[TED]我を忘れ、時間を忘れるほどの集中状態を作り出し、人生に喜びを。「フローについて」by ミハイル・チクセントミハイ

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タイトルなし / glassblower

「我を忘れ、時間を忘れて集中する」といった経験は、多かれ少なかれ誰にでもあると思います。

それは仕事や研究だったり、あるいはスポーツやゲームだったりするかもしれません。

しかし、それを意図的に作り出すことはなかなか難しい。
集中したいのになかなかできない、なんていう状況はしょっちゅうあります。


今回のプレゼンではそのような集中状態を「フロー」と呼び、それを作り出す条件と、もたらす人生の喜びについて語っています。


「フローについて」by ミハイル・チクセントミハイ

TEDでの説明文は以下の通り。

[note]ミハイル・チクセントミハイは問いかけます「人生を生きるに値するものにするものは何でしょう」お金では幸せになれないと気付いた彼は、「フロー」の状態をもたらす活動の中から喜びと永続的な満足を見出している人たちを研究しました。[/note]

それでは、動画をどうぞ。

内容のまとめ

▼貧困より数千ドル程度上の線を超えると、収入が2倍〜3倍になっていても幸福度には関係しない

▼作曲家について調べたところ、忘我の状態(フロー状態)になると、日常の決まった作業をしているとは思えないような精神状態になっていた。

忘我とは本質的には異なる世界の現実に足を踏み入れること。

▼劇場やアリーナは、ギリシャの円形劇場と同様、忘我のための場所。

しかし、この作曲家にそのような場所は必要なく、忘我の状態に入ることができる。
これは非常に強烈な体験で、自分がそこにいないように感じる。


▼この感覚に没頭すると、体の感覚や、他人を気にするような感覚、空腹や疲れも感じない

▼フロー状態は、よく訓練されて技術を身に付けた人にだけ訪れる

▼成功しているCEOは、成功を「自分の仕事の中で他の人を助けながら同時に自分も幸せになること」と定義していることがわかった

▼ソニーの創業者、井深氏。最初はお金もなく製品も無かったが、アイデアはあった。それは、エンジニアが技術革新の喜びを感じられて、社会に対する使命を意識して心ゆくまで仕事に打ち込める仕事場をつくること。つまり職場でフロー状態を作り出すことだった


▼人がフローに入るときの条件として、7つの条件がある。

 ①今していることに完全に集中できる
 ②日頃の現実から離れたような、忘我の感覚
 ③何をすべきか、どうやってすべきか理解している
 ④自分たちの能力で実現可能であることを理解している
 ⑤何の心配もなく、心が平静であること
 ⑥現在に対して集中し、時間の感覚を忘れること
 ⑦本質的なモチベーション。それ自体に価値があるという


▼フロー状態に入るのは、チャレンジが困難で、平均よりも高いスキルレベルを必要とする場合。加えて、自分の本当に望むことを行っているとき

▼多くの人は、スキルを使わずチャレンジもしない無気力の状態にある。例えばテレビなどはその最たるもので、よほど見たい番組でもない限りフロー状態ではない

▼毎日の生活の中で、どうすればより多くの時間をフロー状態にできるかが重要

考えたこと

全ての人がそうかはわかりませんが、ビジネスでもスポーツでも何でも、成功している人はこの「フロー状態」を自ら作り出せる人なのでしょう。

例えばイチロー選手は、試合前の動作やその時間がきっちりと決まっていて、それをこなしていくことで自然と集中していくのだといいます。
(打席に入ったときの、バットを掲げる動作もその一つですね)

前述の7つの条件を満たすことはもちろん、自分がどのようなときに集中状態に入るのかを分析して(あるいは自然に?)活かしている良い例だと思います。



また、フロー状態の話は企業の栄枯盛衰にも通じるものがあるのではないでしょうか。

創業当初、あるいは成長を感じられている間は、何も考えずに仕事に集中することができ、そのことによって結果も出るといういわゆる「フロー状態」。

ですが企業がある程度大きくなり、チャレンジをしなくなったり成長を止めて現状維持に走ったりしてくると、やりたい仕事ができなくなり、徐々に従業員のフロー状態が失われ、製品やサービスの魅力が無くなり衰退する。

もちろんそれだけが原因ではないにしろ、組織にとって、メンバーが「フロー状態」に入れる環境を作り出すことが非常に重要であることはいえそうです。

あとがき

私自身もけっこう気が散りがちなので、ここ最近でフロー状態と呼べるものはほとんどない気がします。

それと同時に、フロー状態(であったと思われるとき)の集中力を思い出すと、同じ時間でももっといろんなことをできるのになあ・・・と考えてしまうこともしばしば。

自分の過去のフロー状態を思い出し、それを日々可能な限り生み出せるように工夫してみようと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

牛嶋 将太郎@ushigyu

牛嶋 将太郎@ushigyu

株式会社エコーズ代表取締役社長(と名乗ってみたくて会社をつくりました)。当ブログにておすすめの製品やお店、旅行先、ガジェットなどを気のむくままに、わかりやすさを心がけて紹介しています。
長崎出身で福岡市在住。東京で就職しましたが独立を機に学生時代を過ごした大好きな福岡に帰還。
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