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家庭用スキャナーの定番、ScanSnap(スキャンスナップ)。
例えばiX500は自炊(本のデータ化)に最も適していますし、S1100は持ち運びに便利な機種。
当ブログでも何度も紹介してきた通りです。
そのScanSnapシリーズから、新しいコンセプトのスキャナーが登場しました。それが「SV600」という機種。
今までの紙を引きこんでスキャンするタイプのものとは根本的に異なり、台上に広げた本や書類、名刺などをそのままスキャンして取り込むというもの。
発表以来、ネット上でも「ついに本を裁断せずにデータ化できる、非破壊自炊が実現・普及するのか?」と話題になっています。
“自炊に最も詳しい”という自負を持つ当ブログとして、これは触れておかねばなりますまい。
ScanSnap SV600ってどんなスキャナー?
SV600という機種は、どんな機能を持っているんでしょうか。
発売前ですし手元にはないので、公式のスペックや動画からわかることを確認してみます。
YouTubeにアップされている動画で、使用シーンが紹介されていました。
この動画からわかる、SV600のメリットを挙げてみます。
SV600でスキャンするメリット
なんといっても活躍しそうなのが、新聞や雑誌、レシピ本などのクリッピング。
パッと置いてボタンを押せばすぐにスキャンしてくれるのは非常に便利。もちろんスキャンしやすいように裁断する必要はありません。
同様に、書類など1枚〜数枚程度でサクっとスキャンしたい場合にはかなり良さそうです。
また、立体のものや重なったものがスキャンできるのもポイント。
動画では、折り紙を重ねた絵を読み取っていました。
万が一にも破ったりできない貴重な本も、破壊せずにスキャンが可能。
複数枚の名刺が一気にスキャンできるのも魅力ですね。
但し、従来スキャナーに比べ不得意な面も?
以上のように、様々なメリットがありそうなScanSnap SV600。
ただし、向かないものもありそうです。
例えば、両面をスキャンしたい書類や名刺。
SV600は片面読み取りのため、両面をそれぞれ読み取る必要があります。
また、本1冊をまるごと電子化するのはかなり大変そう。
自動でページをめくってくれる機能はさすがにないので、(場合によっては本を押さえながら)1ページめくってはスキャン、を1冊分繰り返さなくてはいけません。
本を破壊しなくて済むメリットがあるとはいえ、よっぽど貴重な本やページ数の少ない本でもない限りさすがに現実的とはいえないでしょう。時間と労力がかかりすぎます。
この点においては、裁断してiX500などのスキャナーで読み取る自炊方法にまだまだ分がありそうです。
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向くもの・向かないものまとめ
以上から、SV600でのスキャンに向くもの、向かないものをまとめてみました。
▼ 向くもの
・新聞、雑誌、レシピ本などのクリップ
・複数の名刺一括取り込み(※片面のみ)
・立体物、重なったもののスキャン
・万が一にも破ったり破壊できない本や書類など
▼ 向かないもの
・本一冊まるごとデータ化(自炊)、特に押さえていないと閉じる本
・両面を読み取りたい書類や名刺など
あとがき
というわけで、タイトルの結論としては「本の”非破壊自炊”がこれで進むとは思わない、だがSV600のメリットはそこではないところに十分ある」という感じ。
家庭用としてはある程度設置に場所をとるので、新聞や雑誌、レシピのクリップなどを頻繁にするという方向けですね。
個人的には、どちらかといえばオフィスや受付等での用途向きかなと。
大型のコピー機やスキャナーがなくても、サッとスキャンできるのはかなり便利だと思います。
この記事でまとめたメリットに魅力を感じるなら、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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