにもうちょい晴れてると↓のような感じ。いつか快晴のときに来てみたいもんだ。
南小国町役場に到着。昼食は、現地のお母さんたちが準備してくれた超豪華山菜弁当。彩りが、品数がすごい!全部おいしくいただきました。
今回のジモコロさんのイベント提案を速攻でGOサインを出した高橋町長のお話を聞いたり、伝統芸能の吉原神楽などを見せていただきました。
お堅い役所のイメージとかけ離れた、フットワークが軽く一緒に飲んだら楽しそうな(失礼)親しみやすい町長はじめ町の方々。神楽は思ったより動きがダイナミックで、この写真もブレてしまってます笑
吉原神楽を鑑賞。天手力男神の舞が想像以上に激しい…! #ジモコロ熊本復興ツアー pic.twitter.com/ALijOvoByH
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2016年7月2日
黒川温泉に着いたら、早速温泉めぐり!3湯巡れる入湯手形で、宿ごとに異なる泉質と趣きを持つ湯を満喫。
一緒に行動した@digimagaさん(レポート→【熊本地震】復興支援のためにウェブ関係者117人が自腹で取材旅行に行った話(篠原修司) – 個人 – Yahoo!ニュース)おすすめのきゅうり一本漬け。たったの100円で得られる満足感。うまい。
温泉街の雰囲気は言うに及ばず素晴らしい。
阿蘇の一部では震災の被害状況を見せていただきましたが、ここ黒川温泉ではこの時点(7/2)で既に全く影響を感じさせません。
夜は参加メンバーと南小国町のみなさま、総勢百数十名で大宴会!
このイベントがなければ交わることがなかったかもしれない、現地の方々や日本全国からの参加者さんたちと色々お話できて楽しかったです。
もちろん準備された料理も素晴らしく美味しい!
熊本名物の馬刺しなど肉、魚、野菜、酒、どれも申し分ありませんでした。
もっと食べたかったけど、話に夢中で思ったより食べられなかったのが残念…。持って帰りたい料理がたくさんありました。
勇壮な「黒川温泉やまなみ太鼓」や、
有志によるバンド演奏まで、存分に楽しませていただきました。
翌日。
宿泊させてもらった宿でおいしい朝食を食べたら(ほんとにおいしかった。米がうまいは正義)、
チームに分かれ、南小国町民の方々が趣向を凝らしたさまざまなプログラムを体験します。
私は農業体験コースへ。
最初に立ち寄った、南小国の牛から取れたジャージー牛乳の加工・販売所「山のいぶき」。
濃厚な山吹色のジャージー牛乳と、それで作ったヨーグルトやソフトクリームをいただきました。絶品!
(→黒川温泉山のいぶき 高村武志牧場 山吹色のジャージー牛乳)
牧場を経営している佐藤さんの話を聞きながら、阿蘇を巡ります。
ランチは阿蘇あか牛のバーベキュー!
ツアー2日目のAコース農業体験、ランチはあか牛のバーベキュー!名産の干し椎茸や究極のメロンパン等々めっちゃ豪華なお土産までいただき満腹満足です #ジモコロ熊本復興ツアー pic.twitter.com/ddmRpxzajS
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2016年7月3日
最後は、不思議な巨石群のある「押戸石の丘」で記念撮影。
ツアーに同行しずっと撮影されていたクリエイターの田村さんが、めちゃカッコイイ動画に仕上げてくれていました。とても美しい映像なので、ぜひご覧ください。
ちなみに、タイトル前に神妙な顔で映ってるのが私です笑
募金もボランティアも尊い。でも、支援はそれだけじゃない
今回のツアーの最初には、阿蘇神社にも立ち寄りました。
ここは非常に大きな被害を受けたところで、本殿や門のほとんどが倒壊。
灯籠や柵なども損傷が激しい状態でした。
このうち重要文化財の部分は国の予算で修復可能なのですが、そうでない部分は自費で直すしかないとのこと。
大きな被害を受けた阿蘇神社。重要文化財の楼門は国の予算で直せるが、同じく全壊した拝殿は指定されていないため自己資金で直すしかないのが課題とのこと。今後修復していく様子も参拝客に見てもらえるよう検討中。 #ジモコロ熊本復興ツアー pic.twitter.com/2rq6SKLugR
— Shotaro Ushijima (@ushigyu) 2016年7月2日
そのための資金の一部は、募金が頼りです。
阿蘇神社のホームページでも受け付けているようなので、ぜひ。
このような募金や、現地でのボランティアは被災地にとって間違いなく大きな助けになります。
文化財の修復、自宅の倒半壊などの被害を受けた住民への支給などで有意義に使われることでしょう。
ですが、支援となるのはそれだけではありません。
今回のイベントで中心的な役割を果たした、私のお気に入りの宿「御客屋」の女将でもある北里さん。
お話を聞くと、黒川温泉のような熊本の観光地で最も深刻なのはやはり観光客の減少、予約のキャンセル。
地震後すぐに営業を再開したものの国内外のお客さんからキャンセルが相次ぎ、もどかしく悔しい思いをしたことを涙ながらに話されていました。
観光業を営む人にとって、お客さんが来ないのはなにより辛いこと。
大した被害もなく営業しているのですから、なおさらです。
余裕がある人は募金すればいいし、時間を持て余しているならボランティアに行ってもいい。
そこまでじゃないとしても、ただただ普通に遊びに行って街や自然を見て回ったり、ご飯を食べたり、温泉につかったり。
それだけでも十分現地の人たちにとっては力をもらえるんです。
阿蘇&黒川温泉は何が良いのか?私がおすすめする4つのポイント
ぶっちゃけて言うと、「被災地支援のために」と言って来てもらうのって違うと思うんですよね。
お客さんは楽しい時間を過ごしに来る訳なので、南小国町と黒川温泉の何が楽しいのかをきちんと訴求しないと意味がない。
というわけで、(ここまででもある程度伝わっていると嬉しいのですが)最後に改めて私が思う南小国町と黒川温泉の魅力を4つにまとめてみました。
① 日本唯一、8種の泉質をもつ温泉
黒川温泉は、ここだけで8つの泉質を持つという日本で唯一の場所。単純泉(弱酸性)、単純泉(弱アルカリ性)、硫黄泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、酸性泉の8つです。
Photo by kakijiro
宿ごとに泉質が(もちろん佇まいも)異なるため、温泉好きにはたまらない湯めぐりになるでしょう。
3ヶ所入浴できる入湯手形もありますよ。
(⇒ 入湯手形とは?|黒川温泉観光旅館協同組合)
② 食べ物がとにかくうまい
阿蘇周辺は酪農が盛んなところ。「阿蘇のあか牛」の肉や、ジャージー牛乳およびそれを使ったヨーグルトやアイス。野菜や果物も豊富に獲れます。
さらに熊本といえば馬肉も有名ですよね。
それだけではありません。川魚はもちろん、海産物さえも西から東からすぐに調達できる位置にあります。
実際に、前述の大宴会では肉から魚から野菜からあらゆる新鮮食材がズラリと並ぶ豪華さでした。
どの宿に泊まったとしても、料理で不満をおぼえることはまず無いかと。
③ 阿蘇は九州の真ん中。周辺にも観光地がたくさん
阿蘇山の北側に位置する南小国町(黒川温泉)。遠方から来る場合は当然直通というわけにはいきませんから、福岡や熊本その他の駅や空港を経由してくることになるでしょう。
それならば、黒川温泉のみというのも非常にもったいない。
各県とも名だたる観光地やおいしいものに事欠かない、それが九州です。
阿蘇だけでも風光明媚なビューポイントやおいしい店などが多くありますし、1泊目は他県で泊まって観光してから2泊目に黒川に来たっていい。
例えば東京-福岡なら比較的安価な便もあるので、初日は福岡に来て軽く観光してからご飯食べて泊まる。2日目はレンタカーを借りて阿蘇をぐるりと回って黒川温泉へ。3日目は温泉巡りを楽しんでから余裕を持って福岡空港へ戻る。こんなプランはどうでしょう?
なお、一部道路はまだ通行できない箇所があるため、お越しの際には道路情報のチェックをお忘れなく。
- 参考(外部リンク):道路情報 – 阿蘇市ホームページ
④ 黒川温泉は「街全体が一つの宿」どこへ行っても雰囲気がいい
黒川温泉含め南小国町のみなさんは、おもてなしの心がとても強いと感じます。
おそらくその根底には、黒川温泉のキャッチフレーズ「街全体が一つの宿 通りは廊下 旅館は客室」という考え方があるのでしょう。
隣や向かいの旅館は商売敵ではなく、共存共栄していく黒川の仲間である、と。
太鼓やバンド活動ももしかするといい効果をもたらしているのかもしれませんね。笑
嘘だと思うなら、一度来て体験してみてください。きっと温かく迎えてくれるはずです。
あとがき
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