どうも。今まで嘘をついた回数をおぼえていない、うしぎゅう(@ushigyu)です。
「嘘をつく」というと印象が悪いですが、誰だって嘘をついたことがあるはずです。
保身のための嘘だけでなく、つつがなく日々を過ごすために、人を傷つけないために、など様々な場面で”嘘”は溢れています。
今回紹介するのは、以下のようなプレゼンテーションです。
私たちは1日に10~200回ほど嘘をつかれており、嘘を見抜く手掛かりはとてもとらえにくく、また直感で自然に分かるものでもありません。
「しょっちゅうウソをつかれてしまうあなたへ 」の著者パメラ・メイヤーが、嘘の手法と、嘘が多く使われている場面でどうやって訓練をした「嘘を見抜く専門家(嘘発見人)」が嘘の検知を行うのか、その方法を見せてくれます。 また「正直さ」は守るべき価値観であると彼女は主張しています。
(パメラ・メイヤー:嘘の見抜き方より)
嘘とはそもそも何なのか。嘘をつく人の特徴とは何なのか。さっそく見ていきましょう。
「嘘の見抜き方」by パメラ・メイヤー
まずは、そのプレゼン(TED Talk)をご覧ください。
(動画を見られない環境の方は、動画をとばして「内容のまとめ」からどうぞ。)
内容のまとめ
嘘とは共同作業。他の人が信じて始めて力を得る(1番目の真実)
嘘に騙されないためには、自分の願望を知る必要がある
私たちは嘘を否定しながらも、裏では嘘をついている(2番目の真実)
嘘つきは、同じテクニックを使う
→・否定を強調したい場合、形式ばった言葉を使う
・嘘の対象について、距離をおいた言葉を使おうとする
・「本当のことを言うと」「率直に言って」などの修飾する言葉
・必要以上の詳細な説明をする
など
指先や身振りは真実を語っている
→・嘘つきは上半身を動かさない、目を見つめることが重要なのを逆手にとり必要以上に長く目をみつめる
・ニセの笑いは口角のみで、目尻にシワができない
・目を下げてぎこちない態度をとる
・言葉と身振りが不一致(肯定的な内容で首を振る、など)
覆い隠して別の表情をするときには、元の表情が一瞬漏れ出ることがある
侮蔑の表情は、人間の表情で唯一非対称なもの。これを見たら、すぐに取引(関係)を見直すべき
これらは注意信号であり、証拠ではない。だが、いくつもあったら注意が必要
相手の嘘を聞き出すときは、攻撃的にならずじっくり聞くこと
嘘を発見する科学技術は進歩している
今の私たちには影と呼べるものがほとんどなく、筒抜け。
ブログやSNSですべてを公開しており、真実が見えにくい。
過度な共有は”正直さ”ではないことに注意。
今までよりほんの少し、自分の道徳基準を明確に示すことで、周りが変わり始め、嘘が効果をもたない真実が力を増す世界を作ることができる。
感想
今回のTED Talkでは、わたしたちの日常に嘘が溢れていること、またその嘘をつく人がどのような言葉や仕草を使うのかについて詳しく話されていました。
個人的には、嘘が全て悪いものだとは思いません。
ただ、保身や現状維持のための他人への”嘘”、本当はやりたいことがあるのに、状況のせいにして行動しないことを正当化する自分への”嘘”は無くなってほしいとは考えています。
自分に嘘をつかないことはもちろんですが、周りの人が自分に対して嘘をついているのか、ある程度見分ける技術を身に付けることはムダではないでしょう。
素晴らしい人もたくさんいますが、マルチまがいの商売や新興宗教などなど、騙したりマインドコントロールして金儲けをしたり、権力を握るために嘘をつく人がたくさんいるのも、また事実ですから。
とはいえ、嘘を見抜こうとあまりに疑心暗鬼になりすぎてもつらいですし、楽しくありません。
そのバランスは難しいところですね。
あとがき
嘘はその場凌ぎにはなっても、(他人の秘密を守る、など明確な目的がない限り)最終的に良い結果を生まないという実感はあります。
個人的には、嘘をつくのは(自分の中で”正しい”理由がない限り)後ろめたさに押しつぶされそうになるので苦手。
どうしても目的があってつく必要がある場合には、周到にシミュレーションしてボロが出ないように念入りに構築するタイプです。
いずれにしても、嘘や虚構ばかりの世界よりは真実にあふれた世界の方が住みやすいに違いありません。
自分にも他人にも、できるだけ正直に生きていきたいものですね。