本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ

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自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

先日の記事で、本を電子化する様々なメリットについて書きました。

一方で、自炊を始めるにあたって「機器を揃えるのにある程度お金がかかる」「そもそも本を裁断することに抵抗がある」といったデメリットや不安な点もあることだと思います。

今回は、そういった点についてまとめてみました。
自炊にちょっと興味あるけど、どうも踏み出せない・・・という方はぜひご覧ください!


① 裁断機、スキャナーを揃えるお金がかかる

自炊に最低限必要な裁断機スキャナーを揃えるには、(どの機器を選ぶかにもよりますが)私の使っている上記のもので約44,000円ほどかかります(2012/9/19時点)。

業者に依頼するなら1冊150円として、約300冊自炊しないと元が取れない…と考えると、ちょっと割高に感じてしまうかもしれません。

自分で自炊するメリットとしては、画質指定、OCR、ファイル名変更などを自分好みに設定できて確実。やりたくなったらすぐにその場で電子化できる。
また、スキャナーを写真や書類、ハガキや名刺のデータ化にも使える、などがあります。


もちろん自炊代行業者を使う、という手もありますし、ある程度までの冊数ならそちらの方が安く、また労力も少なくて済みます。

ですがその場合、クオリティ不明な業者に本を預けてきちんとしたデータにしてくれるかの不安があるのと、代行業者自体が現在グレーゾーンであるという問題があります。
(参考:“自炊”裁判終了、東野圭吾氏ら原告側が訴訟を取り下げ「実質勝訴」 -INTERNET Watch

また、ページ数やタイトル変更などに追加料金が必要な場合もあるので注意が必要ですね。


なお、東京や大阪、福岡などに住んでいる方は裁断機・スキャナーといった設備を備えた「自炊スペース」に本を持ち込んで電子化してみるのもオススメ。

そのうち福岡の自炊スペースは大名にある「GuildCafe Costa(ギルドカフェコスタ)」と私が協力して設置しました。お近くの方はどうぞ。

本の自炊スペース(福岡・大名のGuildCafe Costa内)の利用手順

② 裁断・スキャンに労力がかかる。めんどくさい

当然のことながら、裁断機・スキャナーを購入したからといって本が自動的にデータになるわけではありません。

本を裁断し、スキャナーを設定してスキャンする手間はどうしても必要。
分量と慣れにもよりますが、1冊あたり5〜8分くらい。

特に何百冊と自炊しようと思うとかなり大変なのは事実。
(私は全て自分でやりましたが・・・)

対策としては、一気にやろうと思わずに空いた時間に少しずつ自炊していく、一部は業者に頼んで大事な本や新しく買う本は自分で電子化する、といった方法が考えられますね。

③ 本を裁断するときの罪悪感

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幼少の頃から、本は破ったりせず大事に読むものと教え込まれてきた私達。

本を解体、裁断することに、言いようのない罪悪感、抵抗を感じる方は多いと思います(私もそうでした)。


これはもう「習うより慣れよ」としか言いようがない部分もありますが、もう一つ言えることは、本を解体・裁断し電子化することは、「本を破り捨てる」ためではなく「本をより有効に活用する」ためだということ。

本にとって、うず高く積まれて部屋の肥やしになるのと、電子データになって取り出しやすく読まれやすい場所に置かれ活用されるのと、どっちがいいのか。

自炊することを選んだのであれば、後者のように本を活用しようと思っているはず。
ならばためらう必要はありません。

④ 本の手触りが失われ、(人によっては)「読書体験」が薄まると感じる

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紙の本でないと読んだ気がしないという人も、また多数いらっしゃると思います。

本を手に持ち、ページをめくり、しおりを挟み、読み終えて閉じる。
こういった”読書”に慣れている人にとって、iPad等の電子デバイスで本を読むのは抵抗があるかもしれません。

やはり紙でないとダメだと言う人は、それでも良いでしょう。
ですが、それは本を電子化する様々なメリットに比べてもそうなのでしょうか?

日本の電子書籍業界が立ち遅れているとはいえ、近日予定されているKindleの登場などにより電子書籍は徐々に普及していくことでしょう。
紙の本にこだわる方も、一度電子データの本を読んでみるのも良いのではないでしょうか。

あるいは、小説など”体験”を重視するものは本で読み、その他のビジネス書やマンガなどは自炊して読む、といった使い分けをするのもアリかもしれません。

⑤ 本を捨てた後にデータが消えてしまうリスク

自炊(本の電子化)をしていますと言うと、よく聞かれるのが「データ化した後の本はどうするんですか?」という質問。

電子データ化した本は、部屋のスペースを空けるために基本的には捨てます、というのが回答。

その後にパソコンが壊れるなどしてデータが消えると、それらの本は永遠に失われてしまいます。
これは、本を自炊した場合のリスクとして知っておくべきところ。


一方、紙の本でも無くしたり破れたり、といったリスクはあります。

逆にデータであれば、バックアップを万全にしておけばそう簡単に失われることはありません。
DropboxやSugarsyncなどのクラウドに保存すれば、尚更です。

きちんと対策さえしておけば、1冊、1ヶ所にしかない紙の本よりも、複数の場所に保存し、劣化もしないデータの方がむしろリスクは減ると言えるでしょう。

あとがき

以上、本を電子化するデメリットとリスクを列挙してみました。

やはり電子書籍ではどうしても無理なのは、紙の本として”そこにある”という存在感と、紙をめくって読むという体験の部分。

場所が空く、持ち運びやすいなどのメリットと見比べて、自炊に踏み切るべきか考えてみてください!



自炊まとめ記事は以下から。この記事を見れば全てわかるようになっています。

【保存版】本の自炊方法まとめ。裁断、スキャンからタブレット・Kindleでの読書まで徹底解説!

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ABOUTこの記事をかいた人

牛嶋 将太郎@ushigyu

牛嶋 将太郎@ushigyu

株式会社エコーズ代表取締役社長(と名乗ってみたくて会社をつくりました)。当ブログにておすすめの製品やお店、旅行先、ガジェットなどを気のむくままに、わかりやすさを心がけて紹介しています。 長崎出身で福岡市在住。東京で就職しましたが独立を機に学生時代を過ごした大好きな福岡に帰還。
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