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当ブログで解説している「自炊(本の電子化)」。
その電子化した本を読むブックリーダーとしてすすめてきたのは、専らiPadでした。
そんなとき、飛び込んで来たのが以下のニュース。
アメリカでは販売部数が紙書籍を上回ったというKindleが、ついに日本にも上陸するとのこと。
これは、自炊ブログとして取り上げておかねばなるまい…。
というわけで、タイトル画像の通り、Kindle3を購入して自炊本を読めるかどうか試してみました。
今回はその手順を公開します。
まずは、紙の本を自炊しましょう
Kindle日本進出の噂があるとはいえ、まだKindleストアに日本語書籍は無いのが現状。
日本語の本をKindleで読みたい人は、電子書籍(電子化した本)を準備するしかありません。
紙の本を裁断・スキャンして電子化する手順は、以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。
本の自炊方法まとめ。裁断、スキャンからタブレット・Kindleでの読書まで徹底解説!
以降は、電子化してPDFファイルとなった本がある、という前提で、それをKindleで読む手順を紹介します。
Kindleへファイルの移動
私が購入したのはKindle3。(上記はその後発売された日本版Kindle Paperwhite。以下Kindle3で解説していますが、Paperwhiteもやり方は同じです。)
これをパソコンにUSB接続すると、USBメモリーと同じようにディスクドライブとして認識されます。
この「Kindle」ドライブのdocumentsフォルダに、PDFファイルをコピー。
これだけで、KindleでPDFファイルを読むことができます!
但し、これだけではScansnapで「グレー」「カラー」で読み取っていた場合などに、文字がかすれてしまう場合があります。
Kindleはモノクロ表示にしか対応していないため、グレーやカラーだとコントラストが弱まり、文字をきれいに表示できないのでしょうか。。。
これを補正するために、もう一工夫が必要です。
フリーソフト「Calibre」を使い、文字をくっきりさせる
Kindleでかすれてしまう文字をくっきりさせるには、スクリプト作って使う、Amazonにメールを送ってAZW形式に変換してもらう、といった方法がありますが、前者は知識や技術が若干必要、後者は手順が面倒なのと図表を再現できないという難点があります。
というわけで、一番手っ取り早い方法として、フリーソフト「Calibre」を使って文字をくっきりさせる方法をご紹介します。
まずは、以下のサイトからCalibreをダウンロード、インストールしましょう。
Calibreを起動したら、左上の「本を追加」から、Kindleで読みたいPDFの本を追加しましょう。
次に、追加したPDFファイルの本を、Kindleで読みやすい形式の「MOBIファイル」に変換します。
本を選択肢した状態で「本を変換」をクリック。
出力フォーマットが「MOBI」となっているのを確認し、OKをクリックして変換完了までしばらく待ちましょう。
あとは、完成したMOBIファイルをさきほどのKindleのdocumentsフォルダに移動するだけ。
この通り、PDFファイルそのままの場合に比べて、かすれ無くくっきりと文字が読めることがわかります!
あとがき
iPadはPCや携帯と同じようなディスプレイですが、KindleはE-inkを使っているため光沢がなく、より本に近い感覚で読むことが可能。このため、目が疲れにくいという特長があります。さらにめちゃくちゃ軽い(241g)!
但し、モノクロなのでカラー表示はできず、濃淡の表現などもiPadには劣るためマンガなども比較的読みにくい。(十分読めるレベルではありますが)
個人的には、特に文庫本や新書を読むのには非常に適していると思います。
これから日本版Kindleや、Kindleストアもオープンしてくるはずですので、検討してみてはいかがでしょうか。
なお、私が現在使っている自炊用の機器(裁断機・スキャナー)は以下。
使い方などは以下の記事を参考にどうぞ。
他にもこの記事の後新しく発売されたKindle Paperwhiteでの自炊本を読む手順、定期的にチェックしたいKindleストアでのセール情報まとめ記事なんかも書いていますので、よろしければこちらもどうぞ。
E Inkディスプレイの問題ではなくpdfの画像レンダリング周りの仕様の問題なので、スキャンしたものならepub/mobi/zipにするのが好ましいですね。