[TED]物の新しい価値を見出して、豊かな人生を。「広告マンの人生の教訓」by ロリー・サザーランド

Life lessons from an ad man title
Business of Software – Rory Sutherland / betsyweber

おはようございます。月曜の朝は早起き…だった頃がなつかしい@ushigyuです。

突然ですが、「モノの価値」について考えたことがあるでしょうか。

新しい家、車、パソコンなどそこに物体としてある物には、それを作るための材料、作った人の労力などが積み重なり、一定の価値を持っています。

今回のTED動画で紹介するのは、そういったものとは少し異なる「無形価値、知覚価値」のお話。

全く同じモノであっても、例えば宣伝広告によって見方、感じ方を変えることにより、より満足感を得ることができるというのです。


「広告マンの人生の教訓」by ロリー・サザーランド

この動画には、以下のような説明文がついていました。

宣伝広告は、製品そのものを変えるのでなく、私たちの見方を変えることで製品の価値を高めます。ロリー・サザーランドは「知覚価値を変えることで、私たちの思う『実際の価値』と同様の満足感を与えることができる」と大胆な主張をし、私たちの人生観に興味深い影響を与える結論を提示します。

それでは、動画をどうぞ。

内容のまとめ

▼モノが少ない環境で暮らすことを考えると、貧困の中で暮らすか、無形価値が大きな割合を占める世界で暮らすかの2択になる

▼列車の中で快適に暮らす方法。技術者に聞くと「60億ポンドをかけて線路を敷き直し、40分短縮する」と答えたが、乗客度の満足度を高めるなら世界トップレベルの男女モデルを雇い、車内を往復してもらう方が良いかもしれない


▼プラシーボの何が悪いのか?開発費用は少なく効果がある上に、副作用も「気のせい」

▼プラシーボ教育。良い教育を受けていると感じさせることで、うぬぼれに近い感覚を得て良い効果を得る

▼プロイセン大帝は、それまでまずそうで食べられていなかったジャガイモを庶民に食べてもらうため、「王族しか食べられない」という位置付けをした。畑に見張りをおき、見張りすぎないように命じた。
 たちまちジャガイモの闇栽培が広がった。


▼トルコのアタチュルクは、ベールの着用を禁止し近代化を進めようとした。
 そのために、売春婦にベールの着用を義務付けた。

 このことから得られる教訓。
 ① 全ての価値は相対的であり、知覚による価値である。全ての価値は主観的
 ② 義務付けより説得が効果的


▼四角い形のシリアル「シュレディーズ」。パッケージを変え「ダイヤモンド型」として売りだした。(中身はもちろん同じ)
 売上が2割増えた。

▼ワイン研究所の調べによると、5〜10%のワイン通以外に、品質と感じ方に相関関係がないと発見した。(高価と伝えた場合は例外)


▼既存のものをどうすればもっと高く評価することに専念し、他に何ができるか悩まないこと

▼見えなくて無形だからというだけで今まで考慮しなかったものに物的価値を与えるようになれば、想像がかないほど恵まれていると気付く

モノの持つ背景、ストーリー、自分の見方によって変わる価値

何らかの製品を選ぶとき「あの有名人が宣伝をしているから」という理由で購入する人も多いと思います。
例えばこれが、モノ自体は変わらなくとも広告によって価値が付加された例でしょう。

別の例を挙げてみます。
同じ額の収入を得ていても、「家も車もなかなか買えない、きっちり仕事をしているのに給料も上がらないし・・・」と感じる人もいれば、「家族を十分食わせることができ、旅行にも行けて、この不景気でも安定した収入をもらっている」と感じる人もいるでしょう。

これもその人の感じ方、知覚価値の違いです。


広告を出す側、サービスを提供する側としては、こういった知覚価値をより(時にそのモノの価値以上に)高めるために人気の俳優やアイドルを使うのか、CMによりイメージを作るのか、など趣向を凝らすことでしょう。

今回の動画で紹介したような、既にある物の「新しい知覚価値」を見出しスポットライトを当てることができれば、よりユーザーに効果的なアピールをすることができるに違いありません。


逆に提供を受ける側としてどうすべきかは、意見の分かれるところでもあります。

広告によるプラシーボでも思い込みでも良いから、例えば「あの有名人も使ってるんだ!」と信じて幸せを感じることができるなら、もしかするとそれが一番良いのかもしれません。(知らぬが仏的な。。。)

あるいは、そういった付加価値を排除して「そのもの自体の価値」をしっかりと見定めて必要か否かを判断したい人もいるはず。

なんだか考え出すと難しいところですが・・・結論は出そうにありません。

あとがき

・・・と言っていてわからなくなってきましたが、少なくとも自分の知覚価値をある程度コントロールできれば、より豊かで幸せな生活が送れるということは言えそうですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

牛嶋 将太郎@ushigyu

牛嶋 将太郎@ushigyu

株式会社エコーズ代表取締役社長(と名乗ってみたくて会社をつくりました)。当ブログにておすすめの製品やお店、旅行先、ガジェットなどを気のむくままに、わかりやすさを心がけて紹介しています。 長崎出身で福岡市在住。東京で就職しましたが独立を機に学生時代を過ごした大好きな福岡に帰還。
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