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ドコモが発表した新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」。
基本料金が高くなる代わりに通話がし放題となり、利用データ量(パケット)は容量によって料金が変わるというプラン。よく通話をするならかなりお得ですが、その反面データを中心に使う人にとっては今までよりも高額になる人が多いと思われます。
そのドコモ新料金プランを踏まえて、ソフトバンクから発表されたのが新プラン「スマ放題」。
(auは様子見)
果たしてこれらはどう違うのか、今までのプランがどう変わるのか調べてみました。
ドコモの「かけホーダイ&パケあえる」はどういうプラン?
まず、ドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」について見ていきましょう。
「カケホーダイ」これはその名前通り、基本料金のみで通話がし放題となるということ。
その代わり、基本料金自体は今までよりかなり高額になります。
新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」 | 料金・割引 | NTTドコモ
例えばスマートフォン(2年契約)の場合、基本料金は743→2,700円に。
※Xiにねん→新プランの場合
ここだけ見ると、通話を1,957円分(約49分)以上する人にとってはお得、そうでない人にとっては損ということになりますね。
「パケあえる」これは、家族でパケット通信を分け合えるということを意味します。
今までは定額プランが主だったので、家族によって通信量にバラつきがある場合にはお得になりそう。逆に、通信量あたりの料金は上がっているため、単身者や家族全員でデータ通信をガッツリ使うような場合にはより料金が高くなる可能性が高いです。
新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」 | 料金・割引 | NTTドコモ
例えば、これまで通り7GBを利用したい場合、これまでだと「Xiパケ・ホーダイ フラット」で月額5,700円だったところ、新プランではパケットパック5GB+2GB追加で7,000円となります。
ほぼ横並びのソフトバンク「スマ放題」
それに対し、ソフトバンクの「スマ放題」はどうなのでしょうか。
以下を見ていただければわかりますが、通話し放題に基本使用料、データ定額の料金までドコモのプランと全く同じです。
スマ放題 | 料金プラン | iPhone | モバイル | ソフトバンク
ソフトバンクのみのサービスは「データ繰り越し」と「家族おトク割」。
前者は使わなかったデータを翌月に繰り越せるというもの(5GB以上のプランでないと繰り越されないので注意)、後者は家族での契約で一定額を割り引くサービス。
但し、このデータ繰り越しと家族おトク割を利用した場合、ドコモでいう「パケあえる」に相当する「家族データシェア」は利用できません。
後出しジャンケンの分選択肢が多いというだけで、ドコモに比べ特別おトクというわけでもない印象です。
なお、前回発表時には制限データ量を超えると低速化しない代わりに自動的に課金されるという仕様でしたが、
これは変更となり、デフォルトでは低速化の「制限モード」(つまり従来通り)に戻ったようです。オプション料金なども無し。
以下、Twitterで私が質問した際のソフトバンクサポートの回答です。
@ushigyu SBCare田村です。お問い合わせありがとうございます。スマ放題の「快適モード」につきましては、ご希望の場合お申し込みが必要となりますので、「制限モード」がデフォルトとなります。また、現時点では月額料金等はございません。(1/2)
— カスタマーサービス担当 (@SBCare) 2014, 6月 16
但し、提供は7/1からということもあり、今後変更の可能性は残しているようです。
@ushigyu しかしながら、今後何か情報の発表がありましたら、HPにてお知らせいたしますので、お手数ですがご確認をお願いします。(2/2)
— カスタマーサービス担当 (@SBCare) 2014, 6月 16
「快適モード」を契約すると、データ量を超えても低速化せず自動課金で追加データを購入することになります。こちらを選ぶ場合にはパケ死に注意ですね。
データ派には辛い時代。MVNOも視野に・・・
ドコモもソフトバンクも、これまでの料金プランは随時新規申し込み受付終了となる予定。
auのみ独自のプランを打ち出すことは考えにくいので、今後はこの「基本使用料が高い代わりに通話し放題」+「容量に応じてデータ定額を選ぶ」プランに統一されてくると思われます。
そうなってくると、YouTubeを見たりテザリングをしたりでデータをがっつり使うタイプの人にはちょっと厳しい時代に突入することに。
同じデータ量を使おうとすると今までより高額になるわけですから、それを甘んじて受けるか、MVNOで安いSIMを探すか、別途ルーターで安く維持できるものを探すか・・・といった選択を迫られることになりそうです。
私も通話をあまりせずデータ通信をよく使うタイプなので、これまでより割高になってしまうのは避けられません。
今後どういう選択肢があり何を選ぶのかは、追って記事にしていきたいと思います。
あとがき
これまで他社に先駆けてiPhoneを発売したり、独自の料金プランを打ち出したりなど今までにないことを次々やってきたソフトバンク。と孫さん。
それもあってハードルが上がっていたのかもしれませんが、今回の後出し横並びプランはちょっと個人的にがっかり感が強いです。回線はNTTのものなので利用料を払う関係上さらに安くするのは厳しいし、先行したドコモが好調に契約を伸ばしているとのことなのでしかたなかったのかもしれませんが。。。
それより何より、携帯業界全体が私のような通話をしない人にとっては割高になってしまう傾向にある上に、頼みのソフトバンクがこの状態ではさてどうしようかな、という感じ。
新しいiPhoneを買うくらいまでに、じっくり考えようと思います。