So many choices!!!!!!! / herrea
おはようございます。決断早いときとギリギリまで待つときの差が激しい@ushigyuです。
今回紹介するのは、「選択」に関するTED Talk。
プレゼンターは、NHK「コロンビア白熱教室」にも出ているシーナ・アイエンガーさん。
選択肢は多ければ多いほどいいと思いがちですがどうもそうではなく、むしろ悪影響の方が大きいようです。
その悪影響を回避し、望む選択をするにはどうすれば良いのでしょうか。
また、逆に選択肢を提供する立場の場合、選んでほしい選択肢を選んでもらうためには何をすべきなのでしょうか。
目次
シーナ・アイエンガー「選択をしやすくするには」
動画の説明は以下の通り。
カスタマイズされた体験や製品は誰もが望むものですが、膨大な数の選択肢を目にすると消費者はどうしていいのか分からなくなります。
興味深い新しい研究調査をもとに、シーナ・アイエンガーが企業(またその他の団体・人々)がいかに選択体験を改善できるか説明します。
それでは、プレゼンテーションをどうぞ。
内容のまとめ
▼平均的なアメリカ人が1日に下す決断は70、CEOが選択決定に費やす時間は平均9分
▼スーパーで、2つのパターンでジャムの試食を行ったところ、以下の結果となった
・6種類のジャム:40%が試食、そのうち30%が購入
・24種類のジャム:60%が試食、そのうち3%購入
→過剰な選択肢は、選択することを放棄させてしまう
▼年金貯蓄制度についても、ファンドの選択肢が多ければ多いほど加入率が低下した
▼人々により多くの選択肢を与える事による悪影響3つ
①不利になるにも関わらず先延ばしにして選択を遅らせる
②良くない選択をする傾向が高まる
③あまり満足できない選択する傾向が高まる
▼より良い選択をするための4つのテクニック
①”Cut”カットすること
→「過ぎたるは及ばざるが如しは真実。」無意味に重複した選択肢をカットする覚悟を。
例えば、死に筋の製品ラインナップを削除するなど。
「これらの選択肢はどう違うの?」と考えて、あるいは尋ねてみる。
②”Concretize”具体化すること
→それぞれの選択肢に伴う影響を、実感として具体的に感じること
クレジットカードでお金を使い過ぎるのは、本物のお金に思えないから
「自分がもっと貯金したら、どんな良いことがあるか考えてください。」
と一文を付け加えるだけで、貯蓄への加入率が20%増加した
③”Categorize”分類
→選択者にとって意味のあるカテゴリー分けをすることで、より選択しやすくなる
④”Condition”複雑さに慣れさせること
→少ない選択肢の設問から徐々に多い選択肢にシフトする場合、その逆に比べて前者の方がより放棄せずにちゃんと選択する率が高まる。
順番を変えただけなのに、簡単な選択から始めると積極的に選択するようになる
▼この方法は、自分自身にも、サービスを提供する顧客に対しても使える
選択肢を最大限に活用するのに必要なのは、「選択の仕方を選択すること」
考えたこと
今回のプレゼン内容は、私の実感とも一致します。
例えば、読みたい本が”2冊”ある場合なら頑張って読もうとしますが、これが例えば”20冊”あったら「どれを読もうか・・・とりあえず後で考えよう」となってしまうに違いありません。(私はそうです)
To Doリストなんかも同様ですね。
そういったときに、今回学んだ4つのテクニックを使ってみようと思います。
① カット
→これは選ばないだろ、という選択肢を削る。重複したものをまとめる。
② 具体化
→それぞれの選択肢を選んだ場合自分に何が起こるのか、書き出してみる。
③ 分類
→自分なりの切り口で選択肢を大きくいくつかのカテゴリーに分けてみる
④ 複雑さへの慣れ
→分類したカテゴリーのうちまずどれを選ぶか、その中で選択肢をカットし・・・など、少ない選択肢から順に選ぶよう工夫する
あとがき
どんな仕事だろうと、どんな生活をしていようと、常に人間は何らかの「選択」をしています。
自分にとって満足のいく選択をするために、今回の「選択肢が増えることによる悪影響」「より良い選択をするためのテクニック」は常に心に置いておきたいですね。
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