2016年4月22日
生活の知恵

economy-class-syndrome
Onboard B747-400 Economy Class – Lufthansa / Matt_Weibo

多くの人が名前だけは耳にしたことがあるであろう、エコノミークラス症候群

熊本地震で被災された方の中にも、残念ながらこの症状で亡くなってしまった方がおられるようです。
また、以前プロサッカー選手の高原直泰選手がかかったことで知っているかもしれません。

現役スポーツ選手でも罹患してしまうくらいですから、高齢だったり肥満など不健康な方に限ったものではないのです。


私自身も「長い間じっとしているとかかる、命に関わる病気。身体を動かすとよいらしい」くらいしか知らなかったので、今回改めてどういった症状なのか、どうすれば防げるのかについて調べてみました。

※時間のない方は「まとめ」の項だけ見ていただければざっくりわかります

エコノミークラス症候群ってどんな症状?

まず、エコノミークラス症候群とはどんな症状なのかを確認しておきましょう。

飛行機のエコノミークラスで旅行すると、長時間狭い椅子に座ったままの状態を強いられることが多く、足の血液の流れが悪くなり、静脈の中に血の塊(静脈血栓)ができることがあります。この静脈血栓は歩行などをきっかけに足の血管から離れ、血液の流れに乗って肺に到着し、肺の動脈を閉塞してしまいます。これがエコノミークラス症候群です。
[46] 急性肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の話 | 血管・血液 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

長い時間同じ体勢でいることにより足の血流が悪くなり、血栓ができてしまう。これがエコノミークラス症候群と呼ばれる症状です。

血栓の大きさにより無症状なこともあれば、呼吸困難に陥り最悪死に至ることさえあります。


「エコノミークラス症候群」という名前ではありますが、決してエコノミークラスに限った話ではありません。
飛行機のどの座席でも、あるいは電車、自動車、デスクワークなど同じ体勢で長時間いる場合にはいつでも起こりうる症状だと言えるでしょう。

どんな人がかかりやすい?

エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)の原因について、以下の条件があります。

1)静脈の血管が傷ついた場合

2)静脈の血液の流れがよどんでいる場合

3)血液が固まりやすい体質を持っている場合
[46] 急性肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)の話 | 血管・血液 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス

ただし、3の「血液が固まりやすい性質を持っている」については、生まれつきの場合もあるとのこと。
現役バリバリの若いプロスポーツ選手でもなってしまうことを考えると、若いから、健康だからといって油断はできません
高齢であったり生活習慣病の気のある方であれば、なおさら注意が必要です。

どうやって防ぐ?

端的に言うと、①十分な水分補給②適度な運動、が重要です。

①の理由は、水分が少ないと血液の濃度が濃くなり詰まりやすくなるから。
特に女性は避難所などで混むトイレに並ぶのが大変なこともあり、水分を控える傾向にあるようです。特にご注意を。


②はもしかするとハードルが高く感じる方もいるかもしれません。

ですが、適度な運動といっても毎日走るとか、筋力トレーニングをするとか、そんなハードなものは不要。
長時間同じ体勢でいることが問題なのですから、一定時間ごとに血が流れやすくなるようちょっと身体を動かすだけでいいのです。

以下の動画にあるように、例えば1時間に1度30秒だけ足指をグッパーしてブラブラするだけでも、エコノミークラス症候群のリスクは大きく低減すると考えられます。

以下のNHKのページにもエコノミークラス症候群を予防する簡単な運動が載っていますので、そちらもご参考に。

まとめ

・エコノミークラス症候群とは、長時間同じ体勢でいることにより足の血液の流れが悪くなり血栓ができる症状。最悪死に至る

・高齢者や生活習慣病患者などがかかりやすいが、若く健康でも油断は禁物

・十分な水分を摂り、30秒でも良いので簡単に身体を動かすことで予防が可能

参考サイト

あとがき

避難所での生活、特に車中など狭いところで長時間動かないでいると発症する可能性が高い「エコノミークラス症候群」。

万が一にも命を失うことのないよう、水分補給と適度に身体を動かすことを十分心がけてください。
また、近くに車中泊などで危険性の高い方がいらっしゃるなら、ぜひ声をかけて一緒に運動するなどしてあげると良いかと思います。

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