電子化した本をiPadやiPhone、MacやWin機で読もう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第5回】

今回は、電子化した本をPC(Mac、Windows)、iPad、iPhoneで読む方法です。

本を読むソフトやアプリ(以下ビューアー)については、読む人のスタイル、本のジャンル等々によって非常に多くの選択肢があります。

デバイスもそこで使うビューアーも、その人と本により適したものを選ぶことができれば、電子読書ライフもより充実したものになります!

どれがベストのビューアーか、というのは人によって違うかと思うのですが、

今回は私が使っている・知っている方法をいくつか紹介します。

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【自炊(本の電子化)完全マニュアル】 全2+6+1回シリーズ

序章「本を電子化する6つのメリット」

序章「本の電子化に向けての3つのハードル」

第1回「裁断機をえらぼう!」

第2回「スキャナーをえらぼう!」

第3回「本を裁断しよう!」

第4回「本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!」

☆ 第5回「電子化した本をiPadやiPhone、MacやWin機で読もう!」

第6回「裁断機・ScanSnapを手入れしよう!」

番外編「裁断した本を処分しよう!」

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電子読書に必要な機能とは?

人や本によって異なる電子読書のスタイル。では、それに応じて必要になるビューアーの機能とはなんでしょう?

以下に主なものを挙げてみます。

  • 見開き表示
  • 左開き/右開きの切り替え
  • 表紙のあり/なし(これがないと見開きが1ページずれる)
    →いずれも基本的な機能だが、ベーシックなソフト(Adobe製品、Macのプレビューなど)だと搭載されてない場合も。iPhoneではそもそも見開き表示ができない。
  • 設定の簡易さ
    →開くたびに設定変更しないといけなかったり、設定がいちいち面倒だったりする場合あり。読書用に作られたビューアーはボタンで直感的に操作できるものも多い。
  • テキストコピー
    →ビジネス書等を読む場合、OCR認識したテキストをコピーしてメモしておきたいときがある。ベーシックなソフトだとだいたい可能だが、読書用ビューアーの場合できないことも。
  • 「しおり」や「メモ」機能
    →気になったところにしおりを挟んだり、メモを追加する機能。読書用ビューアーやアプリ選びのポイント。
  • 外部連携
    →DropboxやEvernote等との連携。iPadやiPhoneのビューアー選びはここがポイント。

だいたい主要な機能は以上でしょう。これらの機能があるかどうかと、自分のスタイルに合わせてビューアーを選んでいきましょう!

Macで読書

・ushigyuのオススメ「Comic Viewer」

私がMacで本を読む際に使っているのは、CatHand Softwareさんが作っている「Comic Viewer」というフリーソフトです。

  • CatHand Software

このビューアーは名前にある通り、主にマンガを読むために作られたソフトですが、Macでの読書に必要な機能をほぼ備えている優秀なソフトです。

PDFの閲覧方法もとても簡単。手順は以下の通り。

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ソフトをインストールしたら、電子化したPDFファイルをドラッグ&ドロップ。これでPDFファイルを開けます。

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見開きが逆の場合は、タスクバーのボタンでワンタッチ切り替え。

表紙のあり/なしの設定も、同じくボタンで一発切り替えできます。

しおりの追加もでき、後でしおりを挟んだ部分だけ確認することができます。

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ツールバーはドラッグ&ドロップでカスタマイズ可能。直感的でわかりやすい!

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私にとって足りないところとしては、テキスト認識に対応していない点。

元々マンガを読むために作られたせいか、OCR設定済みの本でもテキスト選択&コピーができません。。。おしい!それ以外は完璧といっていいのに。

# もう一点挙げるとするなら、アイコンが特徴的なので(作者さんごめんなさい(><))、変更したい方は以下を参考にしてください。

私は画像にある通り、シンプルな本のアイコンにしています。

ちなみに…

・Macでの標準的アプリ

  • ・Macプレビュー
    →見開き表示可能だが、左開き/右開きを設定できないのが致命的。WindowsでいうAdobe Readerに近い。
    ただComic Viewer等のビューアーではできないテキストコピーができるので、本文を引用したりメモしたい場合には良いかも。

Windowsで読書

・ushigyuのオススメ「Leeyes」

現在Macユーザーの私がWindows時代に使っていたのが、この「Leeyes」というソフト。

このソフトもComic Viewerと同じく主にマンガを読むために作られている印象です。

読書に必要な一通りの機能を備え、加えて画面左側に表示されるエクスプローラからファイルを選ぶことで、いちいちメニューからファイルを選んだりドラッグ&ドロップしなくても快適に本が読めます。

但し、若干面倒な点が一つ。…このソフト単体だとBMPファイルしか読み込めません!

PDFに対応した「Susieプラグイン」をインストールする必要があります。

手順は、以下のサイト記事が詳しいです。

ここでもレクチャーしようと思ったのですが、現在帰省中で手元にWindows機がなく、断念(–;)

ちなみに…

・Windowsでの標準的アプリ

  • ・Adobe Acrobat
    →左開き/右開きの設定、表紙の設定(1ページずれの解消)も一応可能。ただ、設定変更をいちいちメニューから探すのが面倒。
    機能としては一通り備えているので、慣れれば良いかも。
  • ・Adobe Reader
    →Macプレビューと同じく、見開き表示可能だが、左開き/右開きを設定できないのが致命的(Acrobatではできるのに!)。

iPad、iPhoneで読書

・ushigyuのオススメ「i文庫」

iPad、iPhoneでの読書を語る上で、まずこのアプリを紹介しないわけにはいきません。

定番アプリ「i文庫」です!

iPadなら「i文庫HD」。

i文庫HD 2.6.2(¥800)
カテゴリ: ブック, ユーティリティ


App

iPhoneなら「i文庫」。

i文庫 2.71(¥350)
カテゴリ: ブック, ユーティリティ


App

i文庫の主な特長は、以下の通りです。

  • 左右見開きの変更、表紙ありなしの変更、しおり追加といった基本機能に漏れなし
  • 著作権の切れた本(青空文庫)を内蔵
  • ページごとにメモ追加可能(i文庫HDのみ)
  • あくまで「読書体験」を重視した、ページをめくるエフェクト(i文庫HDのみ)
  • 追加したメモのEvernote連携、Dropbox連携など、アップデートのたびに使える外部連携が追加(i文庫HDのみ)

ここまで必要十分な機能を備え、かつ進化し続けている(ここ重要!)アプリだからこそ、

お気に入りのビューアーとしてずっと使っているんです。

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それでは、iPad/iPhoneの「i文庫HD」(or 「i文庫」)で本を読む手順です。

※以下、iPadの「i文庫HD」を例に説明します。

ファイル単位の追加は簡単にできるのですが、シリーズ物やマンガ全巻など、1冊ずつ追加するのはかなり面倒。

というわけで、フォルダ単位で追加する方法を紹介します!

まずは、読みたい本を入れた”.pkg”フォルダを準備します。

※iTunesではフォルダを直接追加はできないので、フォルダの中に本を入れておき、拡張子”.pkg”を付加することで、ファイルとして認識させるのです。

まずは、こんな感じでPDFファイルを入れたフォルダを準備。

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フォルダ名の後ろに”.pkg”をつけます。警告が出ますがスルー。

f:id:ushigyu:20101231175154j:image

するとこんなアイコンに。

f:id:ushigyu:20101231175253j:image

次に、作ったpkgファイルをiPadへ転送します。

iTunesを起動し、iPadのAppタブ内「ファイル共有」からiBunkoHDを選択し、追加をクリック。

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追加でpkgファイル(フォルダ)を選択。

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これで、選択したpkgファイルがiPadと同期されます。

同期が完了したら、iPad側で「i文庫HD」を起動させると…きっちり転送されてます!

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ちなみに、pkgファイル内のにフォルダを作っておけば、階層構造も問題なく作れます。

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左開き/右開き、表紙あり/なしの変更は右上のボタンで。

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しおりの追加やEvernoteへのメモ転送など、外部連携も充実。

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さらに機能追加を望むとすれば、(Comic Viewerのときと同じになりますが)OCR済みのテキストを認識し、コピー/メモできる機能。

この機能があれば、気になった本文をわざわざ打ち込むことなく、コピーしてEvernoteに転送できるように!

そうなればもう完璧!@nagisaworksさん、ぜひぜひお願いいたしますm(__)m

ちなみに…

・iPad、iPhoneでの標準的アプリ

  • iBooks(無料)
    →無料でダウンロードでき、自炊したPDFも閲覧可能。
    ただし、見開き表示と左開き/右開き変更に対応していない。

自分でお気に入りのビューアーを探そう!

ビューアーの紹介は以上です。いかがだったでしょうか。

本を自炊して電子化したら、ぜひ上記のビューアーを使ってみてくださいね。

私自身、この分野はやや深耕が甘い部分もありますので、もし他に良いビューアーを見つけたらTwitter(@)やコメントで教えていただけたら嬉しいです!

次回はヘビーユーザー向け…かも

何でもそうですが、裁断機もスキャナーも、ずっと使っているとメンテナンスが必要なもの。

次回はヘビーユーザーならではのメンテナンスの話題。部品交換や手入れについてご紹介します!

乞うご期待。

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ABOUTこの記事をかいた人

牛嶋 将太郎@ushigyu

牛嶋 将太郎@ushigyu

株式会社エコーズ代表取締役社長(と名乗ってみたくて会社をつくりました)。当ブログにておすすめの製品やお店、旅行先、ガジェットなどを気のむくままに、わかりやすさを心がけて紹介しています。 長崎出身で福岡市在住。東京で就職しましたが独立を機に学生時代を過ごした大好きな福岡に帰還。