2015年3月3日
個人事業

Mf cloud tax return title

先日、今回の確定申告で始めて使ってみたらめちゃ便利だった、クラウド会計ソフトの素晴らしさについて記事を書きました。

では実際に、全く始めての状態からどういった手順で、どんなところに注意しながら仕訳〜確定申告書作成を進めていけばよいのでしょうか?

個人事業主のブロガーというレアケースではありますが中にはきっと役立つ方もいるはずなので、私がMFクラウド確定申告を使って実際に確定申告を行った手順を、備忘録も兼ねて書き留めておきたいと思います。

① 事業用に使っている銀行、カードをMFクラウドに連携

スーパー便利機能である「明細の自動取り込み」を使わないことには始まりません。

事業用に使っている銀行、及びクレジットカードをまずはMFクラウドに登録しましょう。
私用・事業用を分けていない人は、とりあえず事業用に少しでも使ったことのあるもの全部。

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するとログイン後トップページの左サイドに残高などが表示され、明細が「未仕訳の入出金」として取り込まれます。

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※注意点
銀行をMFクラウドに連携させると、普通口座だけでなく定期、当座預金口座なども一緒に連携されます。
これらを事業に使っていない場合は、メニューの「事業用口座の選択」からチェックを外しておきましょう。

② 開始残高や固定資産の登録(もしくは他会計ソフトデータ取り込み)

前年度クラウド会計を使っていたのであれば必要ありませんが、今年度から使い始める/今年度開業した方は期首の開始残高を入力します。

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もし前年度の明細データも必要ということであれば、以前使っていた会計ソフトからデータを出力し、インポート機能を使って取り込んでおきましょう。

弥生会計(やよいの青色申告)からの移行方法については、以下の記事でまとめてあります。

また、建物や車両など複数年にわたって費用とするような固定資産がある場合には、そちらも登録しておきます。

「定率法」「定額法」、「減価償却」といった単語がわからないなら、ググるなどして調べておきましょう。長くなりすぎるためここでの解説は割愛しますが、以下のページなども参考になるかと。

③ 未仕訳の入出金をひたすら仕訳

取り込んだ銀行やカードの明細1つ1つを、ひたすら仕訳していきます。数があるとそれなりに大変ですが、手入力の手間に比べれば全然ラク。

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仕訳するたびにその内容が自動仕訳ルールとして登録されるので、進めていくにつれ少しずつ楽になってくるはずです。

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※注意点①
Amazon.co.jpや楽天市場でカード払いをしており、かつ両方を連携させている場合、両方を仕訳すると2重仕訳となってしまいます。Amazon・楽天側を対象外とするか、連携を解除して対応しましょう。

※注意点②(ブロガー・アフィリエイターのみ)
楽天アフィリエイトを利用している場合、得た楽天ポイントも記帳する必要があります。ポイント全てを記帳すると商品購入時の細かいポイント移動まで全部書かないといけず面倒なので、私は「事業主貸/借」を使った以下の記事にある方法で「アフィリエイトによるポイント付与」「ポイント利用による経費」のみ記帳しています。

この方法でも売上、経費は正しく仕訳されるため、問題ないでしょう。

※注意点③(ブロガー・アフィリエイターのみ)
Amazonアソシエイトの収益が月12万程度を超えると、あらかじめ源泉徴収されます。もし当てはまる方は、源泉徴収分(+支払手数料)も含めて正しく仕訳しましょう。(源泉徴収された分の合計額を、後で支払う所得税から差し引きます)

「アソシエイトアカウントの管理」→「支払い履歴の確認」から、支払手数料や源泉徴収された額を確認できます。

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④ 現金払いの経費を入力

銀行やカードの明細には含まれない現金の移動、要するに現金払いの経費をレシートや領収書、メモなどから入力します。

※ポイント
レシートの山を1年分整理するのはめちゃ大変。例えばレシートや領収書をスキャンしてEvernoteに取り込んでおくと、会計処理がグッと楽になります。

それも面倒なら、Evernoteやメモ帳等に使った金額・場所・相手を記録しておくだけでも仕訳時の手間が全然違いますよ。

⑤ 銀行残高、家賃や水道光熱費、現金の推移など不整合な部分を修正

メニューから「貸借対照表」「損益計算書」をチェックし、期首・期末の銀行残高が銀行明細のデータと合っているか、地代家賃や水道光熱費は毎月計上されているか、残高分の現金は手元にあるか・途中でマイナスになったりしていないか、など不整合な部分を修正していきます。

⑥ 地代家賃や水道光熱費などの按分を入力

自宅を事業所として使っている人は、そのうちどの程度を事業用として使っているかを考え、家事按分の処理をします。

按分の比率について明確な決まりはないので、常識の範囲内で合理的な説明ができるのであれば、思う通りに入力してOKです。

例)自宅のうち面積の30%をデスク等事業で使うものが占めているので、事業での利用比率を30%として地代家賃100万円のうち70万円を事業主貸に振り替えた。

実際の作業手順についてはスライドがあるようなので、そちらをご覧ください。

⑦ 確定申告書の作成

ここまで来れば、あとは確定申告書に残りの必要事項を記載し、出力するだけ。

それほど悩む部分はないと思いますが、人によって重要なのは「第二表 所得の内訳」の部分。

取引先によっては、いただく金額が既に源泉徴収されている(=税金を引かれている)場合があります。
私の場合だとAmazonアソシエイトの収入、電子書籍の印税、講演料がそれに該当しました。

大抵の会社であれば以下のような支払調書を送ってくれているはずなので、それに記載されている内容を「所得の内訳」に転記します。

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ですが、たまにこの調査票を送ってくれない会社もある(Amazonアソシエイト含む)ので、その場合は自分で調べましょう。

もう1点、国民年金や健康保険、小規模企業共済などの支払いに関しては、控除として課税対象の所得から控除することができます。

こちらも合計額を送られてくるお知らせで確認し、必ず記載しておきましょう。

以下の記事でも詳しく解説しています。



必要事項の記入が終わったら、「確定申告書B」「所得税青色申告決算書(※青色申告の場合)」を出力。

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併せて控用も出力し申告書提出時に一緒に持って行くと、受付の際に一緒にハンコを押してくれますよ。

あとがき

確定申告を自分でやろうとすると面倒なものですが、一度やって要領をつかめばそれほどでもないことがわかってくるはず。

前回までは私も苦労していましたが、クラウド会計ソフトを使うことでだいぶ楽になりましたし、今回でやり方をだいたい覚えたので次回以降はもっと簡単にできそうです。

普段からネットにつながるパソコンを扱うことが多い人には特におすすめなので、ぜひ一度使ってみてください!

なお、今回はMFクラウド確定申告を使いましたが、人によってはもう1つの有名クラウド会計ソフト「freee」の方が合う人もいるでしょう。
個人的には前者は複式簿記がある程度分かる人向け、後者は初心者向けかなという感じです。

使ってみなければわからない部分もあるため、無料お試しで気に入った方を選ぶと吉。



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